パラレルツインを搭載するスズキの新世代スポーツネイキッド、GSX-8Sをベースに、流麗でシャープなフルカウルをまとったモデルがGSX-8R。軽量・コンパクトな車体を活かした俊敏な走りを魅力の核としながら、ロングランも楽しくこなせる懐の深さもプラスした注目の1台だ。
文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:赤松 孝
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スズキ「GSX-8R」インプレ(宮崎敬一郎)

画像: SUZUKI GSX-8R 2024年モデル 総排気量:775cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 シート高:810mm 車両重量:205kg 発売日:2024年1月25日 税込価格:114万4000円

SUZUKI GSX-8R
2024年モデル

総排気量:775cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
シート高:810mm
車両重量:205kg

発売日:2024年1月25日
税込価格:114万4000円

しっとりしたフィールの人に優しいスポーツ!

簡単に言うと、このGSX-8Rは2023年登場したGSX-8Sのフルカウルバージョンで、エンジン、フレームもほぼ共通。だが、カウルが付いて、ハンドルが少しばかり低くなった分、その荷重変化に対応し、足まわりはKYBからショーワ製に変更されている。

この装備と変更が、8Rを8Sから大きく進化させたようだ。乗り心地、接地感、耐衝撃吸収力など、かなりの部分で走行性能が良くなっている。

カウルを装備したことで増えたのはたったの3kg。これによる荷重の変化などタカが知れている。やはり専用セッティングのショーワ製SFF-BPフォークの採用が効いているのだろう。8Sで感じた、衝撃を吸収した時の硬さが無くなっていて、まるで高級サスに交換したかのようにしっとりとした作動フィールになっている。これは大きな変化だ。

画像1: スズキ「GSX-8R」インプレ(宮崎敬一郎)

それと、試乗してみて驚いたのは外乱収束性の向上。いつも試乗テストする場所に、コーナリング中に必ずフロントが弾かれるほどの段差がある箇所がある。そこを深くリーンして通過した時の収束は段違いに8Rの方が速かった。サスペンションの変更も効いているのだろうが、ライト類など、重量物がフレームマウントのカウルに移ってステアリングまわりが軽くなったのも大きいようだ。

足まわりの動きは前後とも基本的にソフトで、それほどスポーティな走りには向いてないようにも思えるのだが、これも不思議なことに、8Rの許容リーンアングルを使って3~4速をフルに使い切るような攻め方をしても普通に良好なスタビリティを発揮する。加速が悪くなるので、トラコンをオフに設定してみても、とたんにスライドしまくるわけではない。紳士的な車体の挙動だ。

画像2: スズキ「GSX-8R」インプレ(宮崎敬一郎)

パラツインエンジンはフルに使っても80PS。それに打ち勝つような強度、接地力を持った車体が組み合わされている。目を三角にしなくても使いきれるパワーを、上等な車体が支えているのだ。これを使い切れるのならば、同クラスの120PS前後のスーパースポーツたちが流すペースに余裕で追従できると思う。

それにこのエンジン、低中域からかなりトルキーで使いやすい。パワーモードも最もダイレクトなツキをする「A」にしておけば、街中から峠道までイージーに応えてくれる。ツキは穏やかで優しいが、リニアにエンジンパワーにアクセスできるので扱いやすく、気分もいい。峠道でスポーティな軌道を制御するなら4~5000回転も回していれば充分。7500~1万回転が最も強力な回転域だが、そこを使っていればアッパーミドルらしい俊速ぶりでどこでも駆け回れる。

ストリート用に設定されている「B」はかなり穏やかで「C」は柔らかいパワー。滑りそうで怖いコンディションの路面用…といった感じだった。とにかく面倒見が良くて、人に優しいエンジンだ。

8Rは本気のスーパースポーツたちほど旋回性が強力なわけではないし、力もほどほどだ。そのかわり、のどかにツーリングをこなす扱いやすさや快適さがある。エンジンや車体はすばらしく扱いやすい。取り回しも楽な方だ。上手くまとまっていると思う。

スズキ「GSX-8R」カラーバリエーション

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  • 画像1: スズキ「GSX-8R」インプレ|スポーツ走行はもちろんロングツーリングにも向いている! GSX-8Sとのちがいは外装だけではない
    トリトンブルーメタリック
  • 画像2: スズキ「GSX-8R」インプレ|スポーツ走行はもちろんロングツーリングにも向いている! GSX-8Sとのちがいは外装だけではない
    マットソードシルバーメタリック
  • 画像3: スズキ「GSX-8R」インプレ|スポーツ走行はもちろんロングツーリングにも向いている! GSX-8Sとのちがいは外装だけではない
    マットブラックメタリックNo.2
  • 画像4: スズキ「GSX-8R」インプレ|スポーツ走行はもちろんロングツーリングにも向いている! GSX-8Sとのちがいは外装だけではない
    トリトンブルーメタリック
    35
    171
  • 画像5: スズキ「GSX-8R」インプレ|スポーツ走行はもちろんロングツーリングにも向いている! GSX-8Sとのちがいは外装だけではない
    マットソードシルバーメタリック
    50
    244
  • 画像6: スズキ「GSX-8R」インプレ|スポーツ走行はもちろんロングツーリングにも向いている! GSX-8Sとのちがいは外装だけではない
    マットブラックメタリックNo.2
    16
    77

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