純正に見えつつ近づけば手の込んだ仕様が楽しい

画像1: 純正に見えつつ近づけば手の込んだ仕様が楽しい

登場2年目となる’19年型純正のストームクラウドブルーをまとったZ900RS CAFE。純正では単色仕上げのビキニカウルのサイドにまで純正のラインを延長し、アンダーカウルを追加した車両だな……と思って近づいてみると、そのまま目を惹かれてしまう。その理由はと言うと、ブラック&カーボンだ。

上下(ビキニカウル/タンク/テールカウルと、アンダーカウル)の水色外装の間のスペースは、これでもかというほどにブラック&カーボンのパーツが密度高く配されている。ビレットやクロームといった光り系パーツを装着した車両を見ることの多いZ900RS/CAFEだから、それらとの対比を新鮮に感じてしまうのかもしれない。でも、それがいい。

「そこが狙ったところで、光り物パーツは付けずに、パッと見では手を入れていないくらいに見える感じ。手は入れているんですけどやり過ぎた感を出さないようにをコンセプトにまとめたんです」

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オーナーの吉田さんは言う。確かにそれが車両を引き締めてくれているのだ。使われる各パーツは市販パーツ群からそのブラックやカーボンの設定があるものを選んでいったのかと思えば、それだけでなかった。

「カーボンは製品があるもの以外はREINSさんにカーボン加工をお願いしています。エンジンスライダー(純正アクセサリー)やエンジンカバー(トリックスター・モーターアーマー)はそうです。今付けているOVERスイングアームは元々はアルミ地で、塗装屋さんで3分ツヤ(半艶よりツヤを抑える)の黒仕上げにしてもらいました。同じブラックでも光ってくるとまとまりが変わってきますから」

サブフレームもシリンダーサイドでなくシリンダーヘッドのサイドを走るアクティブ製を選ぶなど、見るほどにブラックの映えを上手に深めているのが分かる。その原点は、純正サイドカバーがブラックだったことにもあるんですとも吉田さん。このスペースがブラックだったからの発案だった。

このカーボン&ブラック路線、密度も高くかなり行き着いているようにも思えるが、吉田さんはエンジンハンガーなどまだ進める余地がありますから、この路線を進めたいと言う。さらに黒化が進むと外装とどんな対比を見せるのかも、気になってくる。

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ビキニカウルは純正でサイドに燃料タンク部同様のラインを追加。ウインカーは純正のレンズをスモーク化している。

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ハンドルは純正バーから「おそらくアメリカ製のZ900用セパレート」(吉田さん)に換装、フロントマスターはブレンボ・RCSコルサコルタに変更。メーターはカバーをカーボン化してデイトナ・アクアプローバ電圧計を追加する。燃料タンクキャップはTWM製クイックアクション。

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シートはオリジナル加工、その左右にはウイリーキッズ製・Kawasaki Z900RSタンデムバーを備える。多くのブラック系パーツの中、チタン地そのままはこのパーツくらいだ。

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ステップとスプロケットカバーはOVER RACINGで3Dフレームピボットカバーはウイリー製。いずれもブラック。カーボンのフレームカバーはSPEEDRA製を選択した。

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DOHC4バルブ948cc直4のエンジンは純正ベースでラジエーターをナイトロレーシングのラウンドタイプに変更。サイドシュラウドはカーボンとする。エンジンサイドのカバーはトリックスター・モーターアーマー(パルサーカバー、クラッチカバー、ジェネレーターカバーの左右3点セットで装着)、シリンダーサイドのスライダーはカワサキ純正アクセサリーで、ともにREINZで表面をカーボン加工している。フレーム前端のカーボンハイフローステムヘッドカバーセットはアーキ、純正色塗装済みのアンダーカウルはエーテックだ。

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アウターチューブがブラックのΦ41mmフォークは純正でフロントブレーキはブレンボM-4キャリパー+サンスター・プレミアムレーシングディスクの組み合わせ。

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リヤブレーキはブレンボP2-CR84キャリパー+サンスター・プレミアムレーシングディスク。当然のようにブラックの排気系はARCHI 427ショート管マフラー(6ピース)ブラック JMCA認証を装着する。

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リヤサスはオーリンズ・ブラックライン(KA740)に、オーヴァー スイングアーム タイプ9を購入時のアルミ地から3分ツヤの黒で仕上げ直して装着している。カーボンリアフェンダーはARCHIだ。純正に同じ3.50-17/5.50-17サイズの前後ホイールはゲイルスピードType-Eで当然ブラック。ドライブチェーンもフルブラック仕様のD.I.D ZVX3とした。

取材協力

車両オーナー:吉田さん 

協力:RSKZEST CUORE

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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