カフェレーサーイメージをまとってコンテスト投票1位に

フランスのビアリッツで毎年6月の開催が恒例となったホイール&ウエーブス・フェスティバル。ホンダを始めとした車両メーカーが多くのカスタム車両を発表したり展示したりする場としても定着した感もあり、ホンダは2024年、ベース車を指定してのカスタムコンテストの5回目を行った。

過去のベース車は2020年のCB1000R、’21年のCB650Rに’22年のレブル500(当地ではCMX500名)。’23年のダックス125を経て、今回はCL。イタリア、スペイン、フランス、ポルトガル、イギリス、ドイツ、ベルギーにスイスからはCL500。今回初参加となったトルコからは当地で販売される兄弟機のCL250を指定し、計9カ国16のカスタムビルダーが車両を製作し、国を代表して参加した。

サーフボードを車両展示台代わりとして1枚に1台実車を並べて展示した現地での投票、そして過去最多の2万5500票があったHondacustoms.comでのWeb投票を合算集計し、得票の多いものの上位5位までを発表。

画像: カフェレーサーイメージをまとってコンテスト投票1位に

見事に1位を得たのは初参加のトルコ、バンカーカスタムサイクルによるこの“バンカー・インプリント”。日本向けに展開されていたホーク11を思わせるようなロケットタイプのフロントカウルを纏い、倒立フロントフォークやスポーツタイヤでカフェレーサーを表現していた。

全体の37%というから、約9500票を集めて1位になったのだが、インプリントは印象づけるという意味で、それが現代版レトロカフェレーサースタイルの造形とともにハマった感もある。こうしたコンテストでは、参加車両がともすればカスタムのためのカスタム、ショーのためのカスタムに向かいがちなところ、CLというニュースタンダードをこうしたら楽しいじゃないかという発想が前に出ている点も興味深く思えた。

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フロント〜サイドを一体化したハーフカウルやアンダーカウル(ベリーパン)等はFDM=熱溶解積層式で3Dプリンタ出力されたグラスファイバー強化ナイロン製のオリジナルを装着している。

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シートもシングルシートスタイルでワンオフ。テールカウルもオリジナル造型される。

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このままナンバーホルダーとテールランプ、ウインカーを装着すれば市販車にできそうな構成。CL250/CL500は'60年代のスクランブラースタイル、つまりオンロード/オフロード用が未分化状態の頃のスポーツモデルの体でもあった。他の多くの参加者がフラットトラック系やアドベンチャー系といったオフ寄りの選択を行ったのに対し、バンカーカスタムサイクルがそれを次の世代のロードスポーツとして練り直したと考えれば、その独自性、そこから来る得票率にも納得できそうだ。

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倒立フォークやラジアルマウントキャリパーなど、フロントセクションは現行ロードスポーツ、CB250Rからの転用。小気味良いスタイルは新鮮味も十分に備えて見せてくれる。

取材協力:Honda Customs

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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