ジャパンモビリティショーで世界初公開された新型Z900RSシリーズは、IMUと電子制御スロットルを採用した新世代エンジンを搭載。ブレーキや足まわり、電子装備の進化により、より緻密で快適なライディングフィールを実現した。Zの血統を受け継ぎながら、時代の求めるプレミアムスポーツへと進化を遂げている。
写真:赤松 孝、松川 忍、まとめ:オートバイ編集部
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カワサキ「Z900RS SE」各部装備・ディテール解説

画像: ▲SE仕様はイエロー×ブラック配色が特徴的なリアビューとゴールドホイール、さらにオーリンズ製サスを備え、特別感を高めた上質なスタイリングと乗り味を両立する上級モデル。

▲SE仕様はイエロー×ブラック配色が特徴的なリアビューとゴールドホイール、さらにオーリンズ製サスを備え、特別感を高めた上質なスタイリングと乗り味を両立する上級モデル。

画像: ▲丸型LEDヘッドライトはクラシック感を強調しつつ、現代バイクらしい高い視認性と省電力性を実現。ベゼルやリムはブラック仕上げとし、質感と統一感にもこだわる。

▲丸型LEDヘッドライトはクラシック感を強調しつつ、現代バイクらしい高い視認性と省電力性を実現。ベゼルやリムはブラック仕上げとし、質感と統一感にもこだわる。

画像: ▲ワイドかつフラットなバーハンドルのステアリングアングルを35°に設定したことで、低速時の車体の取り回しやすさにも大きく貢献している。

▲ワイドかつフラットなバーハンドルのステアリングアングルを35°に設定したことで、低速時の車体の取り回しやすさにも大きく貢献している。

画像: ▲クラシカルな雰囲気と最新の情報を表示するハイブリッドメーター。アナログ指針式メーターと液晶ハイブリッドで構成。伝統的な意匠と現代的な機能(各種情報表示)が融合、視認性に優れる。

▲クラシカルな雰囲気と最新の情報を表示するハイブリッドメーター。アナログ指針式メーターと液晶ハイブリッドで構成。伝統的な意匠と現代的な機能(各種情報表示)が融合、視認性に優れる。

画像: ▲往年のイメージと現代感を融合した独自グラフィック。Z1を象徴するファイヤーボールカラーは、2018年モデルのグラフィックを踏襲している。彩度と明度を高めたオレンジとメタリックブラックによって、鮮明なコントラストと独自の存在感を一層引き立てている。

▲往年のイメージと現代感を融合した独自グラフィック。Z1を象徴するファイヤーボールカラーは、2018年モデルのグラフィックを踏襲している。彩度と明度を高めたオレンジとメタリックブラックによって、鮮明なコントラストと独自の存在感を一層引き立てている。

画像: ▲安心感と記録性能を追求した新世代装備のドライブレコーダーを搭載。SEのみに標準搭載されるGPS対応前後2カメラドライブレコーダー。

▲安心感と記録性能を追求した新世代装備のドライブレコーダーを搭載。SEのみに標準搭載されるGPS対応前後2カメラドライブレコーダー。

画像: ▲周囲状況を常時記録し、衝撃検知時は自動保存。安全性・証拠保全に貢献し、実用性も向上している。

▲周囲状況を常時記録し、衝撃検知時は自動保存。安全性・証拠保全に貢献し、実用性も向上している。

画像: ▲USB Type-C電源ソケットを標準装備。スマートフォンの充電や電子機器への給電が手軽にでき、ツーリングの利便性が高まった。

▲USB Type-C電源ソケットを標準装備。スマートフォンの充電や電子機器への給電が手軽にでき、ツーリングの利便性が高まった。

画像: ▲走行中の操作性を重視した新設計。各種電子制御、KQS(クイックシフター)やクルーズコントロール、メーター操作などを手元で簡単に切替可能。

▲走行中の操作性を重視した新設計。各種電子制御、KQS(クイックシフター)やクルーズコントロール、メーター操作などを手元で簡単に切替可能。

画像: ▲水冷並列4気筒948ccは新設計カムで低中速トルクと高回転の伸びを両立。電子制御スロットルによってレスポンスが向上し、扱いやすさと力強さを兼備。鼓動感と高回転域の伸びを実現。

▲水冷並列4気筒948ccは新設計カムで低中速トルクと高回転の伸びを両立。電子制御スロットルによってレスポンスが向上し、扱いやすさと力強さを兼備。鼓動感と高回転域の伸びを実現。

画像: ▲新設計のコンパクトヘッダーとサブチャンバーを備え、サイレンサーは7cm延長。排気効率とサウンドチューニングを両立し、重厚で心地よい音質を実現。

▲新設計のコンパクトヘッダーとサブチャンバーを備え、サイレンサーは7cm延長。排気効率とサウンドチューニングを両立し、重厚で心地よい音質を実現。

画像: ▲フルアジャスタブル倒立フォークを装備し、路面追従性と初期作動性を高次元で両立。街乗りの快適性とワインディングでのコントロール性を向上。

▲フルアジャスタブル倒立フォークを装備し、路面追従性と初期作動性を高次元で両立。街乗りの快適性とワインディングでのコントロール性を向上。

画像: ▲オーリンズ製ユニットを標準装備。精密な減衰調整で個々のライディングスタイルに応え、スポーツ走行からツーリングまで自在にセッティングできる。

▲オーリンズ製ユニットを標準装備。精密な減衰調整で個々のライディングスタイルに応え、スポーツ走行からツーリングまで自在にセッティングできる。

画像: ▲ホリゾンタルバックリンク式スイングアームを採用。優れた剛性バランスとリンク比で、安定感のあるコーナリングと快適な乗り味を実現している。

▲ホリゾンタルバックリンク式スイングアームを採用。優れた剛性バランスとリンク比で、安定感のあるコーナリングと快適な乗り味を実現している。

画像: ▲専用デザインのシートは程よく段付きで着座位置の自由度を確保。タックロール部ウレタン増量で座り心地も向上、旧型同様の足つき性を維持。

▲専用デザインのシートは程よく段付きで着座位置の自由度を確保。タックロール部ウレタン増量で座り心地も向上、旧型同様の足つき性を維持。

画像: ▲LEDテールライトは往年のZらしい横長形状を踏襲。消灯時にも美しい造形が際立ち、安全性とデザイン性の両立を図っている。

▲LEDテールライトは往年のZらしい横長形状を踏襲。消灯時にも美しい造形が際立ち、安全性とデザイン性の両立を図っている。​

カワサキ「Z900RS SE」前年モデルと装備内容の比較

装備Z900R(2026)Z900RS(2025)
ETV(電子制御スロットルバルブ)-
KQS(カワサキクイックシフター)
※シフトアップ/ダウン対応
-
エレクトロニッククルーズコントロール-
IMU(ボッシュ製慣性計測装置)-
KCMF
(カワサキコーナリングマネジメントファンクション)
-
ABS
KTRC(トラクションコントロール)
スマートフォン接続機能-
サウンドチューニング
アシスト&スリッパ―クラッチ
エルゴノミクス※ERGO-FITローシート(標準シート)、
ERGO-FITハイシート
ヘルメットロック
インターナルカットキー-
USB Type-C電源ソケット-
GPS対応前後2カメラドライブレコーダーシステム-

カワサキ「Z900RS」シリーズモデルの紹介

ブラックアウトの美学。Zの伝統、漆黒に宿る!
Z900RS ブラックボールエディション

画像: 価格:152万9000円 発売日:2026年2月14日 ※カラーは「エボニー」

価格:152万9000円
発売日:2026年2月14日
※カラーは「エボニー」

“黒い火の玉”で際立つ漆黒仕上げの特別仕様

Z900RSのスタンダードモデルをベースに、ボディカラーやパーツの随所にブラックアウト加工を施したのが「ブラック ボール エディション」だ。Z1から受け継ぐスタイリングに最新技術を融合し、2026年モデルとして登場した特別仕様となっている。

ボディカラーは高級感あるエボニーで、Z1のグラフィックをメタリックブラックで再現。タンクやサイドカバーにはシルバー縁取りのヘリテージエンブレムが配され、給油口・マフラー・足まわり・フレームまで徹底したブラック仕上げが特徴だ。

DOHCロゴ入りのエンジンカバーや専用ブラックチェーンなど、細部にも特別感が宿る。さらに新型では電子制御スロットル、クイックシフター、クルーズコントロールといった最新電子制御も搭載され、扱いやすさと上質な乗り味がいっそう高められている。

画像: ▲通常メッキ仕様のメーターベゼル部分やケースまでもがブラック化され、コクピット全体が精悍なオールブラック仕様となっている。

▲通常メッキ仕様のメーターベゼル部分やケースまでもがブラック化され、コクピット全体が精悍なオールブラック仕様となっている。

画像: ▲タンク上には「Black Ball Edition」のロゴが入り、給油口もブラックアウトされた専用品を装着する。

▲タンク上には「Black Ball Edition」のロゴが入り、給油口もブラックアウトされた専用品を装着する。

画像: ▲タンクとサイドカバーのエンブレムは、イエローボールエディションで採用されたものと同タイプのヘリテージデザインを採用するが、こちらは車体色に合わせ、シルバーの縁取りとした特別仕様。

▲タンクとサイドカバーのエンブレムは、イエローボールエディションで採用されたものと同タイプのヘリテージデザインを採用するが、こちらは車体色に合わせ、シルバーの縁取りとした特別仕様。

画像: ▲Black Ball Editionには、光沢を抑えた専用ブラックチェーンとスプロケットを標準装備。足まわりまで統一感のある精悍な仕上がりとしている。

▲Black Ball Editionには、光沢を抑えた専用ブラックチェーンとスプロケットを標準装備。足まわりまで統一感のある精悍な仕上がりとしている。

時代を超えて鼓動するネオ・カフェレーサー
Z900RS カフェ

画像: 税込価格:154万円 発売時期:2026年2月14日

税込価格:154万円
発売時期:2026年2月14日

マッハの魂を纏うネオ・カフェZ

Z900RS CAFEは、Z900RSにカウルを装着したカフェレーサースタイル。2026年モデルでは「マッハシリーズ」へのオマージュとしてレインボーライン入りタンクと透過仕様のKAWASAKIロゴを採用。

エンジンはカムプロフィールや排気系を刷新し、低中速の扱いやすさと高回転の伸びを両立。ETVによるリニアなスロットルフィールとサウンドチューニングで官能的な走りを実現。IMU搭載のKCMFやKTRC、ABS、KQS、クルーズコントロールなど電子制御も充実。RIDEOLOGYアプリにも対応し、エボニー1色で登場する。

画像: ▲ブラック塗装のローポジションハンドルを採用。前傾姿勢を自然に導く設計で、ハンドルはSTDに比べてかなり絞られているので、カフェレーサーらしいスポーティな乗り味とコントロール性を両立している。

▲ブラック塗装のローポジションハンドルを採用。前傾姿勢を自然に導く設計で、ハンドルはSTDに比べてかなり絞られているので、カフェレーサーらしいスポーティな乗り味とコントロール性を両立している。

画像: ▲燃料タンクには、往年の「マッハ」シリーズへのオマージュとしてレインボーラインのグラフィックを採用。転写フィルムで表現されたKAWASAKIロゴは、下地のボディカラーが透けて見える仕様となっている。

▲燃料タンクには、往年の「マッハ」シリーズへのオマージュとしてレインボーラインのグラフィックを採用。転写フィルムで表現されたKAWASAKIロゴは、下地のボディカラーが透けて見える仕様となっている。

画像: ▲専用設計のカフェスタイルシートは、STDのシートとは全く異なるデザインで「段付きシングルシート」をモチーフにしている。スリムながら適度な厚みとホールド感を確保。長距離でも快適なライディングを実現する。

▲専用設計のカフェスタイルシートは、STDのシートとは全く異なるデザインで「段付きシングルシート」をモチーフにしている。スリムながら適度な厚みとホールド感を確保。長距離でも快適なライディングを実現する。

▶足つき・ライディングポジション

ライダーの身長・体重:176cm・62kg

画像1: 伝統と最新テクノロジーが融合する新たな「Z」が待ち遠しい!2026年2月14日発売のカワサキ「Z900RS」シリーズを一挙紹介

CAFEのシート形状に変更はない。スタンダードモデルに比べてハンドル位置が低く、絞り角もきついため、よりスポーティなライディングポジションとなっているが、ツーリングでも苦にはならないだろう。

画像2: 伝統と最新テクノロジーが融合する新たな「Z」が待ち遠しい!2026年2月14日発売のカワサキ「Z900RS」シリーズを一挙紹介

カワサキ「Z900RS」シリーズモデルのスペック・燃費・製造国・価格

全長×全幅×全高2100×815×1135mm【2100×845×1190mm】
ホイールベース1465mm
最低地上高135mm
シート高820mm〈810mm〉
車両重量217kg〈216kg〉【218kg】
エンジン形式水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量948cc
ボア×ストローク73.4×56.0mm
圧縮比11.8
最高出力85kW(116PS)/9300rpm
最大トルク98Nm(10.0kg-m)/7700rpm
燃料タンク容量17L
変速機形式6速リターン
キャスター角25°00′
トレール量98mm
乗車定員2名
ブレーキ形式(前・後)Φ300mmダブルディスク・Φ250mmシングルディスク
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17 M/C 58W・180/55ZR17 M/C 73W
燃料消費率 WMTCモード値20.5km/L(クラス3-2)1名乗車時
製造国日本
メーカー希望小売価格183万7000円〈152万9000円〉【154万円】(消費税10%込)
※〈〉内はブラックボールエディション、【】内はカフェ

写真:赤松 孝、松川 忍、まとめ:オートバイ編集部

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