スポーティなフォルムと爽快な走りが好評のスクーター・アヴェニス125に2026年モデルが登場した。125ccクラスの新スタンダードとして、デイリーユースからちょっとした遠出まで楽しめる人気車の実力を試乗チェックするぞ!
文:横田和彦、オートバイ編集部/写真:南 孝幸
▶▶▶写真はこちら|スズキ「アヴェニス125」の全体・各部・走行シーン

スズキ「アヴェニス125」インプレ(横田和彦)

画像: SUZUKI AVENIS 125 2025年モデル 総排気量:124cc エンジン形式:空冷4ストSOHC2バルブ単気筒 シート高:780mm 車両重量:107kg 発売日:2025年10月28日 税込価格:28万4900円

SUZUKI
AVENIS 125
2025年モデル

総排気量:124cc
エンジン形式:空冷4ストSOHC2バルブ単気筒
シート高:780mm
車両重量:107kg

発売日:2025年10月28日
税込価格:28万4900円

アクティブで使い勝手のいいシティコミューター

2022年に国内導入されたアヴェニス125は、アドレス125と共通のプラットフォームを持つ兄弟車。丸みを帯びたネオレトロ系のアドレス125に対して、シャープなデザインを持つアヴェニス125は、スポーティなスクーターを望む人に歓迎された。

その後、アドレス125は2025年にモデルチェンジして全体にやや上品さが増したフィーリングに変化。そのため、2025年モデルも基本設計を継承しているアヴェニス125は、本来の「アクティブなキャラクター」がより際立つこととなった。

画像1: スズキ「アヴェニス125」インプレ(横田和彦)

車体デザインは複数のエアロパーツを重ねたようなレイヤー構造。フロントからテールに向かって跳ね上がっていく前下がりのシルエットが印象的だ。低い位置にセットされた縦2連風LEDヘッドライトはスズキの大排気量スポーツバイクをイメージさせる形状で、近未来的な雰囲気を醸し出している。

軽い車体を起こしてセルボタンを押すと、瞬時に高効率エンジンが目を覚ます。サウンドは抑えられていて、アイドリングのみならず、スタートダッシュで回転数が一気に上がっていくときも排気音が急激に大きくなることはない。エンジンからの振動も少なく、節度ある前後サスペンションの動きも含め、バタバタするようなチープ感がないことに好感を持った。

画像2: スズキ「アヴェニス125」インプレ(横田和彦)

そのままアクセルを大きく開けていくと回転の上昇に引っ張られるようにトルクが湧き上がり、軽量な車体を伸びやかに加速させていく。ダッシュ力と車速コントロールしやすい素直なブレーキ、持ち味である軽快なハンドリングの組み合わせで、交通量の多い市街地の大通りも自在に駆け抜けていける。その爽快な走行フィーリングは、スポーティなルックス通りのものだといえるだろう。

高回転域でもエンジンからの振動は少なく、サスペンションの衝撃吸収性も良好で、長時間走っても疲れにくいのもメリット。行動範囲が広がるので、週末に郊外のカフェまで足を伸ばしてみようという気にもなる。

評価は総じて高いが、交通量の多い道を走っていたときに気になった点があった。それは一度アクセルを戻してから再加速するときに車体を押し出すトルクが少し薄く感じるシーンがあったこと。もちろんアクセルを開ければ十分加速してくれるので、弱点というほどのことではないのだが…。

アヴェニスはコストパフォーマンスの高さにも注目だ。原付二種クラスは、多くのメーカーが多彩な車両をリリースしている激戦区だが、その中で30万円を切る車両価格と走行性能のバランスの良さは強力な武器だといえるだろう。

日常の移動から週末のツーリングまでカバーするアヴェニス125は、歴代アドレスの特徴だったスポーティな走りや「通勤快速」と呼ばれ親しまれてきた使い勝手の良さをしっかり受け継いでいるように感じた。

This article is a sponsored article by
''.