SNSで「キャンディ塗料で簡単にチタン風塗装」ってのを見かけたんですよ。キャンディ塗料ってことは、クリアカラーで代用できそうな気がするので、プラモ用のアクリルクリアー塗料でエキパイガードをチタン風に塗装できるか試してみたよ。

SNSで見かけた簡単チタン風塗装

SNSで見かけたチタン風塗装が凄く良い感じだったのよ。その動画では、ホルツのキャンディゴールド、キャンディーレッド、キャンディーブルーを使ってた。

ホルツ ファッションカラー キャンディーペイント ゴールド 300ml Holts MH11413

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ホルツ ファッションカラー キャンディーペイント ブルー 300ml Holts MH11414

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ホルツ ペイント塗料 ファッションカラー キャンディーペイント レッド 300ml Holts MH11412

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一缶が2000円弱だから、3本で6000円くらい。あと、下塗り塗料にホルツのミッチャクキング。あとクリアスプレーも使ってたので、大体総額8000~10000円くらいじゃないかな。
試しにやってみるにはちょっとスプレーのサイズが大きすぎるというか、余らせてしまいそうなのよね。

ホルツのファッションカラーはアクリル系みたいなので、同じアクリル系のプラカラーでもいける気がしなくもない。なんかその方が無駄なく使い切れそうだし。

イージーペインターで簡単スプレー塗装

模型用塗料で代用するにしても、缶スプレーにするかが悩ましい。缶スプレーだとちょうど良い色があるかわかんないし、より安く仕上げるためガイアノーツのイージーペインターを使ってみるよ。イージーペインターなら塗料の交換や掃除も楽。エアブラシよりハードル低くて、なんつってもお安い。

ガイアノーツ イージーペインター 塗装ツール 80ml EP-01 レッド

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今回は3色塗るので、予備のボトルがあると楽。

ガイアノーツ イージーペインターシリーズ スペアボトル 2本入り 塗装ツール EP-03

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エアーは専用品もあるけど、自分はこれで吹けた。

エレコム(ELECOM) エアダスター 逆さ使用OK 350ml ECO (フロンガス不使用) ダストブロワー AD-ECOM 1本

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使用した塗料とか

塗料は、自分が見たSNSがキャンディーブルーキャンディーレッドキャンディーゴールドだったので、クリアーブルークリアーレッドクリアーゴールドでやってみるよ。

クリアーレッドとクリアーブルーはamazonだと妙に高かった。ほんとは200円しないはず。

GSIクレオス Mr.カラー クリアーレッド 光沢 10ml 模型用塗料 C47

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GSI クレオス(GSI Creos) GSIクレオス Mr.カラー クリアーブルー 光沢 10ml 模型用塗料 C50

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クリアーゴールドだけはGX塗料ってやつ。たぶんちょっと高級なのかな。高級といっても300円弱。お買い得。

GSI クレオス(GSI Creos) GX111 GXクリアゴールド

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吹く時はエアブラシ用のうすめ液で1:1くらいに薄めるよ。レベリングうすめ液ってのが、塗面が平滑になって良いらしい。

Mr.レベリングうすめ液 110ml T106

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塗装の定着用に、ミッチャクロンを吹いておくよ。我が家に余ってたやつを使ったけど、買うとなると今回の中で、これが一番高い。

染めQ プライマー スプレー ミッチャクロン マルチ 420ml

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仕上げはUVカットのクリアスプレー。自分は好みでつや消しをチョイス。

GSIクレオス Mr.スーパークリアー UVカット つや消し スプレー 170ml ホビー用仕上材 B523

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その他必要なもの

塗料皿とか色々なものを洗うためにツールクリーナーは必須。

GSIクレオス Mr.ツールクリーナー改 250ml T113

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塗料とうすめ液をまぜるための目盛り付きの塗料皿があると便利よ。個人的には必須。

Gツール GT76 Mr.注ぎ口計量カップ (6個入り)

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実際に塗っていくよ

今回はCT110用のエキパイガードを塗っていくよ。ちなみに品番は18240-102-670。未だに新品が注文できるのはありがたいね。

画像1: 実際に塗っていくよ

まずはミッチャクロン。

画像2: 実際に塗っていくよ

ミッチャクロンを乾かす間にクリア塗料を希釈してボトルに詰めていくよ。
の順番に塗っていくので、まずは青から。

希釈は、塗料皿にクリアーブルーととうすめ液を1:1くらいで混ぜるよ。1:1はあくまで目安ね。調子に合わせて混合比は変えていってもOK。

画像3: 実際に塗っていくよ

そしたらボトルに詰めて、エアー缶に装着したイージーペインターに取り付け。

画像4: 実際に塗っていくよ

実際に塗る前に試し吹きをしておこう。

画像5: 実際に塗っていくよ

エンジン側から熱くなってる感じにしたいので、端っこをクリアーブルーに。

画像6: 実際に塗っていくよ

そしたら、さっきと同じようにクリアーレッドとうすめ液を1:1で混合したものをボトルに入れて、イージーペインターにセット。

画像7: 実際に塗っていくよ

赤い部分は細く吹きたいんだけど、細くするには近づけるしかないし、近づけると塗料が多くて垂れる。こういうのはエアブラシの方が向いてるのかも。でも、イージーペインターの方が楽なのよね。

画像8: 実際に塗っていくよ

最後にクリアーイエローをざっくり軽く吹いて完成。なんだけど、赤の部分が垂れてしまったので、塗り直し。

画像9: 実際に塗っていくよ

ツールクリーナーで拭えばすぐにオフできるよ。

オフってやり直し。
青が青すぎる気もするから、端っこにクリアースモークとかクリアーブラックを吹いても良いかも。

画像10: 実際に塗っていくよ

仕上げにUVクリアを吹いて塗装完了。

画像11: 実際に塗っていくよ

自分で塗っただけあって、すごい満足感。
色んなところに塗れそうだけど、塗膜は弱いので接触するようなところに塗る場合は、ウレタンクリアが必要かも。

あとは取り付けるだけなんだけど、一点気になることがあるのよね。
それが温度に塗膜が耐えれるかどうか

熱対策をして取り付け

アクリル塗料の耐熱性とか融点で調べると、だいたい150度くらいまでって出てくるのよ。アクリル塗料にも色んな種類があると思うから、あくまで参考値。

エキパイの温度はおそらく余裕で150度以上ありそう。なので、エキパイからの熱をヒートガードに伝わりにくくする工夫が必要なのよね。

熱を伝わりにくくするといっても、輻射熱に関しては間に金属板とかを挟むくらいしか思いつかないから、伝導熱だけでも下げる方向で考えていくよ。
エキパイの熱は取り付けボルトから伝導するので、ボルトの材質を変えて、個人的に凄く効果を感じてる耐熱ワッシャーを挟み込むことにしよう。

ボルトの材質だけど、元々の取付ボルトは鉄。熱伝導率は67W/m・k。鉄にも色々種類がありそうなので一概には言えないけど、参考まで。
逆に熱伝導率が低い金属というと、チタンとかステンレス。チタンが17W/m・kでステンレスが16W/m・k。これもチタンやステンレスにも種類があるから参考までに。

数値が低いほど熱伝導率が低いのね。ちなみに空気は0.024W/m・k。空気は最高の断熱材と呼ばれるわけですね。

で、チタンよりステンレスのが安いし入手しやすいし、熱伝導率も低い。これはステンレス一択でしょ。というわけでポッシュのステンレスボタンキャップを購入。

ポッシュフェイス(POSH FAITH) バイク用品 ボタンキャップボルト ステンレス 2個入 M6X10 900610-B2

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ただ、熱のかかるところは、できるだけステンレスボルトは避けた方が良いのよね。カジる可能性があるから。でもどうしても熱伝導を避けたいのでスレッドコンパウンドも用意しておいた。少しでもカジる可能性を下げたいからね。
とはいえ、塗料が熱に耐えれなくても剥がれるだけだろうから、カジる危険を避けるなら鉄ボルトも全然アリよ。

次はワッシャー。デルタのバレル4mini-Sサイレンサーで、ヒートガード部分に断熱ワッシャーってものが使われてたのよ。
画像の青緑っぽいやつね。

ダートフリーク(Dirtfreak) CT125(JA55) '20-22 TRAIL125 '21-22 DELTA バレル4-S MINIサイレンサー JMCA認定/公道走行可 ハンターカブ マフラー フルエキ D7077

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この断熱ワッシャーがすごく効果的で、ボルト頭はさすがに熱いものの、ヒートガードはそこまで熱くならないのよ。

断熱ワッシャーがよくわからなかったので色々調べてたら、どうやらファイバーワッシャーというものが断熱効果あるみたい。とりあえず購入して、これでヒートガードを挟み込むことにするよ。

ファイバー [赤] ワッシャー M6 (10個入り)

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というわけでステンレスボルトにスレッドコンパウンドを塗布して、ヒートガードをファイバーワッシャーで挟み込んで取り付け。

画像1: 熱対策をして取り付け

うん、良い感じ。

画像2: 熱対策をして取り付け

上側も締結して完成。

画像3: 熱対策をして取り付け

完成。チタン風塗装ヒートガード

ビフォーアフターはこんな感じ。意外にチタンっぽく見える気がするよ。自分で作業するとすべて良く見えることも相まって、めっちゃ満足感高い。

画像1: エキパイガードをチタン風に塗装してみる〈若林浩志のスーパー・カブカブ・ダイアリーズ Vol.332〉
画像2: エキパイガードをチタン風に塗装してみる〈若林浩志のスーパー・カブカブ・ダイアリーズ Vol.332〉

あとは塗料が熱で剥がれたりしないか、試運転してみるよ。
温度が上がるというと、やっぱり未舗装路の登り。というわけでちょっくら行ってきた。

画像1: 完成。チタン風塗装ヒートガード

とことこ登って油温は92度。

画像2: 完成。チタン風塗装ヒートガード

油温計はドレンボルトからの取り出しね。油温計についてはコチラを参考にしてね。

ちなみにオイルは、猛暑のオーバーヒート対策で、ユニルオパール10W60 RACINGを入れてる。
これ、低温時も特に固くないしシフトの入りも好調。で、100度近辺での急な温度上昇も抑制できて凄く良いよ、オススメ。

では検証。
300度まで計測可能な温度計で測ってみるよ。エキパイの温度は何度か測ってみて最大で約254度

画像3: 完成。チタン風塗装ヒートガード

ヒートガード取り付けボルトの頭で測ってみると、最大で約121度

画像4: 完成。チタン風塗装ヒートガード

ヒートガードのボルト周辺部で約99.1度

画像5: 完成。チタン風塗装ヒートガード

結論として、油温92度までは塗膜も大丈夫そうな気がする。実際には走行風で冷却されるからもっと低くなりそうだし。

ちなみに自分の目安としては油温100度くらいでバイクを止めて冷却するよ。油温110度超えるとヤバいイメージ。
油温の目安については、以前油温計を付けた時にカビィさんに聞いた話を目安にしてるよ。

画像6: 完成。チタン風塗装ヒートガード

ちなみにヒートガードのサイレンサー側は約61.6度だった。余裕。

画像7: 完成。チタン風塗装ヒートガード

さらに走行を重ねて、もし塗料が熱に耐えれず剥がれてきたりしたら、下地に耐熱クリアーを吹いてやり直してみても良いかも。

まとめ

画像: まとめ

道具は比較的簡単に揃えられるし、満足度が高いのでチタン風塗装凄くオススメ。というか楽しい。
問題は耐熱だけだけど、そこだけ注意すれば可能性が広がりそう。

レポート:若林浩志

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