全身に細部までの配慮が行き届いた上質販売車

画像1: 全身に細部までの配慮が行き届いた上質販売車

見た目のきれいさやキリッと走りそうな感覚がそのまま走りにも反映されるように作り込まれたブライトロジックのGS1000S。ビキニカウル付きのGSと言えば’80年代初頭のAMAスーパーバイクのヨシムラ#34ウエス・クーリー車の水色×白が印象深いが、この車両の赤×白も新鮮かつなじみがいい。

「’80年代前半にMCFAJ主催のレースとかで浅川さん(現アサカワスピード代表)が走らせてたと思うんですけど、あのヨシムラスペシャルGSのイメージ。ウチで作るGSでは初めての色使いですけど、似合いますね」と、ブライトロジック・竹中さん。浅川さんも竹中さんも当時ヨシムラに在籍していたし、車両も間近で見ていた、触れていたはずだから、その雰囲気は十分に出てきているのだろう。

透明度の高いスクリーンクラフト製スクリーンも当時同様に使われながら現在作られる新品とされ、タンクサイドのSUZUKIロゴは今では純正品がないため改めて複製して貼った。その下に見えるヨシムラロゴは逆にストックされていた当時の本物。シートもモチーフ車両に合わせた形と、もうこの外観から気持ちも高まってくる。

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一方でワイセコピストンを使ってフル組み直しされたエンジンや、必要な箇所に手を入れてダイヤモンドコート仕上げされたフレームは、バリ取りやバランシング等の細かいチューニングと丁寧な組みの積み重ね、各部作動のチェックや給脂、調整も含めて細かく作業が行われて組み上げられる。竹中さんはウチでのいつも通りの内容ですよと言うのだけれど、ライダーがストレスなく操作に集中でき、納得して乗れるパッケージになるのは、極限と言える状態で結果を出さねばならない長年のレースメカニックとしての経験を反映したこうした細かい積み重ねの結果と言っていい。

その上でコントロール性や制動性のために同店製車両で必須とするブレンボ製フロントマスターを、装着した際の当時感を崩さないように、別体でなくボディ一体に見えるリザーバーも加えて装着。同時に信頼性を高める点火系や、さらに言えばETC車載器等の機能もと、アップデートもきっちり加えられる。

なおこの車両、今回も販売を前提に製作していたところ、完成間近でオーナーが付いたという。製作過程を見る、知るだけでもほしいと思えた結果だろうからそれも納得だし、もしこうした車両を探しているなら、同店HPをチェックしておくことは引き続き勧めたい。

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スクリーンクラフト製新品スクリーンを装着しわずかに下げてマウントされたカウルはハンドル切れ角やオイルクーラー等とのクリアランスも確保。ウインカーは超小型LEDでフロントがカウル下左右、リヤがナンバーホルダー左右に絶妙に取り付けられる。

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ブレンボRMCマスターのリザーバーはクラフトマン製で、アルミボディによってあえて当時のマスターのような雰囲気を作っている。ミラーはマジカルレーシング製だ。

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表皮/内部とも新品になっている。シートもモチーフ車の形状をマルナオが再現する。

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これもシンプルで当時の雰囲気を再現しながら操作性に配慮したステップはブライトロジック製。

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エンジンはワイセコピストンの組み込みほか内部パーツのバランスやバリ取り等など細かい作業を行って再構築。カムはノーマル。9インチ13段ストレートのアクティブ・オイルクーラーのラインは当時のヨシムラ車に準じた黒&サイド回しとするなど、外観に合わせた雰囲気作りも楽しい。電装&点火系は現代のものに換装して信頼性と性能を高める。

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キャブレターはヨシムラTMR-MJNφ36mmをK&Nオーバルエアフィルターとともに組む。4-1のエキゾーストはブライトロジックオリジナルを装着。

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フロントフォークは純正φ37mm径をセットアップ、フロントブレーキはブレンボ/アキシャル4Pキャリパーにサンスター・ネオクラシックディスクのインナーをブラックにした特注品を組み合わせて車両全体の雰囲気に合わせた。

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リヤブレーキはブレンボP2-RS84 2PリアキャリパーにTTF-1用φ220mmディスクをセット。ディスクハブはRG500タイプの削り出しだ。

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リヤサスは純正鋼管スイングアーム下にパイプ補強を追加してオーリンズのレジェンド・ツイン(SU132)を組み合わせるむ。、2.75-18/4.00-18サイズの前後ホイールは当時らしくカンパニョーロで、本物をきちんと吟味した上で使っている。

取材協力:ブライトロジック

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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