まとめ:オートバイ編集部
第3位
ホンダ「レブル250」「レブル250 Eクラッチ」
Eクラッチの制御は、秀逸のひと言!
2017年にレブル250が登場して以来、歴代最高となる総合クラス3位に入賞できたのも、このEクラッチの貢献によるところが大きいだろう。今後は、ホンダの大型車から小型車まで、Eクラッチ搭載モデルを選ぶ人がますます増えていきそうだ。本モデルについて、月刊『オートバイ』の連載企画「ロングラン研究所」で数多くのホンダ車を試乗してきた伊藤真一さんに伺った。
以下、まとめ:宮崎健太郎

Honda
Rebel250/E-Clutch
総排気量:249cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ単気筒
シート高:690mm
車両重量:171kg
税込価格:63万8000円/69万3000円(Eクラッチ)
性別・年齢を問わず大人気! 非常に高い完成度が魅力
2017年に最初期型を初めて乗ったとき以来、レブル250のハンドリングにはいつも感心させられています。最初の試乗前は、1980年代のレブル(並列2気筒)の印象が頭の中にあったので、アメリカンバイク的なハンドリングをイメージしていました。
実際乗ってみると、低速でステアリングが切れ込んだり、やたら直進性が強かったりすることは皆無。実に素直で乗りやすく、シート高の低いネイキッドに乗っているような感覚で、峠道のコーナリングも楽しめます。車格に対してタイヤサイズはファットですが、太さによる違和感を走行中に感じることはありません。非常に完成度が高く、女性ライダーや初心者の方にも好評なのもうなずけます。

今年3月にEクラッチ採用車が追加されましたが、単気筒250ccエンジンとEクラッチの組み合わせはとても良く、非常にうまくセッティングが煮詰められていることがうかがえました。
目一杯エンジン回転数を上げてシフトするとクラッチは多めに滑りますが、変速のスムーズさ自体は失われません。そのような使い方は現実的ではないでしょうが、信頼性を十分配慮して設計されているのでしょう。

クラッチ操作に自信のない人は、Eクラッチを選ぶのが正解!
これまで数多くのEクラッチ搭載車を試乗してきた伊藤さんは、右側にEクラッチ特有の重さを感じることが多かった。ところが、レブル250ではその重さを感じなかったという。変速にも違和感がなく、ベテランからビギナーまで幅広くお勧めできると語っていた。
カラーバリエーション

マットディムグレーメタリック(レブル250)

マットガンパウダーブラックメタリック(レブル250 Eクラッチ)

マットフレスコブラウン(レブル250 Eクラッチ)
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主なスペック・燃費・製造国・価格 | |
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全長×全幅×全高 | 2205×810×1090mm |
ホイールベース | 1490mm |
最低地上高 | 134mm |
シート高 | 690mm |
車両重量 | 171kg【174kg】〈175kg〉 |
エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒 |
総排気量 | 249cc |
ボア×ストローク | 76.0×55.0mm |
圧縮比 | 10.7 |
最高出力 | 19kW(26PS)/9500rpm |
最大トルク | 22N・m(2.2kgf・m)/6500rpm |
変速機形式 | 6速リターン |
燃料タンク容量 | 11L |
キャスター角 | 28°00′ |
トレール量 | 110mm |
ブレーキ形式(前・後) | シングルディスク・シングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 130/90-16M/C(67H)・150/80-16M/C(71H) |
乗車定員 | 2人 |
燃料消費率 WMTCモード値 | 34.9km/L(クラス2-2)1名乗車時 |
製造国 | タイ |
メーカー希望小売価格 | 63万8000円/69万3000円(消費税10%込) |
第2位
カワサキ「Z900RS/SE/Yellow Ball Edition」
スタイルだけじゃない!不滅のZパワー
2018年に発売されたZ900RSも、今年で7年目を迎える。デビュー当初は総合クラスで2位と好発進したものの、その後は紆余曲折を経て、ついに2024年には1位を獲得した。今年は惜しくも2位にとどまったが、依然としてトップクラスの人気を誇っている。本モデルについて、本誌でテストライダーを務める横田和彦さんに伺った。

Kawasaki
Z900RS
総排気量:948cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:800mm
車両重量:215kg
税込価格:148万5000円(STD)/170万5000円(SE)/156万2000円(Yellow Ball Edition)
挙動は現代のバイクだが、操作感はレトロが漂う!
高い人気を維持し続けているZ900RSの最大の魅力は、現代的な車体や装備と、1970年代から受け継がれるZの伝統的なシルエットを違和感なく融合させている点にある。
特に感心させられるのは、高い剛性を確保するため幅広に設計されたトレリスフレームに、ティアドロップタンクから特徴的なテールカウルへとつながる“王道のZスタイル”を違和感なくフィットさせ、見事にまとめ上げていることだ。
先代のZと並べてみると異なる点も多いが、それでも誰が見ても「これぞカワサキのZ」と認識できる姿に仕上がっているのはさすがである。

さらに興味深いのは、その乗り味にも“レトロ感”が漂うことだ。高めに設定されたハンドルによるポジション、ねじ伏せるように扱う操作感、低~中回転域で力強く盛り上がるトルク特性、重厚な重低音を響かせるエキゾーストノートなど、随所にZらしさが息づいている。

一方で、倒立フォークやシングルリアショック、幅広のラジアルタイヤといった最新装備により、現代のスポーツバイクと同等の扱いやすさや走行性能も確保。気負わず楽しめる懐の深さが、多くのライダーを惹きつけている理由だろう。
Zの血統を絶やすまいというカワサキの熱い想いが込められた現代のZは、ユーザーフレンドリーさと伝統を併せ持つ、まさに理想的な一台に仕上がっている。(横田和彦)
クールな車体色と華やかな金色が映える足まわり

Z900RSの上級グレードである「Z900RS SE」は、リアサスペンションに高精度なオーリンズ製S46ユニットを採用し、フロントブレーキにはブレンボ製M4.32ラジアルマウントモノブロックキャリパーを装備する。人気のマットカラーはメタリックフラットスパークブラック×メタリックマットカーボングレーだ。

カラーバリエーション

キャンディトーンレッド(Z900RS)

メタリックディアブロブラック × キャンディライムグリーン(Z900RS)

メタリックフラットスパークブラック×メタリックマットカーボングレー(Z900RS SE)

キャンディグリーン(Z900RS イエローボールエディション)
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主なスペック・燃費・生産国・価格 | |
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全長×全幅×全高 | 2100×865×1150mm |
ホイールベース | 1470mm |
シート高 | 800【810】mm |
最低地上高 | 130【140】mm |
車両重量 | 215《216》kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 948cc |
ボア×ストローク | 73.4×56.0mm |
圧縮比 | 10.8 |
最高出力 | 82kW(111PS)/8500rpm |
最大トルク | 98N・m(10.0kgf・m)/6500rpm |
燃料タンク容量 | 17L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 25.0° |
トレール | 98mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17・180/55ZR17 |
ブレーキ形式(前・後) | Φ300mmダブルディスク・Φ250mmシングルディスク |
燃料消費率 WMTCモード値 | 18.8km/L(クラス3-2)1名乗車時 |
乗車定員 | 2名 |
製造国 | 日本 |
メーカー希望小売価格 | 148万5000円《156万2000円》【170万5000円】(消費税10%込) |