文:太田安治/写真:赤松 孝、松川 忍/モデル:平嶋夏海
クシタニ「K-2434 3.0フレキシブルジャケット」テスト&レポート

KUSHITANI
K-2434 3.0フレキシブルジャケット
税込価格:4万1800円
サイズ:M、L、LL、XL、L/XL
カラー:ブラウン、グレー、ブラック
販売元:クシタニ
雨に強く、着心地も軽い多用途ジャケット
天気予報をチェックして雨予報が出ているとウエアに悩む。僕は荷物が増えるのが嫌なので、弱い雨なら防水性のあるジャケットを着て、レインウエアはパンツだけを持って行く。ポイントになるのはジャケットの撥水性能だけではなく、生地素材とファスナーの防水性能だ。
クシタニの3.0フレキシブルジャケットは耐水圧3万mm、透湿性1万7000gの防水透湿フィルムを内蔵した3層構造生地を使用し、ファスナー類をすべて止水仕様としたジャケット。生地素材はレインウエア並みの防水/透湿性能を備えているだけに、撮影時に強めのシャワーを5分ほど浴びせ続けても浸水は無かった。
ただし前立てファスナーに裏前立てがないので、長時間の雨中走行では浸水の可能性がある。クシタニが「簡易防水」と呼んでいるのはこれが理由だろう。
素材に伸縮性があるうえ、軽量(Lサイズ実測870g)なので着心地が軽くて動きやすいことも特徴。さらに首の後ろ側と両手首に「クシタニ・コネクション」と呼ばれるループがあり、同社のインナーダウンジャケットなどを組み合わせても着脱ぎがスムーズに行える。
通風性はほとんど無いが、上腕部のエアインテーク、背面のエアアウトレットを開き、前合わせファスナー位置を変えれば一定の換気性能が得られるから、外気温25℃程度までなら快適に着られそう。
天気の変わりやすい山間部のツーリングや梅雨に便利な一着。内蔵パッド類が目立たないカジュアルなデザインで、ライディングウエアにつきまとう「大げさ感」がないことも魅力だ。

サイドの止水ポケットは開口部が20cm以上あり、大画面スマートフォンが楽々と収まる。構造上、内ポケットは付いていない。

背中の上部に大型のエアアウトレットを装備。フードにはスナップボタン付きのストラップがあり、留めておけば走行中のバタつきを抑えられる。

前合わせファスナーは平行に2本付いていて、外側ファスナーを使うと大型エアアウトレットになる。袖の止水ファスナーはエアインテーク。

強いシャワーを5分浴びせても浸水なし。市街地の速度レベルならレインウエア代わりになる。

テスター太田安治の欲張りリクエスト
フードは内側に折り込んで首のループに留めることができるが、個人的には着脱式のほうが使いやすいと思う。裏地がないので着脱はスムーズだが、汗をかくと素肌が張り付く感触があるから、インナーは長袖をチョイスした方がいい。
【公式動画】K-2434 3.0フレキシブルジャケット | 3.0FLEXIBLE JACKET
www.youtube.com文:太田安治/写真:赤松 孝、松川 忍/モデル:平嶋夏海