大排気量車カスタムに迫る作り込みに注目

かつてのカスタムブームではメインストリームにあった400cc4気筒ネイキッド。今では当時ほど多くは車両を見かけないが、このかいちんさんのXJR400Rのように、注目すべきカスタムがある。

車両コンセプトはふたつあって、「ひとつは弟の車両を超えること、もうひとつは日本一のXJRを目指すこと」とのこと。後者は見ての通りにかなりのまとまり具合いが分かる。前者はどういうことかと聞くと……。

「弟もXJR400Rを持っていて、いろいろと手を入れている。私もその影響でXJRを買ったんですね。それで、弟のより格好良くしたいなと」と、かいちんさん。

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なるほど、近くに同じベースのカスタムがあるから目標にできた。かつ、作業にもメリットが出た。

「弟は今は整備士なのですが、職に就く以前から整備にも詳しいし、作業もできる。それで同じ車種なので、パーツや不具合などの車両の情報がお互い共有できてきました。作業も基本的には自分(かいちんさん)でやるんですけど、出来ないところは弟に助けてもらったり。作業面でも凄いプラスになってて、感謝してます」

兄弟で同じ車両、ノウハウを活用し合いながらカスタムを進めていく。かいちんさんは足まわりとペイントを軸にこの車両を仕立てたそうだが、これにも理由があった。

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「ロングツーリングも好きでよく走るので、遠くに行った時に困りますから、トラブルの確率は抑えたくてあえてエンジンはノーマルで行ってます。足まわりは、これは確実に性能が良くなるのでフルに手を入れました。私のバイクは元々ブラックだったんですけど、パーツ映えがいまひとつでした。それでXJR1300の純正グラフィックパターンを生かして、メインカラーをパープルに決めた上で全塗装しました」

そのカラーも同じ紫の中で明暗含めて10色をプロに調色してもらい、ひとつひとつの色を車両に合わせてみて、現在のものに決定。言う通りにパーツとの対比も決まり、リヤタイヤのサイズアップとともに伸びやかさと凝縮感を両立している。狙った目標のひとつ、弟超えは達成したというかいちんさん、今後もホイール変更などの目標がある。その目標を遂げた姿も、改めて見てみたい。

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兄弟で同じ車種、しかもフルカスタムはなかなかまわりにいないということで、かいちんさんの強い意志も加わって熱量を感じられる1台。ガジェットマウントを追加したステムは倒立フロントフォークとともにZXR400用でハンドルはサンセイレーシング、フロントブレーキマスターはブレンボRCSだ。

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XJR1300の純正グラフィックパターンを使ったボディのカラーは、キャンディパープルを調色してこのトーンに決めた。

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シンプルなライディングステップはWR's製。リヤブレーキマスターはブレンボをマウントする。

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エンジンはあえてノーマルとして、アクティブオイルクーラーを追加したのみ。テイラー製プラグコードもボディに合わせてパープルを選んだ。

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キャブレターはヨシムラTMRφ32mm。これに組み合わせる排気系はアサヒナレーシング製マフラーだ。

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フロントフォークはφ41mmのZXR400用倒立。フロントブレーキはBMW S1000RR純正ブレンボキャリパー+サンスター・ワークスエキスパンドディスク。

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リヤブレーキはブレンボ2Pキャリパー+サンスター・プレミアムレーシングディスク。リヤショックはオーリンズ・ブラックライン、スイングアームはアルミワンオフ品を使う。

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5本スポークの前後ホイールはマービック製マグネシウム合金で、純正3.00-17/4.0-17から3.50-17/5.00-17サイズに。リヤタイヤは純正から1サイズアップの160幅。180だと太過ぎという判断だが、リヤにちょうどいい密度感も作り出した。

取材協力:車両オーナー・かいちんさん

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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