Z900RSが好調に売り上げを伸ばしている傍ら、RSとはキャラクターの異なるストリートファイターとして、アグレッシブなスタイルを与えられたZ900。豪華な足まわりを装備する上級グレードのSEは、車体を操る楽しさを教えてくれる一台だ。
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:赤松孝、南 孝幸
▶▶▶写真はこちら|カワサキ「Z900SE」全体・各部・走行シーン
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:赤松孝、南 孝幸
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カワサキ「Z900SE」ライディングポジション・足つき性
シート高:810mm
ライダーの身長・体重:176cm・62kg

後退したステップで膝の曲がりは大きいが、着座位置の前後方向に自由度があるため走行状況に応じたポジションが取れる。810mmというシート高はこのクラスでは標準的。脚を真っ直ぐ下ろしやすく、足つき性は上々だ。

カワサキ「Z900SE」各部装備・ディテール解説

Z900の特徴とも言えるフロントフェイスは、3眼のLEDヘッドライトを採用し、よりインパクトのある独創的な仕上がりに。

視認性の高い5インチTFTメーター。7月15日に発売された最新モデルはカウル内にUSB Type-C電源が標準装備された。

スタイリング以外にシュラウドやタンデムシート部に採用されるメタルパーツはSUGOMIデザインの重要なポイント部分。こだわりのマットな質感もポイント。

948ccの4気筒エンジンは、9500回転で124PSを発揮。ライディングモードはスポーツ、ロード、レイン、マニュアルの4種類が用意される。

ハイグレード仕様のSEにはブレンボ製M4.32モノブロックキャリパーに専用のローターを装備。

リアショックには伸側減衰力、スプリングプリロードの調整が可能なオーリンズ製が用意される。

シートは表皮上面とサイドで切り返しを用意することで高級感のあるツートンカラー仕上げ。タンデムシートを外すとETC車載器が標準装備される。
カワサキ「Z900SE」主なスペック・燃費・製造国・価格
全長×全幅×全高 | 2065×830×1110mm |
ホイールベース | 1450mm |
最低地上高 | 145mm |
シート高 | 810mm |
車両重量 | 215kg |
エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 948cc |
ボア×ストローク | 73.4×56.0mm |
圧縮比 | 11.8 |
最高出力 | 91kW(124PS)/9500rpm |
最大トルク | 98N・m(10.0kgf・m)/7700rpm |
燃料タンク容量 | 17L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24.7° |
トレール量 | 110mm |
ブレーキ形式(前・後) | Φ300mmダブルディスク・Φ250mmシングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17M/C(58W)・180/55ZR17M/C(73W) |
乗車定員 | 2人 |
燃料消費率 WMTCモード値 | 20.5km/L(クラス3-2)1名乗車時 |
製造国 | 日本 |
メーカー希望小売価格 | 166万1000円(消費税10%込) |
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:赤松孝、南 孝幸