クールなカラーに精密加工エンジンなどを組み合わせる

前後17インチの現代タイヤを履き、運動性能を高めたコンプリートカスタムという成り立ちを持つACサンクチュアリーのRCM(Radical Construction Manufacture)。こちらはサンクチュアリーに、オーナーがカラーリングからパーツ選択までを指定した近作で、通算619台目のRCMとなる。

「このRCM-619は外装カラーや細部まで、オーナーさんのリクエストを忠実に反映したもので、シャシーは前後17インチホイール仕様で補強やディメンション設定、リヤのワイドリヤレイダウン加工やチェーンライン確保等もしっかり行っています。各部パーツには各部の色をコーディネートするようにワンポイントブルーを採用していますが、ベースの青が寒色であることも手伝ってか、いやみのないセンス良いコーディネートでまとめられたと思います。

画像1: クールなカラーに精密加工エンジンなどを組み合わせる

キャブレターやフロントキャリパーの、ベースブランドの赤いロゴ(YOSHIMURA、brembo)もアクセントになって、平板になるのが避けられていますし、セパレートのハンドルもリクエストからで、ハンドルの絞り具合や幅、垂れ角など、見た目と乗り心地の両方を大事にしました。

エンジンは純正903ccをベースにオーバーホールを行ってリフレッシュ。内燃機加工は当社の内燃機加工部門であるDiNx(ディンクス)社が担当し、クランクシャフトリビルド、シリンダーボーリングにホーニング、シリンダーヘッドの作業(バルブガイド打ち替えやバルブシートカットなど)と、すべて精密加工されています。

画像2: クールなカラーに精密加工エンジンなどを組み合わせる

スロットル操作に対するレスポンス、実用性に長けたトルク、それに静粛性も満たして、ライダーの疲労を低減する良質なエンジンフィーリングに仕上がりました」と、ACサンクチュアリー・中村さんは車両の全体像と、とくに印象に残る点をこう説明する。街中の走り出しから高速クルージングまで、気持ち良い走行性を発揮するとのことだ。

精密度を高めたエンジンによってライフと同時にスムーズさ、レスポンスも得る。それが載るシャシーも現代17インチに的確に合わせ込みがされる。その上で自身のほしいカスタム、ここではカラーリングやハンドルなどの選択を行い、往年の名車を現代スペックでより楽しめるようにする。コンプリートカスタムの良さを全面的に生かした車両の好例。このZはそんな1台でもあるのだ。

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ステアリングステムはセパレートハンドル用のスカルプチャーφ43フォーク用SPステムKIT Type2で、フォークオフセットは60から35mmに。メーターは純正で左右マスターはブレンボRCSだ。

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ラメも含んだブルーをベースにタイガーパターンを施したカラーリングはオーナー提案によるものを忠実に具体化した。

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シートはデイトナCOZYシート“RCMコンセプト”。Z現役の'70年代形状と言うよりは、Zの外装パーツにマッチした形状をテーマにして流線形ラインの中に部分的なエッジを利かせたデザインが特徴。

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ウインカーは小ぶりなものを使い、グラブバーはブラック仕上げで車体全体に合うようにしている。

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エンジンは純正903ccをベースにオーバーホールでリフレッシュ。内燃機加工はDiNxが担当し、クランクシャフトリビルド/シリンダーボーリング/ホーニング/シリンダーヘッド(バルブガイド打ち替え/シートカット等)と、すべて精密加工。レスポンス/トルク/静粛性を満たして疲労を低減する良質なエンジンフィーリングを得ていると中村さん。11インチ13段のラウンドオイルクーラーはナイトロレーシングのKITで、この車両ではサイドパイプやフィッティングをブルーとしている。

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キャブレターはTMR-MJNφ38mmのデュアルスタックファンネル仕様。ファーストファンネル(キャブレターに近い側)はブルー、セカンドファンネルはブラックで車体カラーにも合わせつつ、キャブレター本体の赤ベースのヨシムラロゴがワンポイントで対比できている。

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フレームは17インチに合わせた加工や補強を行い、チェーンラインも確保。クラッチレリーズプレートとバックステップKITはナイトロレーシング。アルミエンジンマウントはPMC製。

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E×MパッケージでオーリンズRWUフロントフォークをマウント。フロントブレーキはブレンボGP4-RXキャリパー+サンスター・プレミアムレーシングディスク“RCM”コンセプトの組み合わせ。ホイールに入るO・Z RACINGロゴは通常ではオレンジだが、あえてブルー仕様を製作して貼ってある。

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リヤブレーキはブレンボGP2-SSキャリパー+サンスター・プレミアムレーシングディスク。排気系はナイトロレーシング・4in1手曲げチタンEXマフラーのハーフポリッシュにナイトロレーシング・コニカルチタンV-IIIサイレンサーの組み合わせ。

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スイングアームはスカルプチャー・RCM専用ワイドスイングアームでオーリンズ・ブラックラインショックをセット。ホイールはO・Zのアルミ鍛造、GASS RS-Aで3.50-17/6.00-17サイズを選択している。タイヤはメッツラー SPORTEC M7RRで120/70ZR17・190/50ZR17サイズだ。

取材協力:ACサンクチュアリー(SANCTUARY本店)

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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