2004年にGSX-R600をベースに開発されたヨシムラ初のコンセプトネイキッドモデルとなる「ライトニング」。残念ながら発売されることはなかったものの、走りのために絞り込まれたそのスタイリングは人々を魅了するポイントが確かに存在する。
まとめ:オートバイ編集部/協力:RIDE編集部
▶▶▶写真はこちら|ヨシムラ「ライトニング」(10枚)

ヨシムラ「ライトニング」概要

GSX-R600ベースのストリートカスタム

トルネードIII 零-50とともに、50周年という節目にデビューを果たした、もう1台のコンプリートマシンがこの「ライトニング」。「スーパースポーツでありながら、タンデムライディングも快適にこなせるネイキッド」というコンセプトを掲げ、コンプリートマシン初となる“タンデム”を意識したモデルとなっていた。

そのコンセプトを最も強く体現しているのが、肉厚で座り心地の良さそうなタンデムシート。このスタイリングとシートからは、ライトニングのベースが2004年型のGSX-R600であるとは、誰も想像できないだろう。

画像: ヨシムラ「ライトニング」概要

ショートタイプのスクリーンや、サイドにラムエアダクトのブリスターを備えたタンクカバーなど、個性的なスタイリングは、これまでのコンプリートマシン同様、YDSによるもの。デザインのイメージは「F1」となっており、速さだけを追い求め、一切の虚飾を廃したスタイルが、究極の「ネイキッド」を表現している。

一方で、コンセプトモデルでありながら、テールカウルは純正パーツを巧みに流用し、各パーツもボルトオンを中心とした構成にすることで、実現度も高そうなモデルとなっていた。しかし、残念ながらこのモデルが市販化されることはなかった。

ヨシムラ「ライトニング」各部装備・ディテール解説

画像: ギアポジションセンサーやデータロガー機能付きのデジタルモニターに、ヨシムラのGTメーターを組み合わせている。ステムはオフセット量を調整できる可変式だ。

ギアポジションセンサーやデータロガー機能付きのデジタルモニターに、ヨシムラのGTメーターを組み合わせている。ステムはオフセット量を調整できる可変式だ。

画像: ラムエアダクト下のカーボンプレートは、4輪F1のサイドディフレクターをイメージして製作されたパーツで、タンクおよびエンジン周辺の空気の整流することを狙ったもの。

ラムエアダクト下のカーボンプレートは、4輪F1のサイドディフレクターをイメージして製作されたパーツで、タンクおよびエンジン周辺の空気の整流することを狙ったもの。

画像: マフラーには迫力あるショート管を採用。鏡面仕上げの美しいテールパイプには、レーザーカットのヨシムラロゴが入り、素材にはチタンが使用される。エキパイも手曲げチタンと、実に手が込んだ仕上がりとなっている。

マフラーには迫力あるショート管を採用。鏡面仕上げの美しいテールパイプには、レーザーカットのヨシムラロゴが入り、素材にはチタンが使用される。エキパイも手曲げチタンと、実に手が込んだ仕上がりとなっている。

画像: フロントフォークには、インナーチューブにDLCコートが施されたGSX-R1000用をチョイス。ブレーキローターは前後ともブレーキング製のペータルディスクを採用している。BBSの鍛造マグホイールは、F1用のホイールと同じ塗料を使用した特別品だ。

フロントフォークには、インナーチューブにDLCコートが施されたGSX-R1000用をチョイス。ブレーキローターは前後ともブレーキング製のペータルディスクを採用している。BBSの鍛造マグホイールは、F1用のホイールと同じ塗料を使用した特別品だ。

画像: スイングアームには、トルネードS-1の専用パーツをブラック仕上げにして使用。AFAMのスプロケットやRKのチェーンもブラック仕上げで統一するなど、カラーコーディネイトが感じられる。

スイングアームには、トルネードS-1の専用パーツをブラック仕上げにして使用。AFAMのスプロケットやRKのチェーンもブラック仕上げで統一するなど、カラーコーディネイトが感じられる。

まとめ:オートバイ編集部/協力:RIDE編集部

関連のおすすめ記事

This article is a sponsored article by
''.