文:横田和彦/写真:南 孝幸、松川 忍
KTM「390アドベンチャーR」ライディングポジション・足つき性
シート高:870mm
ライダーの身長・体重:165cm・72kg

着座位置は高いがスリムなので、両足だとつま先立ちで片足だと足裏1/3ほどが接地。足つき良好とは言えないが、車体が250ccのトレール車並に軽いので支えるのは容易だ。シートは前後に動きやすく、ポジションの自由度は高い。

KTM「390アドベンチャーR」各部装備・ディテール解説

▲ここまで現代のラリーマシンに酷似したシルエットを持つバイクは、世界中のメーカーを見回してもそれほど多くはない。

▲停まっているだけで周囲の空気感まで変えてしまう迫力のデザインだが、スリム&軽量なので見た目以上に取り回しやすい印象だ。

▲大型スクリーンはライダーへの風当たりを抑制し高速移動を快適にしてくれる。LEDヘッドライトは明るく、夜間走行時には広い範囲の視界が確保できる。

▲周囲にあわせて自動調光される5インチのTFTディスプレイメーターを採用。左のハンドルスイッチでライドモードやABS、トラコンの設定などが行える。

▲メーター横にUSB出力Cポートを装備。

▲400kmを超える航続距離を実現する14Lのガソリンタンクを搭載。大容量ながら形状が人間工学的にデザインされているため、ニーグリップ感は自然。

▲6速ミッションを備える単気筒エンジンは中〜高回転域でトルクが盛り上がる特性。微振動は抑えられているので長時間のクルージングでも疲れにくい。

▲しなやかに動いてショックを吸収する前後のWP製サスペンションには調整機能を備えている。マフラーはスイングアーム下部にエンドがくるショートタイプ。

▲シートは足つきを考慮し前方が絞り込まれた形状。ライダーの着座位置は広く、前後に動きやすい。シート下にエアクリーナーボックスなどを備えている。
KTM「390アドベンチャーR」主なスペック・価格
| ホイールベース | 1481mm |
| 最低地上高 | 272mm |
| シート高 | 870mm |
| 車両重量 | 165kg(燃料除く) |
| エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒 |
| 総排気量 | 398.7cc |
| ボア×ストローク | 89×64mm |
| 圧縮比 | 12.6 |
| 最高出力 | 33kW(45PS)/8500rpm |
| 最大トルク | 39N・m(3.97kgf・m)/7000rpm |
| 燃料タンク容量 | 約14L |
| 変速機形式 | 6速リターン |
| ブレーキ形式(前・後) | Φ320mmシングルディスク・Φ240mmシングルディスク |
| タイヤサイズ(前・後) | 90/90R21・140/80R18 |
| メーカー希望小売価格 | 97万9000円(消費税10%込) |
KTM「390アドベンチャーR」の動画・写真
2025 KTM 390 ADVENTURE R – The next era in hardcore ADVENTURE travel | KTM
www.youtube.com文:横田和彦/写真:南 孝幸、松川 忍




