ドゥカティのスーパーバイクファミリーであるパニガーレシリーズ。つい先日トップモデルのV4が発表になったばかりですが、今度は弟分のV2が大胆なフルモデルチェンジとなりました。今度の新型は非常に軽量でコンパクト。エンジンも完全新設計の次世代ユニット! まずは気になるその詳細を見ていきましょう!
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ウイングレットを持たないスリムで美しいフォルム

画像: DUCATI PANIGALE V2 EICMA2024 出展モデル 総排気量:890cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブV型2気筒 シート高:837mm 車両重量:179kg

DUCATI
PANIGALE V2
EICMA2024 出展モデル

総排気量:890cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブV型2気筒
シート高:837mm
車両重量:179kg

イタリア・ボローニャの近郊にあるボルゴ・パニガーレはドゥカティの本拠地。その地名をそのまま車名に使ったパニガーレは、まさしくドゥカティの最高峰に位置するスーパーバイクとして、サーキットやワインディングでその名を轟かせてきました。

2012年に1199パニガーレとして登場、もともとは伝統のLツインエンジン搭載モデルでしたが、2018年にV4が登場して以降は車名もパニガーレV2となり、従来型は955ccのツインエンジンを搭載する弟分として人気を博してきました。

画像1: ウイングレットを持たないスリムで美しいフォルム

そんなパニガーレV2が今回フルモデルチェンジを迎えました。これまで、弟分的な存在だった955cc版のパニガーレV2はスーパークワドロ系のエンジンを搭載してきましたが、やや大きく重いユニットでもありました。それが今回は専用設計の890ccユニットを採用し、あわせて車体も全面新設計とすることで、大幅な軽量化とコンパクト化を達成。従来型と比較しても、トータルで実に17kgもの軽量化を実現したのです!

画像2: ウイングレットを持たないスリムで美しいフォルム

フロントマスクは登場したばかりの2025年型パニガーレV4の流れを汲んだデザイン。スレンダーでコンパクトな車体サイズに似合う、流麗なフォルムです。パニガーレファミリーではありますが、流行りのウイングレットは持たないデザインで、それがかえって流れるようなボディラインの美しさを際立たせています。

画像3: ウイングレットを持たないスリムで美しいフォルム

ウイングレットこそありませんが、空力性能と整流効果はしっかり追求されていて、ノーズ下にあるダクトから導入されたフレッシュエアはライダーの足に向かって流れる一方で、エンジンの熱気はサイドの大型ダクトから排出される設計とされ、足元の熱さを解消する工夫が施されています。

画像4: ウイングレットを持たないスリムで美しいフォルム

シートからテールエンドに向かって抜けていくダクトを左右に設けたデザインのテールカウルはパニガーレならではの特徴。スタンダードのV2はタンデムシートとステップを備えた「ビポスト」仕様ですが、上級グレードのSはシングルシート仕様となっています。マフラーが左右2本出しのアップタイプに変更されたのもポイントです。

890cc新世代V2ユニットを新作フレームに搭載!

画像1: 890cc新世代V2ユニットを新作フレームに搭載!
画像2: 890cc新世代V2ユニットを新作フレームに搭載!

今回採用された完全新設計のV2エンジンは890cc。単体重量は54.5kgで従来のスーパークアドロユニットより9kgも軽く、ボアを4mm縮小し、ストロークは逆に0.7mm増やすことで、排気量は955cc→890ccに縮小。最大の特徴は伝統のバルブ強制開閉機構「デスモドロミック」ではなく、オーソドックスなバルブスプリング式としたことで、加えて吸気側には可変式バルブタイミングシステムの「IVT」を採用しました。

画像3: 890cc新世代V2ユニットを新作フレームに搭載!

今回の新エンジン、パワースペックこそ120PSとなりましたが、トータルで17kgもの軽量化を達成したわずか176kgの車重の効果で、イタリア・ヴァレルンガサーキットでドゥカティが行なったテストでは、従来型のパニガーレV2と同等のラップタイムをマークしたのだそうです。

両持ちスイングアームに新作ホイール採用、メーターも5インチに

画像1: 両持ちスイングアームに新作ホイール採用、メーターも5インチに
画像2: 両持ちスイングアームに新作ホイール採用、メーターも5インチに
画像3: 両持ちスイングアームに新作ホイール採用、メーターも5インチに

アルミモノコックフレームは新設計。スイングアームは左右対称の中空デザインで、アルミの低圧鋳造製法が採用されています。リアショックは車体左側にオフセットマウントされ、フロントのブレーキキャリパーはブレンボ製のM50を採用。ホイールもY字スポークの新作が用意され、上級モデルのSは前後のサスペンションがオーリンズ製となります。

画像4: 両持ちスイングアームに新作ホイール採用、メーターも5インチに

メーターは5インチのカラーTFTに変更されました。6軸IMUを搭載し、ライディングモードはレース、スポーツ、ロード、ウェットの4種類を用意。トラクションコントロール、コーナリングABS、ウイリーコントロール、エンジンブレーキコントロール、新世代クイックシフトなど、電子制御ライディングアシストも充実しています。

グレードは2種類、カラーはレッドのみ

画像: PANIGALE V2

PANIGALE V2

画像: PANIGALE V2 S

PANIGALE V2 S

新型パニガーレV2のグレードは2種類。スタンダードと前後オーリンズサス付きのSで、ボディカラーはどちらもレッド1色のみとなっています。あと、スタンダードはタンデム可能なビポストタイプ、Sはシングルシーターとなります。いずれ日本国内にも導入されると思われますが、手頃なサイズとパワーで楽しめる新世代パニガーレ、乗るのが今から楽しみです。さらなる詳細は月刊『オートバイ』2025年1月号でご紹介しますのでご期待ください!

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画像1: 【2025速報】新設計890ccエンジン採用、軽量コンパクトな新世代モデル! ドゥカティ「パニガーレV2/V2S」

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    パニガーレV2
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    パニガーレV2 S
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    パニガーレV2
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    パニガーレV2 S
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新型パニガーレV2/V2S 主なスペック

ホイールベース1465mm
シート高837mm
車両重量179kg【176kg】
エンジン形式水冷4ストロークDOHC4バルブV型2気筒
総排気量890cc
ボア×ストローク96x61.5mm
圧縮比13.1
最高出力88kW(120PS)/10750rpm
最大トルク93.3Nm(9.5kg-m)/8250rpm
燃料タンク容量15L
変速機形式6速リターン
キャスター角23.6°
トレール量93mm
ブレーキ形式(前・後)Φ320mmダブルディスク・Φ245mmシングルディスク
タイヤサイズ(前・後)120/70 ZR17・190/55 ZR17
※【 】内はS

新型パニガーレV2/V2S プロモーションビデオ

画像: - YouTube www.youtube.com

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新型パニガーレV2/V2S フォトアルバム

レポート:松本正雅

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