トライアンフのモダンクラシックファミリーのトップモデル、ボンネビルT120が進化した。コーナリングABSやトラクションコントロールなどの電子制御ライディングアシストが充実、味わい深いその走りに安心感をプラスしての登場だ。早速その実力を試乗チェックしてみよう。
写真:トライアンフ レポート:小川 勤
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トライアンフ「ボンネビル T120」インプレ(小川 勤)

画像: TRIUMPH BONNEVILLE T120 2026年モデル 総排気量:890cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブV型2気筒 シート高:838mm 車両重量:176.6kg 価格:171万9000円~ 発売:2025年12月

TRIUMPH
BONNEVILLE T120
2026年モデル

総排気量:890cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブV型2気筒
シート高:838mm
車両重量:176.6kg

価格:171万9000円~
発売:2025年12月

ボンネビルの魅力は英国クラシックの「本物感」

1958年、トライアンフの初代ボンネビルであるT120ボンネビルが登場した。車名はその2年前にトライアンフが最高速度記録を樹立した、ボンネビル・ソルトフラッツというレースが由来。そのボンネビルの伝統は現在も継承され、トライアンフのモダンクラシックシリーズのアイコンとして派生モデルを増やしながら育まれている。

そしてこのシリーズの中の頂点にいるのがボンネビルT120だ。2026年モデルは、ユーロ5+への規制対応とともに電子制御を充実。コーナリングABSやトラクションコントロールをIMUと連動させることでコーナリング中も車体の動きを緻密に制御。さらにクルーズコントロールを標準装備した。

また、クラシックスタイルを極めたスタンダードモデルの他に、よりモダンな印象を持つブラックもラインアップする。

過去と現代を結んだ伝統のスタイリングには1960年代の英国車の雰囲気が色濃く反映されている。そこには間違いのない美しさと強さが漂い、この本物感こそがボンネビルT120が長く愛され続ける理由だろう。

特に水冷ながら存在感のあるエンジンと昔のアマル製キャブレターを模したスロットルボディ、さらにタンクのハンドペイントによるラインは、ファンにはたまらないディテールだ。

画像1: トライアンフ「ボンネビル T120」インプレ(小川 勤)

エンジンを始動すると、低音の効いたエキゾーストノートと鼓動が心地よく、ライダーをボンネビルに陶酔させる。「ロード」と「レイン」のライディングモードから「ロード」を選んで走り出す。極寒の朝には3段階に調整できるグリップヒーターもとてもありがたかった。

1200ccのパラレルツインエンジンの味付けは穏やかだ。270度の位相クランクを採用する不等間隔爆発は、良いパルスが懐かしさを感じさせる一方で、力強い加速がモダンな走りも約束。テイストを求めることもできるし、スポーティな走りも楽しめるのだ。これが世代やキャリアを超えた様々なライダーに支持され続ける所以。しかし、ただ乗りやすいだけではないところにボンネビルT120の奥ゆかしさがある。

ハンドリングはニュートラルだが、メリハリのある走りを心がけるとより軽やかさを感じることができる。まずは後輪にしっかり荷重する意識を強めるため、少し後めに着座。すると直立付近からブレーキをリリースして荷重移動するだけで、前輪がカクッと舵角をつけ、次の瞬間にタイヤのグリップに頼らないまま浅いバンク角で強い旋回力を引き出せるのである。

この細いタイヤを活かす走りを知ると、峠が俄然楽しくなる。今回新たに搭載された電子制御は、このボンネビルT120の走りの本質を大幅に引き上げていると言っていいだろう。

画像2: トライアンフ「ボンネビル T120」インプレ(小川 勤)

電子制御は決して積極的に使って走るものではない。しかし、いざという時にライダーをサポートしてくれる安心感は心強い。そのミニマルかつ確実な進化は、飾らない普遍さこそが最大の魅力であるボンネビルT120にとてもふさわしい。

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