バイクや車の性能アップといえば、欠かせないのが軽量化。軽くなれば相対的にパワーもあがるし、ブレーキ性能も旋回性能においても有利。バイクの場合は全重量における人間の割合が大きいので、人間のダイエットの方が効果はあるけど、それはしんどい。なのでマイナス10kgを目標に頑張ってCT125・ハンターカブを軽量化してみるよ。

というわけで軽量化。自分のバイクで実際にどこまで軽量化できるかなんだけど、もちろん逆に重量が増えるパーツも色々装着してたりするわけで。サイドスタンド周りとかもそうだし各種メーターや電装品とかも。でも、そういう重量増パーツからは目を背けていくよ。
逆に言えば10kg軽量化できれば、パーツで10kg重量増したとしても、行ってこいでトントンだからね。

リアキャリア交換で軽量化(マイナス2480g)

ハンターカブのリアキャリアってすごくでかくて、デザイン上の特徴的な部分にもなってる。ただ、でかいだけあって重い。以前実測した時には確か4360g。つまり4.3kgくらいあるんですよ。

そこでDRCのコンパクトキャリア。純正よりも圧倒的にコンパクトだけど、4カ所の荷掛けフックにより積載性能は十分以上。しかもカブ系純正タンデムシートも装着可能。
シート側のグラブバーもないので、長距離のでの座り心地も良好。逆にグラブバーが欲しい人には別売りオプションで用意されてるよ。

ディーアールシー(DRC) CT125(JA55/JA65) '20-25 コンパクトキャリア 純正タンデムシート(ピリオンシート)取付け可能 軽量化 ハンターカブ ダートフリーク Dirtfreak D6583(旧品番:D60-10-021)

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このコンパクトキャリア。実測で約1880gなので、なんと2480gの軽量化。約2.5kgも軽量化できるパーツなんてあんまりないので、コンパクトキャリアの効果は絶大だよ。比較的安いし。

エアインテーク交換で軽量化(マイナス131g)

リアキャリア交換にともなって、エアインテークも軽量化しちゃおう。純正のインテークはキャリアに接続されてるからね。キャリア交換すると収まりが悪くなるのよ。
ちなみに重量は約231g

画像: エアインテーク交換で軽量化(マイナス131g)

純正の代わりに装着するのは、定番のZETAコンバージョンダクト。測ってみたら実測で約100gだった。

ジータレーシング(ZETA RACING) CT125('20-25) コンバージョンダクト マットカラー ステンレスメッシュ 水抜き穴 軽量 コンパクト ハンターカブ パーツ ダートフリーク Dirtfreak F7967(旧品番:ZE59-5000)

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というわけで、インテーク交換で約131gの軽量化。

マフラー交換で軽量化(マイナス1760g)

お次はマフラー。大抵のバイクでは、軽量化というとマフラー交換が一番効果が大きいんじゃないかな。
純正マフラーは約4900g

自分が選んだのは、ZETAのDELTA バレル4-S MINIサイレンサー。フルエキで約3140g

ダートフリーク(Dirtfreak) ハンターカブ CT125 '20-22(JA55) DELTA バレル4-S MINIサイレンサー JMCA認定/公道走行可 マフラー フルエキ D7077(旧品番:DL30-5107)

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なので、純正と比較して約1760gの軽量化。単気筒の小型車ということで、2kgまでは軽量化できなかった。

フロントフェンダー交換で軽量化(マイナス973g)

純正のフロントフェンダーって鉄製だし、でっかいので結構重い気がするんですよね。
で、この記事でなんとかして10kgの軽量化を達成したくて、奮発して購入したOVERのフロントダウンハーフフェンダー カーボン。

オーバーレーシング フロントダウンハーフフェンダー(カーボン) CT125

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ハーフフェンダーだし、カーボンだし、これは圧倒的でしょ。正直安いパーツではないけど、軽さのためには致し方なし。

実測してみると純正が約1132g。1kg超えてたのかこれ。
で、ハーフフェンダーカーボンはなんと約159g。さすが軽い。凄い。

画像1: CT125・ハンターカブを軽量化。目標は10kg軽くしたい〈若林浩志のスーパー・カブカブ・ダイアリーズ Vol.334〉
画像2: CT125・ハンターカブを軽量化。目標は10kg軽くしたい〈若林浩志のスーパー・カブカブ・ダイアリーズ Vol.334〉

というわけでフロントフェンダーで約973gの軽量化。

420コンバートで軽量化(マイナス411g)

前後スプロケットとチェーンを純正の428サイズから420サイズにダウンさせる、いわゆるチェーンコンバートしてるんですよ。

バネ下の軽減やフリクションの低下などが狙い。ただ、チェーンの寿命は短くなる可能性があるし、オフロード走行の適性は下がる可能性もあり。

軽量化の内訳とかは過去記事を参考にしてね。

結論だけいうと、428の純正サイズのFスプロケ・Rスプロケ・チェーンで約1700g
420サイズのFスプロケ・Rスプロケ・チェーンで約1289g

なので、約411gの軽量化。数値としてはそこまで大きくないけど、駆動系でバネ下なので数値以上に効果は大きいはず。

アクスルシャフト&アクスルカラー交換で軽量化(マイナス148g)

純正のアクスルシャフトはメッキの色が気に入らなくて、キタコの中空クロモリアクスルシャフトに交換してるんですよ。キタコのアクスルシャフトは、純正よりも精度が高い上に軽いんですよ。

キタコ (KITACO) 中空アクスルシャフト(フロント) 498-1310000

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キタコ(KITACO) アルミアクスルカラーセット ブラック CT125ハンターカブ(JA55/JA65) スーパーカブC125(JA48/JA58/JA71) フロント用 093-1470050

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というわけで数値で見てみるよ。純正フロントアクスルは約218gでキタコが約178g
同時にアクスルカラーもキタコのアルミカラーに交換。これ、黒くてカッコ良いんですよ。
フロントのアクスルカラーは純正が約96gでキタコが約31g

さらにリアアクスルも交換。純正リアアクスルが約259gで、キタコのリアアクスルが約216g

キタコ(KITACO) 中空アクスルシャフト (フロント/一部リヤにも適合) モンキー125(JB02/JB03/JB05) ダックス125(JB04/JB06) グロム(JC61/JC75/JC92)等 498-1432010

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画像3: CT125・ハンターカブを軽量化。目標は10kg軽くしたい〈若林浩志のスーパー・カブカブ・ダイアリーズ Vol.334〉
画像4: CT125・ハンターカブを軽量化。目標は10kg軽くしたい〈若林浩志のスーパー・カブカブ・ダイアリーズ Vol.334〉

前後アクスルシャフト+フロントアクスルカラーで、約148gの軽量化。これもバネ下だから、数値以上に効果がありそう。

シフトペダル交換で軽量化(マイナス255g)

カブ系のシフトペダルってシーソー式なのでかなりでっかいんですよ。しかも鉄。なので自分はリボルバーシフトを装着してる。

シフトフィールが凄くダイレクトになって気に入ってる。ただ、CT125用は出てないので、KLX250その他用。なので装着はくれぐれも自己責任で。

ジータレーシング(ZETA RACING) KLX250,D-TRACKER '01-20, KLX300/300SM '23-24, 250SB '02-06 リボルバーシフトレバー レッド ダートフリーク DIRTFREAK F6755(旧品番:ZE90-3142)

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詳しくは過去記事を見てみてね。

重量はノーマルの約379gに対して約124g

これで約255gの軽量化。塵も積もれば山となる。

クレビス交換で軽量化(マイナス11g)

リアのブレーキペダルとマスターシリンダーを繋ぐ部分がクレビス。ここも軽量化するよ。

ジータレーシング(ZETA RACING)
リヤブレーキクレビス ブラック
A9937

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純正のクレビスは約33g

自分が装着したのはZETAのクレビスで約21g

画像7: CT125・ハンターカブを軽量化。目標は10kg軽くしたい〈若林浩志のスーパー・カブカブ・ダイアリーズ Vol.334〉
画像8: CT125・ハンターカブを軽量化。目標は10kg軽くしたい〈若林浩志のスーパー・カブカブ・ダイアリーズ Vol.334〉

取り付けなど詳しくはこちら

元が軽いから重量としては約11gだけなんだけど、純正の約2/3と思うとすごく軽くなってるんですよ。

リチウムバッテリーで軽量化(マイナス1099g)

重量のあるものといえばバッテリーもわすれちゃいけない。ハンターカブは小型車なのでバッテリーも小さいけど、それでも約1548g

バッテリーの軽量化といえばリチウム化。DRCのタフスターバッテリーを装着。安心感の高いリン酸鉄系。オフロードの使用を想定してるせいか、非常に軽量で、約449g。約1/3ですよ。

ディーアールシー(DRC) タフスター リチウムバッテリー 102型 オフロード車に最適 LiFePO4採用 超軽量 長寿命 F0075(旧品番:D45-09-102)

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詳しくは過去記事を参考にしてもらえると嬉しい。

リチウム化でマイナス約1099g。意外にも1kg以上の軽量化効果。

スイングアーム交換で軽量化(マイナス1330g)

今回の中でも一番の大物、スイングアーム。
純正は約3820g。自分が装着してるのは、OVERのTYPE6miniで約2490g

オーヴァーレーシング(OVER Racing) スイングアーム TYPE6 mini スタビ無 CT125 52-06-210

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1330gの軽量化で、バネ下ということもあって効果は絶大。
このTYPE6miniはピボットがベアリングになるので、車体の挙動もものすごくビシッとして、とてつもなく車体がグレードアップした印象を受けるよ。まさにお値段以上。

タンデムステップ交換で軽量化(マイナス1674g)

ハンターカブのタンデムステップが凄くごつくて重いんですよ。でも自分はタンデムしないので正直要らない。オミットしたい。
とはいえいざという時のために最低限は欲しい。そこで、スーパーカブ系のカスタムパーツ、リアサスマウント下部に付けるタンデムステップ。

画像: 左はともかく右側に関しては、ヒートガードがしっかりしてないとかなり使い難いのでご注意を。

左はともかく右側に関しては、ヒートガードがしっかりしてないとかなり使い難いのでご注意を。

ベトキャリなんかと同様、結構昔からあるパーツだと思う。これをM&Fカビィさんで購入。

画像11: CT125・ハンターカブを軽量化。目標は10kg軽くしたい〈若林浩志のスーパー・カブカブ・ダイアリーズ Vol.334〉
画像12: CT125・ハンターカブを軽量化。目標は10kg軽くしたい〈若林浩志のスーパー・カブカブ・ダイアリーズ Vol.334〉

純正は約1925g2kg近くて、購入したステップはわずか約250g。まで軽量化。
ちなみにオンラインショップにはのってないので、気になる方はお問い合わせを。

さて、純正タンデムステップを外したままだとネジ穴が錆びちゃうかもなので、ハリケーンのホールプラグを装着してる。樹脂製で重量も極めて軽いよ。軽すぎて複数の測りで計測しても1g以下だった。とりあえずここは約1gとしておくよ。

ハリケーン(HURRICANE) M8 ネジ穴用ホールプラグ ブラック HN8108B

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ステップ交換で約1675gの軽量化に、ホールプラグの約1gを足して、トータルで約1674g。1.5kg以上軽くなってるのでかなり効果は大きそう。

バーエンド取り外しで軽量化(マイナス643g)

純正だとハンドルの振動防止でバーエンドにウエイトがついてるんですよ。
自分は純正バーエンドがあまり好きではないので、速攻で外してしまった。あくまで個人的な印象としては、無くても全然問題無し。ただ、カブ90の振動に慣れてて感覚がにぶってるかも。

画像: バーエンド取り外しで軽量化(マイナス643g)

バーエンド&ウエイトで約660g
そのままなにも付けなければ660gの軽量化だけど、自分は昔のナイロンバーエンドが好きなので、キジマのを装着してる。2個で約17g

キジマ(Kijima) バーエンド ナイロン 内径17-18mm ブラック 2個セット 204-110

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なので、差し引きマイナス約643g

最終的にあと少しで11kgというとこまで軽量化できたよ

今回の結果をまとめるとこんな感じ。

純正社外
リアキャリア4360g1880g2480g
コンバージョンダクト231g100g131g
Fフェンダー1132g159g973g
マフラー4900g3140g1760g
Fスプロケ106g85g21g
Rスプロケ527g368g159g
チェーン1067g836g231g
Fアクスル218g178g40g
Fアクスルカラー96g31g65g
Rアクスル259g216g43g
シフトペダル379g124g255g
クレビス32g21g11g
バッテリー1548g449g1099g
スイングアーム3820g2490g1674g
タンデムステップ1925g251g1924g
バーエンド660g17g643g
合計21260g10345g10915g
10915g=10.915kg

目標はマイナス10kgだったけど、あと少しで11kgというとこまで軽量化ができた。
あと85g。なんとかしたい。

軽量化トップ3は、リアキャリア、タンデムステップ、そしてマフラー。この3カ所で6kg以上の軽量化。つまり全体の半分をこえる割合を締めてる。

続いて効果が大きいのは、スイングーアーム、バッテリーのリチウム化。いずれも1カ所で1kg以上の軽量化。
フロントフェンダーも1kg近い軽量化を達成できるし、バネ下なので走行性能への効果も期待大。

個人的にはバーエンドもポイント。純正バーエンドは脱着が大変なのでどっかのタイミングで外しておくとカスタムが楽かも。

さらに軽量化するなら

チタンボルトへの交換

軽量化といえばチタンボルト。自分もいつかはやりたいとこだけど、チタンボルトの寸法とか値段を調べつつ今後の目標って感じ。

ウィンカーの交換

純正のフロントウィンカーは約249g。割りとサイズもあるし、ここも軽量化できそう。

画像: ウィンカーの交換

ZETAの701LEDフラッシャーはアルミボディ採用で強度を確保しつつも1個で24g、2個で48g超軽量。ウィンカーステーの重量次第では、結構な軽量化も期待できそう。

ジータレーシング(ZETA RACING) 701 LED フラッシャー バイク用 LED ウインカー 極小 超軽量 クリアレンズ アルミ合金 マットブラック G4813

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センタースタンドの取り外し

センタースタンドを利用しない人であれば、外すことで1~2kgくらいの軽量化になりそう。
ただ、センタースタンドってあると便利なんですよね。自分は駐車時にも使うので外したことないけど、軽量化を狙うなら効果は大きいはず。

まとめ

今回紹介したパーツ以外にも、効果的な軽量化パーツはまだまだたくさんあるはず。マフラーだってもっと軽いものもあるし、アルミリムやチタンスポークとかも。

いずれにせよ目標マイナス10kg軽量化は達成できたので、非常に満足。あとは自分自身の軽量化をしないと。

レポート:若林浩志

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