エンジンや車体に多くの工夫を盛り込んで生み出された新しい1000ccスポーツ、YZF-R1。その強い個性を改めて確認するとともにこれまでの足跡をたどってみたい。
まとめ:岡本 渉/写真:平野輝幸、ヤマハ/協力:バイカーズステーション、佐藤康郎、H&L PLANNING
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ヤマハ「YZF-R1」(1998年)の特徴

画像: YAMAHA YZF-R1 1998年 総排気量:998cc エンジン形式:水冷4ストDOHC5バルブ並列4気筒 シート高:815mm 乾燥重量:177kg

YAMAHA
YZF-R1
1998年

総排気量:998cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC5バルブ並列4気筒
シート高:815mm
乾燥重量:177kg

実に衝撃的だった。最高出力150PS、乾燥重量177kg、ホイールベース1395mm。正式発表に先立って報道関係者に配布された資料には、これらの数値が並んでいた。披露の場となったイタリア・ミラノショーでは話題の中心となり、ヤマハが心血を注いで作り上げた新作を1000ccクラスに投入するというニュースは瞬く間に世界に広がった。1997年秋のことだ。

その新作の名はYZF-R1。ホンダとカワサキが900ccクラスで性能を競い続けてきたのに対し、ヤマハは100cc大きな排気量でスポーティな走りを追求。シャシーの基本構成を2ストローク500ccのGPレーサーに倣い、ピボットからリヤアクスルまでの距離が長いスイングアームを採用するなど、独創的な取り組みも大いに注目された。

ホンダとカワサキが排気量を拡大、後にスズキが加わって1000ccレーサーレプリカという分野が確立されたが、その先駆を為したのはこのYZF-R1である。

また、新しい機構を積極的に導入、性能を高めてきたことも、闘志あふれるこのマシンの特色だ。

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