文:横田和彦、オートバイ編集部/写真:南 孝幸、松川 忍
ホンダ新型「グロム」ライディングポジション・足つき性
シート高:761mm
ライダーの身長・体重:165cm・72kg

12インチホイール車なのでシート高は低く両足がベタ付き。ほとんどの人は足つきに困らないだろう。ハンドルと着座位置、ステップの高さなどのバランスが取れていて、大柄な人でも窮屈になりにくいポジションだ。

ホンダ新型「グロム」各部装備・ディテール解説

外装デザインをリニューアル。サイズはほぼ同じながらシャープに見えるのはデザインの妙か。従来モデルの正常進化というイメージで、グロムらしさはしっかりと継承。

夜間走行でも問題ないくらい明るいLEDヘッドライトのカバーデザインも変更されている。ウインカーは白熱バルブ式。

バーハンドルの高さや幅、バックミラーの形状なども前のモデルと同じ。ハンドルやトップブリッジ、ハンドルクランプまでブラック仕上げになっている。

バー式のタコメーターとデジタルスピードメーターを中心に、燃料計やギアポジションインジケーターを左右にレイアウトしたデジタルメーターも先代と共通。

前のモデルは大きさが目立つイメージのタンクカバーを備えていたが、新型はパネルの分割を工夫してシャープに仕上げている。

ブラックアウトされている空冷・単気筒エンジンは、環境性能を満たしつつフラットなトルク特性を実現している。ミッションはシフト操作を楽しめる5速。

倒立フォークに5スポークの12インチアルミキャストホイールを装着。Φ220mm径のディスクローターを備えたフロントブレーキにのみABSを装備している。

リアのモノサスペンションは減衰力が効いていて、スポーツ走行やタンデムランで快適な乗り心地を提供してくれる。ブレーキもコントロールしやすい。

クッションの厚みがある前後一体式のシートは座り心地が良く疲れにくい。上面がフラットで適度な硬さもあるのでライダーが前後に体を動かしやすい。

キーロック式のシートを外すとバッテリーにアクセスできる。バッテリーの後方、シートレールの左右にヘルメットのアゴ紐をかけるフックを備えている。

テールランプは先代と同じ形状のLEDタイプ。クッキリと輝き被視認性が高い。大きめのウインカーはLED化を望みたい。
ホンダ新型「グロム」主なスペック・燃費・生産国・価格
| 全長×全幅×全高 | 1760×720×1015mm |
| ホイールベース | 1200mm |
| 最低地上高 | 180mm |
| シート高 | 761mm |
| 車両重量 | 103kg |
| エンジン形式 | 空冷4ストSOHC2バルブ単気筒 |
| 総排気量 | 123cc |
| ボア×ストローク | 50.0×63.1mm |
| 圧縮比 | 10.0 |
| 最高出力 | 7.4kW(10PS)/7250rpm |
| 最大トルク | 11N・m(1.1kgf・m)/6000rpm |
| 燃料タンク容量 | 6.0L |
| 変速機形式 | 5速リターン |
| キャスター角 | 25°00′ |
| トレール量 | 81mm |
| タイヤサイズ(前・後) | 120/70-12 51L・130/70-12 56L |
| ブレーキ形式(前・後) | シングルディスク(ABS)・シングルディスク |
| 乗車定員 | 2人 |
| 燃料消費率 WMTCモード値 | 67.8km/L(クラス1)1人乗車時 |
| 製造国 | タイ |
| メーカー希望小売価格 | 39万500円(消費税10%込) |
文:横田和彦、オートバイ編集部/写真:南 孝幸、松川 忍




