予選までは抑えていた? マルク・マルケスがスプリント9勝目

スタートを決め、クアルタラロに迫るマルク・マルケス。
予選でポールポジションを獲得したのはファビオ・クアルタラロ(Monster Energy Yamaha MotoGP Team)。2番グリッドにフランチェスコ・バニャイア(Ducati Lenovo Team)、3番グリッドにはアレックス・マルケス(Gresini Racing MotoGP)がつけた。
ランキングトップのマルク・マルケスは4番グリッドからスタート、2列目から巻き返しを図る。小椋藍(Trackhouse MotoGP Racing)は20番グリッドからのスタートとなった。
スプリントは上空に厚い雲が覆うものの、雨は降ることなくドライコンディションに。気温22度、路面温度32度のなか、13周のスプリントがスタートした。
4番グリッドスタートのマルク・マルケスが好スタートを切り、クアルタラロに並びかける。ここはクアルタラロが守るも、オープニングラップの最終コーナーでマルク・マルケスがトップに浮上した。
予選では最速タイムを記録したクアルタラロだったが、2番手に後退後、バニャイア、アレックス・マルケスにも先行を許してしまった。
トップ争いはマルケス兄弟の一騎打ちに。その後ろではバニャイアがトップ争いに加わることができず、その背後にはクアルタラロを抜いて4番手に浮上したマルコ・ベッツェッキ(Aprilia Racing)が迫る。

マルケス兄弟に迫るベッツェッキ。
マルク・マルケスはトップを走るものの、独走体制に持ち込むことはできない。2番手のアレックス・マルケスとの差は0.3秒のままレースは終盤に入っていった。
残り4周、ポールシッターのクアルタラロがターン10で転倒。一方3番手に上がったベッツェッキがトップの2台に接近し、アレックス・マルケスとの差を0.4秒とした。
トップ3の差は小さかったものの、ポジションの入れ替わりはなくそのままチェッカー。マルク・マルケスがスプリントで今季9勝目を挙げた。2位にアレックス・マルケス、3位にはベッツェッキが入っている。

決勝ではさらなる空力パーツを投入するベッツェッキ。日曜日はさらなる上を目指す。
バニャイアは5位、小椋は17位でフィニッシュしている。