文:太田安治/写真:南 孝幸
▶▶▶写真はこちら|「Ninja7ハイブリッド」の全体・各部・走行シーン(17枚)
カワサキ「Ninja7ハイブリッド」各部装備・ディテール解説

アンダーカウル前方にあるダクトはモーターとバッテリーの冷却用で、走行風がサイドを通ってテールカウルから抜けるレイアウト。

ボディカラーは「メタリックブライトシルバー×メタリックマットライムグリーン」の1色のみ。ネイキッド版のZ7ハイブリッドも同時にリリースされた。価格はともに税込184万8000円となっている。
各走行モードのメーター表示

SPORT
スポーツモードはマニュアル変速のみの設定で、停車時に自動的に1速に戻る「ALPF」も使用可能。タコメーターの下にはe-ブーストのゲージも表示される。

ECO
ECOモードはATとMT、両方の変速を選択可能。停車時にはアイドリングストップが働き、発進はモーターのみで行なう。

EV
EVモードは1-4速を使ったATのみの変速設定。左にあるのがバッテリーの温度計と残量計で、メーター下部には走行可能距離も表示される。

WALK MODE
取り回しの時に便利なのがウォークモード。停車時に選択可能で、前進が3km/h、スロットルを逆にひねれば2km/hで後退する。

左スイッチボックスにはSPORT/ECOとAT/MT、HEV/EVの各種選択スイッチ、MTモードの際に使用するシフトスイッチが並ぶ。

右スイッチボックスにはe-ブーストスイッチをレイアウト。スポーツモードで使用可能で5秒間作動。その際、最高出力は69PSになる。

451ccのパラレルツインエンジンの後方にコンパクトなトラクションモーターをレイアウト。フレームには25°前傾して搭載される。

フロントフォークはΦ41mmの正立。ブレーキキャリパーはラテラルマウントの4ポットと、足まわりはオーソドックスな構成。

車体レイアウトの関係でスイングアームは車格の割に長い。サスペンションはソフトめの設定で、市街地での乗り心地も上々。

フロントシート下にはハイブリッドシステムを駆動する48Vのリチウムイオンバッテリーをマウント。ETC2.0車載器も後方に備わる。

スチール製トレリスフレームはニンジャ400なみのスリムさを実現。ハンドリング特性はニンジャ650に近いものに仕上げられている。
カワサキ「Ninja7ハイブリッド」動画・写真
2024 Ninja 7 Hybrid & Z7 Hybrid ACTION VIDEO
www.youtube.comクイックガイド(Ninja 7 Hybrid/Z7 Hybrid 機能操作編)
www.youtube.comカワサキ「Ninja7ハイブリッド」主なスペック・燃費・製造国・価格
全長×全幅×全高 | 2145×750×1135mm |
ホイールベース | 1535mm |
最低地上高 | 130mm |
シート高 | 795mm |
車両重量 | 228kg |
エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 451cc |
ボア×ストローク | 70.0×58.6mm |
圧縮比 | 11.7 |
エンジン最高出力 | 43kW(58PS)/10500rpm |
エンジン最大トルク | 43N・m(4.4kgf・m)/7500rpm |
モーター形式 | 水冷交流同期電動機 |
モーター最高出力 | 9.0kW(12PS)/2600~4000rpm |
モーター最大トルク | 36N・m(3.7kgf・m)/0~2400rpm |
燃料タンク容量 | 14L |
変速機形式 | 6速リターン(電子制御式マニュアルモード付オートマチック) |
キャスター角 | 25.0° |
トレール量 | 104mm |
ブレーキ形式(前・後) | Φ300mmダブルディスク・Φ220mmシングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17M/C(58W)・160/60ZR17M/C(69W) |
燃料消費率 WMTCモード値 | 23.6km/L(クラス3-2、SPORT-HYBRID、マニュアル)1名乗車時 |
製造国 | タイ |
メーカー希望小売価格 | 184万8000円(消費税10%込) |
文:太田安治/写真:南 孝幸