文:小川勤/写真:赤松 孝、南 孝幸、関野 温
第3位
ジェントルにもスポーティにも走れる強心臓&超豪華足まわり
トライアンフ「スピードツイン1200RS」

TRIUMPH
SPEED TWIN 1200 RS
総排気量:1200cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
シート高:810mm
車両重量:216kg(燃料除く)
税込価格:222万9000円
走りに振り切ったスピードツイン初のRS
モダンクラシックというカテゴリーにも関わらず、前後サスペンションはフルアジャスタブルのオーリンズ製、ブレーキキャリパーはブレンボ製モノブロック、タイヤはメッツラー製の超ハイグリップ。しかもRS(レーシングスピード)というバリエーションも用意。このミスマッチ感がたまらなく魅力的なのが、トライアンフのスピードツイン1200RSだ。
僕は、トライアンフが足まわりの装備と電子制御を最も妥協しないメーカーだと思っていて、それは「For The Ride」のスローガンからも感じられることだ。

そして、冒頭のミスマッチ感は峠に入ると一瞬で消え去った。ハードなサスペンションは高荷重に応え、ハイグリップタイヤをきちんと機能させる。
ライディングモードを「ロード」からRSのみに搭載された「スポーツ」に変更。水冷パラレルツインの鼓動は、速さをアピール。さらに走りにメリハリをつけ、モダンクラシック初のアップ&ダウン対応のシフターも駆使してみる。するとそこには、クラシックという言葉は当てはまらないほどの高い運動性が秘められていたのだ。

輪をかけて力強くなった270度クランクエンジン。水冷でありながら深いフィンも持つパラレルツイン。従来モデルからカムシャフトやクランクシャフトを変更し、105PS/7750rpmを発揮。

オーリンズ×ブレンボ! 最強タッグの足まわり。この写真だけを見たら誰もモダンクラシックシリーズだとは思わないはず。サスはハードで、ブレンボキャリパーはモノブロックだ。

自分好みにアジャストできるオーリンズ製リアショック。市街地では硬く感じるサスペンション。ただし、前後ともフルアジャスタブルのためソフトにすることも可能。アジャストしてみよう。
トライアンフ「スピードツイン1200RS」主なスペック・価格 | |
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全長×全幅×全高 | 2073×792×1127mm |
ホイールベース | 1414mm |
シート高 | 810mm |
車両重量 | 216kg |
エンジン形式 | 水冷4ストロークSOHC4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 1197cc |
ボア×ストローク | 97.6×80.0mm |
圧縮比 | 12.1 |
最高出力 | 77kW(105PS)/7750rpm |
最大トルク | 112N・m/4250rpm |
燃料タンク容量 | 14L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 22.6° |
トレール量 | 92mm |
ブレーキ形式(前・後) | Φ320mmシングルディスク・Φ220mmシングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70 R17・160/60 R17 |
メーカー希望小売価格 | 222万9000円~(消費税10%込) |