1981年、ライバル勢がひしめく400cc市場にホンダが満を持して投入した「CBX400F」。最後発だからこそ成し得たクラス最強の48PSエンジンやインボードディスクなどの最新装備。生産終了後に異例の再生産が行われるほどの熱狂を生んだ、伝説のスーパースポーツだ。
まとめ:オートバイ編集部/協力:RIDE編集部、東京エディターズ
まとめ:オートバイ編集部/協力:RIDE編集部、東京エディターズ
ホンダ「CBX400F」(1981年)の各部装備・ディテール解説

性能だけでなくこのスタイリングも人気の秘訣だった。

兄貴分のCB750Fを思わせるコクピットまわり。左からスピード、燃料、タコメーターを配置。フロントフォークはエア加圧式で、トップキャップに注入口が見える。

タンク中央に「CBX」の文字を配したストライプを持つ2トーンカラーのタンク。ボリュームある17Lタンクから流れるようなラインを描くサイドカバーとテールカウルが印象的だった。

空冷DOHC4バルブユニットは48PSを発揮。

オイルクーラーは、当時運輸省の認可が下りなかったためオイルリザーバータンクと呼ばれた。

1番と4番、2番と3番を集合させた4in2エキゾースト。集合後の左右2本を途中で連結パイプで繋ぎ、左右にサイレンサーをレイアウト。ホイールは前後ともにブーメランコムスター。

鋳鉄製のディスクは制動力とタッチに優れるが、すぐに錆びて美観上優れないためインボード化された。アンチノーズダイブ機構のTRACも装備。

鋳鉄製のディスクは制動力とタッチに優れるが、すぐに錆びて美観上優れないためインボード化された。アンチノーズダイブ機構のTRACも装備。

テールランプはブレーキランプとウインカーを一体化したコンビネーションランプを採用することで、ライバル車とは一線を画す洗礼されたリアビューを演出していた。
ホンダ「CBX400F」(1981年)の主なスペック
| 全長×全幅×全高 | 2060×720×1080mm |
| ホイールベース | 1380mm |
| 最低地上高 | 140mm |
| シート高 | 775mm |
| 車両重量 | 173kg(乾燥) |
| エンジン形式 | 空冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 |
| 総排気量 | 399cc |
| ボア×ストローク | 55.0×42.0mm |
| 圧縮比 | 9.8 |
| 最高出力 | 48PS/11000rpm |
| 最大トルク | 3.4kgf・m/9000rpm |
| 燃料供給方式 | キャブレター(VE50A) |
| 燃料タンク容量 | 17L |
| 変速機形式 | 6速リターン |
| キャスター角 | 26°00′ |
| トレール量 | 97mm |
| ブレーキ形式 前・後 | ディスク・ディスク |
| タイヤサイズ(前・後) | 3.60H18-4PR・4.10H18-4PR |
まとめ:オートバイ編集部/協力:RIDE編集部、東京エディターズ



