各オーナーの使い方も見込んでセットアップする

’23年夏に国内限定販売された25周年記念モデルによって、歴史の積み重ねを改めて思い起こさせてくれたハヤブサ。’99年の初登場以来、一貫してスズキのフラッグシップ、またアルティメットスポーツとしての存在感を示し続けてきた。

キャンディダーリングレッド×グラススパークルブラックに塗り分けられたこの車両も、ハヤブサがベース。国内仕様も登場する一方、モトマップ扱いの正規逆輸入モデルも展開していた’14年型L4のうち、後者、AMSC(アメリカンスズキ)の創立50周年を記念した当地のリミテッドエディションカラーだ。

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世に出ておよそ10年が経つはずなのにその外観含めてきれいで、上質な感じがするのは、全体の仕立ても関わっているのだろう。

「当社のヴァージョンアップ・コンプリートとして作っています。よくご紹介いただいている通りに、各部の上質化や軽量化を行い、オーナーさんにフィットした使い勝手や操作感を作り込んでいます。この車両では足まわりとライディングポジションの構築という部分をターゲットに望むパートに手を入れ、セットアップを施しています」と、テクニカルガレージRUN・杉本さん。

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上質化とは見た目だけでなく、触れた時のなじみの良さや機械としての作動の正確さ、組み付け精度などといった部分の質を高めることと取っていい。ホイールなら回転の正確さ、ブレーキなら効くことに加えてコントロール性の良さ。サスペンションなら次々変化していく速度、そして路面状況に追従しながらライダーに正しい情報を伝え、不要な衝撃は緩和するということだ。

その上で軽さや的確なコントロール性も加わる。ハヤブサはベースポテンシャルもかなり高いレベルにあるのだが、それをさらに引き上げてくれることになる。現代バイクではカスタムは難しいと言われることもあるが、オーナーフィッティングというカスタムとその先の基本は変わらない。車両、そして個々のパーツの性能をしっかり引き出すトータルパッケージングが出来れば、このように魅力ある車両が作れるのだ。

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外装はL4ハヤブサのAMSCリミテッドエディションの純正そのままがきれいに保たれる。カーボントリムスクリーン、レーサーレプリカミラー(タイプ1ヘッド)はマジカルレーシング製。

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左右マスターシリンダーはブレンボ・レーシングで、トップブリッジにはケイファクトリー・ハンドルアップキットを加えている。カウルインナーパネル(メーターカバーと左右のカウルインナー)もマジカルレーシング製カーボンだ。

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タンクエンドにもタンクへのフィッティングが良くプロテクション性も高い、マジカルレーシング製カーボンを装着する。

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カーボンで立体成型されたフェンダーレスキット、リフレクターKITやリヤフェンダー、フロントフェンダー(フォークガード一体式)もマジカルレーシング製に変更し、ルックスの統一感を醸す。シートはTG-RUNスポーツ&コンフォートシート(ツートンカラー)で快適性とともに操縦性も高めている。

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1340ccの水冷直4エンジンやFIまわり、アルミツインスパーフレームはハヤブサ純正。赤×黒の外装もリヤシートカバー含めて2014年型ハヤブサ純正そのままだが、見ての通り状態も良好だ。

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エンジンカバースライダー 左側や好適なポジションを作るライディングステップ、ラジエターコアガード(オイルクーラーガード付)にはケイファクトリーの製品を使う。

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フロントフォークは純正φ43mm倒立をベースにセットアップ。フロントブレーキはブレンボ・レーシングラジアルCNC 4Pキャリパーにブレンボ・スーパースポーツディスクを組み合わせる。

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リヤブレーキはキャリパー/ディスクとも純正でセットアップしている。右1本出しの排気系はケイファクトリー・FRC チタン フルエキゾーストマフラー1本出しだ。

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リヤショックはオーリンズTTX GPに換装。前後ホイールはアルミ鍛造のマルケジーニM10S Kompe Evoの3.50-17/6.00-17サイズを履く。タイヤはブリヂストンS22の120/70ZR17・190/55ZR17サイズ、ドライブチェーンはRK・50XXWと、細部まで質を高めているのも分かるだろう。

取材協力:テクニカルガレージRUN

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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