MT-09/07をベースとしてオーセンティックなスポーツバイクとして「ヘリテージ」ムードを漂わせて登場したXSRシリーズ。3気筒、2気筒、単気筒と、それぞれ違うタイプのエンジンを搭載し、新しいスポーツラインディングを我々のもとに連れてきてくれた。
文:中村浩史
※この記事は2024年7月17日発売の『YAMAHA XSR GUIDE』に掲載したものを一部編集して公開しています。

ヤマハ「XSR700 ABS」系譜(2018年~2024年モデル)

▶2018年~2019年モデル

画像: ダルレッドメタリックD(2018年)

ダルレッドメタリックD(2018年)

900よりもオーソドックスにオールドヤマハっぽい仕上がり

MT-07の基本骨格をベースに、専用のボディパーツを与えられたXSR700。こちらはXSR900のハイパフォーマンスよりも日常回転域の扱いやすさを狙ったもので、スタイリングも「ネオレトロ」を強調したものになっている。

フューエルタンク下のフレームサイドカバープレートやフェンダーステーなどは、アルミパーツの存在感を強調し、横から見たスタイリングが水平基調を柱としているため、ヤマハレジェンドのSRやXSをイメージさせる。

画像: マットグレーメタリック3(2018年)

マットグレーメタリック3(2018年)

画像: マットダークパープリッシュブルーメタリック1(2019年)

マットダークパープリッシュブルーメタリック1(2019年)


▶2020年モデル

画像: ラジカルホワイト

ラジカルホワイト

ポジションランプが追加され、XSR900と同じ「ラジカルホワイト」の新色が登場。そのほか大きな変更はない。

画像2: マットグレーメタリック3

マットグレーメタリック3


▶2022年~2025年モデル

画像: ラジカルホワイト(2022年)

ラジカルホワイト(2022年)

ヤマハのレジェンド名車をグラフィックで再現

2022年モデルでは新規排出ガス規制を受け、LEDヘッドライトとウインカーの採用とフロントブレーキの大径化、ネガポジ反転LCDメーターなどを採用してマイナーチェンジ。

カラーリングでは、RZに代表される往年のヤマハスポーツバイクを思わせるグラフィックをあしらい、ヤマハレジェンドを再現している。下写真のブラックボディ+ゴールドホイール車は、ミッドナイトスペシャルをイメージしている。

画像2: ブラックメタリックX(2022年)

ブラックメタリックX(2022年)

2023年モデルでは、価格のみの変更。2025年モデルでは、カラーバリエーションが一新。「ラジカルホワイト」のグラフィック部がブルー系からレッド系に変更されたほか、新たに「ディープパープリッシュブルーメタリックC」が追加された。

画像: ラジカルホワイト(2025年)

ラジカルホワイト(2025年)

画像: ディープパープリッシュブルーメタリックC(2025年)

ディープパープリッシュブルーメタリックC(2025年)

ヤマハ「XSR700 ABS」の主なスペック・価格

全長×全幅×全高2075×820×1130mm
ホイールベース1405mm
最低地上高140mm
シート高835mm
車両重量188kg
エンジン形式水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒
総排気量688cc
ボア×ストローク80.0×68.5mm
圧縮比11.5
最高出力54kW(73PS)/8750rpm
最大トルク67N・m(6.8kgf・m)/6500rpm
燃料タンク容量13L(無鉛レギュラーガソリン指定)
変速機形式6速リターン
キャスター角24゜30′
トレール量90mm
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17M/C(58W)・180/55ZR17M/C(73W)
ブレーキ形式(前・後)ダブルディスク・シングルディスク
乗車定員2名
燃料消費率 WMTCモード値24.6km/L(クラス3・サブクラス3-2)1名乗車時
メーカー希望小売価格100万1000円(消費税10%込)
※諸元は2025年モデル

文:中村浩史

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