まとめ:オートバイ編集部 写真:赤松 孝、松川 忍、南 孝幸、カワサキ
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カワサキ「Z900RS SE」(2026)のルーツは「Z1」(1973)

Kawasaki
900 SUPER FOUR (Z1)(右)
1973年
Kawasaki
Z900RS SE(左)
2026年
1970年代を牽引した超高性能スポーツ
2サイクルのマッハIIIで速さをアピールしていたカワサキだが、北米市場の要求は4サイクルの本格的スポーツバイクだった。しかしカワサキにはメグロから受け継いだW1はあったものの、要求に応えられるものではなかった。
そこでゼロからスタートして新たなスポーツバイクを開発。当初は750ccクラスで進めていたが、1968年にホンダがCB750FOURを発表。世界最強・最速を目指すカワサキとしてはCBを凌駕するモデルの開発が命題となった。
そして5年の歳月をかけて1973年に登場させたのが900スーパー4・Z1である。しかしZ1はあくまでも輸出モデルで、750を上限とする自主規制をしていた国内では販売できず、エンジンをスケールダウンさせた750RS、通称Z2を1974年に国内市場に投入。圧倒的な人気を博した。
Z1のイメージそのままに最新技術で現代に蘇ったモデルがZ900RSである。流麗なボディラインにカラーリングデザインはまさにZ1。多くのライダーの注目を集めることとなった。
カワサキ「900 SUPER FOUR (Z1)」(1973)解説

Kawasaki
900 SUPER FOUR (Z1)
1973年
主なスペック
●エンジン形式:空冷4ストDOHC2バルブ並列4気筒●総排気量:903.2cc
●最高出力:82PS/8500rpm●最大トルク】7.5kgf・m/7000rpm●乾燥重量:230kg
●シート高:813mm●燃料タンク容量:18L●タイヤサイズ前・後:3.25-H19・4.00-H18
今なお多くのファンを持つ名車中の名車
およそ5年の歳月をかけて世界最強・最速を目指し開発され、1973年に登場した900SUPER FOUR Z1は、火の玉カラーを施した流麗なボディ、スラッシュカットされた4本マフラーなどにより、外観上もスピード感を演出していた。このZ1の登場はその後のスポーツバイクの開発に多大な影響を及ぼした。国内向けには翌1974年に、エンジンをスケールダウンさせた750RS Z2を投入し、人気モデルとなった。
大型スポーツバイクの新時代を作ったモデル
火の玉カラーの燃料タンクにすらりと伸びたテールカウル…。従来にはなかった流麗なボディ、そして圧倒的な存在感を放つ空冷DOHC並列4気筒エンジンと、そこから伸びる4本マフラーを擁したZ1のスタイリングは、スポーツバイクの新たな時代を感じさせた。
ライバルであるホンダCB750Fourの登場によって開発をリスタートすることとなったからこそ、狙いどおり世界最強・最速の900スーパー4・Z1が誕生したのだ。
北米市場向けに1972年に販売が開始されたZ1は、最高出力82PSを発生する903cc空冷DOHC並列4気筒エンジンが他を圧倒する高速性を発揮。発売と同時に人気モデルとなった。
当然のことながら日本のライダーにも垂涎のモデルとなったが、国内販売はされなかった。代わりに1974年、排気量を746ccへとダウンさせた750RS・Z2を発売。いまも名車と呼ばれる人気モデルとなった。

右に回転計、左に速度計を配置した砲弾型の2眼メーターを採用。中央部にイグニッションキーとパイロットランプ類を配置。

高出力を発生させるため、空冷DOHC2バルブ並列4気筒という新開発エンジンを搭載。903ccの排気量から最高出力82PS/8500rpm、最大トルク7.5kgf・m/7000rpmを発揮。200km/hの最高速を実現した。

後端部がスラッシュカットされた左右2本出しの4本マフラーが迫力あるリアビューを表現。力強いサウンドも魅力的だった。
国内はZ2で頂点に
750ccを上限とした自主規制があった国内向けとして、カワサキはZ1のエンジンをスケールダウンさせた750RS、通称Z2を投入。爆発的な人気となった

