文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸、森 浩輔
KTM「250 DUKE」ライディングポジション・足つき性
シート高:800mm
ライダーの身長・体重:176cm・62kg

ハンドル幅は広めだが、グリップは自然な位置。上体は軽い前傾となり、コーナリングでの人車一体感が得やすい。シート高は30mmダウンの800mm。前後サスペンションの沈み込み量も増え、身長150cm台のライダーでも不安なく扱える。

KTM「250 DUKE」各部装備・ディテール解説

390、250、125の「スモールデューク」シリーズは共通のスタイリングにモデルチェンジ。エッジの効いたシャープなスタイリングを採用している。鋼管トレリスフレームにアルミキャストのサブフレームを組み合わせた新シャシーを採用。

フロントに大きくせり出したシュラウドが威圧感を与える。ヘッドライトはKTMらしい、独特の盾型デザインのLED。ウインカーも小型のLEDだ。

ワイドなハンドルバーはライダーが力を入れやすい形状で、取り回しにも優れる。今回から左右のスイッチボックスが新タイプのものに変更されている。

メーターナセル形状は390と同様だが、こちらはオーソドックスなモノクロ液晶のLCDデジタルメーターを採用。リアのABSを解除するモードも用意される。

今回からライドバイワイヤ―が新たに採用され、Φ38mm径のスロットルボディが組み合わされるエンジンはシングルとしては強力な31PSを発揮。

エンジン後部にサブチャンバーを備え、サイレンサーを非常にコンパクトにした新設計ダウンマフラーを採用。車体のスリム化に大きく貢献する。

WP製のΦ43mmAPEX倒立フォークにBYBRE製ラジアルマウントキャリパーと、足まわりは一流パーツで固めているのも魅力のひとつ。タイヤはMRF製。

リアショックはWP製のエマルジョン・ショックアブソーバー。今回から車体右サイドマウントとして、低シート高とエアボックスの容量拡大を達成している。

補強部分を表に出した「裏組み」デザインのロングスイングアームは新設計のアルミキャスト。前後ホイールは細身の5本スポークタイプ。

車体レイアウトやリアサスマウント方式の変更で、シート高は800mmを実現。足つき性も大きく向上した。オプションで820mmのシートも用意。

シートレールは今回から加圧鋳造のアルミキャストに変更。テールカウルの一部も兼ねた構造となっていて、高剛性と軽量化を両立している。
KTM「250 DUKE」主なスペック・製造国・価格
ホイールベース | 1357mm |
シート高 | 800mm |
車両重量 | 165kg |
エンジン形式 | 水冷4ストSOHC4バルブ単気筒 |
総排気量 | 249cc |
ボア×ストローク | 72.0×61.17mm |
圧縮比 | 10.7 |
最高出力 | 23kW(31PS)/9500rpm |
最大トルク | 25N・m(2.5kgf・m)/7500rpm |
燃料タンク容量 | 約15L |
変速機形式 | 6速リターン |
ブレーキ形式(前・後) | Φ320mmシングルディスク・Φ240mmシングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 110/70R17・150/60R17 |
製造国 | インド |
メーカー希望小売価格 | 68万9000円(消費税10%込) |
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸、森 浩輔