まとめ:オートバイ編集部
第1位
ホンダ「CB1000F コンセプト」
新たなCB伝説の幕が切って落とされた
なんと総合クラス1位を獲得したのは、まだ発売前の CB1000Fコンセプト! ヘッドライトカウル仕様「SE」も追加で発表され、鈴鹿8耐の前夜祭で開催されたスペシャルイベント「Honda CB スペシャル・ラン」では、ついにCB1000Fコンセプトがデモランを披露した。
CB人気は一気にヒートアップしそうな気配……! そこでメインテスターの小川勤さんに、CB1000Fコンセプトへの想いを語っていただいた。

Honda
CB1000 CONCEPT
発売予想価格:150万円
発売予想時期:2025年秋
※写真左はCB1000F SE CONCEPT
最後発の重圧に打ち勝ち、高い期待に応えて欲しい
走りの性能は、CB1000ホーネット譲り。CB1300SFよりも50kgほど軽い運動性の高さと軽々と吹ける躍動感のある4気筒エンジンが幅広いシーンでの活躍を想像させてくれる。だからこそ僕は、すでにこのCB1000Fコンセプト&CB1000F SEコンセプトの趣味性をユーザーがどのように育んでいくかを期待している。
Z900RS、カタナに続く、待望のCB-Fシリーズだけに期待値はかなり高い。当然、待っていたホンダファン&CB-Fファンは多いはずだが、ホンダにはベテランだけでなく、様々な世代にホンダ4気筒やネイキッドの魅力を伝えてほしいと思っている。それはCB1300シリーズがディコンになるため、その役目はもうCB-Fに委ねられているからだ。
さらにZやカタナといった日本のヘリテイジ・ネイキッドがメーカーの垣根を超えて相乗的に活気づくことにも期待したい。
また、発売前から様々なアフターパーツメーカーがカスタムパーツを登場させ、デモ車を製作しているところにも注目。カスタム全盛だった頃の1990年代スタイルもいいし、現代の感性で登場するカスタムCB-Fも見てみたい。(小川勤)

今年の鈴鹿8耐でデモランのライダーに選ばれたのは、宇川徹さん、丸山浩さん、岡田忠之さんの3人。丸山さんはCB1000F コンセプトに、宇川さんはモリワキに、岡田さんはRCBにそれぞれ搭乗した。
第53位
ホンダ「CB1000ホーネット/SP」

Honda
CB1000 HONET SP
CB1000F コンセプトのベースモデルはCB1000ホーネット
CB1000F コンセプトのベースに選ばれたのは、ストリートファイター然とした佇まいが魅力の「CB1000 ホーネット」。デビューしたばかりのフレッシュなニューモデルではあったが、その期待に反して投票数は今ひとつ伸び悩む結果となった。
番外編
第13位&第21位
ホンダ「CB1300 SUPER FOUR」& 「CB1300 SUPER BOL D’OR」
偉大なるCB1300から託された襷を受け継ぐFコンセプト!
1992年の衝撃的なデビューから33年。堂々たる存在感と胸を突き抜ける加速感で、多くのライダーにとって永遠の憧れであり続けた偉大なるCB1300シリーズ。惜しまれつつもファイナルを迎える今、歴代CB1300をテストしてきた小川勤さんが、その不変の魅力を語る。

Honda
CB1300 SUPER BOL D’OR SP Final Edition(左)
総排気量:1284cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:780mm/790mm(SP)
車両重量:272kg
発売日:2025年2月28日
税込価格:183万7000円/221万1000円(SP)
CB1300 SUPER FOUR SP Final Edition(右)
総排気量:1284cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:780mm/790mm(SP)
車両重量:226kg
発売日:2025年2月28日
税込価格:183万7000円/221万1000円(SP)
磨き込まれた高性能。これぞ、最後のビッグワン
CB1300シリーズは、昔ながらのビッグネイキッドスタイルを守り抜いてきた最後の存在。普遍的だと思っていたこのカテゴリーの終焉は、とても寂しい。ここでいうビッグネイキッドとは、鉄フレームに超大排気量の並列4気筒エンジンを搭載し、リアは2本ショック、フロントは正立フォークを採用したモデルのこと。
CB1300SF&SBは、重厚さが緊張感を漂わせ、誰もが凄いと思う迫力を持つが、走り出したらとても素直。市街地でも5、6速で走れ、まさに余裕の塊だ。さらに峠では運動性も高く、大きなバイクを軽々と操えた際の達成感は格別。磨き続けられた超大排気量4気筒の余裕と迫力は、他では味わえない領域にある。

最新モデルは電子制御も充実。エンジンモードやトルクコントロール、クルーズコントロールやグリップヒーター、ETCなどを装備。SP仕様の前後のオーリンズ製サスペンションは、上質な乗り心地に大きく貢献している。
往年のスタイルだか、最新鋭のロードスター的に走れるのが魅力。そして、この充実装備を考えると車両価格は決して高くない。(小川勤)
▶ライディングポジション比較
ライダーの身長176cm・体重62kg
CB1000F コンセプト


CB1300SF(シート高:790mm)


CB1000F コンセプト:ハンドル幅はかなり広く、さらに長めのハンドルライザーによって高さも確保されている。そのため上体は起き気味となり、膝の曲がりも少なく、1980年代のビッグバイクを思わせるリラックスしたポジションに設定されている。足つき性は、このクラスのネイキッドとしては標準的だ。
CB1300SF:ハンドル形状に若干の違いはあるものの、両車ともライディングポジションは上半身がわずかに前傾する程度だ。SP仕様のオーリンズ製サスは、ライダー乗車時の沈み込み量が少なく、その分スタンダード仕様に比べて足つき性はやや悪く感じられた。ただし、プリロード調整によって改善の余地は十分にある。
JAPAN BIKE OF THE YEAR 2025 ランキング表
順位 | メーカー | 車名 |
---|---|---|
1 | HONDA | CB1000F CONCEPT |
2 | KAWASAKI | Z900RS/SE/ Yellow Ball Edition |
3 | HONDA | REBEL250/ E-Clutch |
4 | SUZUKI | HAYABUSA |
5 | KAWASAKI | NINJA ZX-4RR/4R SE/KRT EDITION |
6 | YAMAHA | YZF-R1/M ABS |
7 | KAWASAKI | ELIMINATOR/SE |
8 | HONDA | CB650R/E-Clutch |
9 | YAMAHA | XSR900 GP ABS |
10 | SUZUKI | DR-Z4SM |
※このランキングは、月刊『オートバイ』2025年10月号で発表したものになります(投票期間は2025年5月31日~7月31日・月刊『オートバイ』およびwebオートバイで募集を行いました)。
まとめ:オートバイ編集部