仕様を変更しつつ長く楽しむ’80年代車の好例に

’80年代モデルに最近出会い、その魅力を軸に今から手を入れる人もいるだろう。一方で、当時から車両を持ち続ける人もいる。このZ550GPのオーナーは後者だ。先にカワサキZ550GPについて少し説明しておこう。

1982年に国内のZ400FXがリヤにユニトラックサスを採用するなどしてZ400GPになる。その輸出版がZ550GPで、’84年にはカウル付きのGPz550(国内400はひと足先にGPz400/F)になる。’80年代のカワサキはミドルクラスにも力を入れ、輸出版では500や550のモデルを複数揃えていた。手頃なサイズに少し余裕のあるパワーが支持されたのだ。

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そこでこの車両だが、オーナーによれば’23年夏の時点でもう31年所有していて、仙台でのドラッグレースや普段使いにとかなり乗り込んできた。うち後半18年はカスタム路線を楽しんでいて、今作業を依頼するバグースモーターサイクル/土屋さんとは開店以前からの付き合いだという。

仕様を見ていくと、外観は純正をキープしながらシートを加工。純正色にあったのかと思えるカラーはフルペイントで、グラフィックもオリジナル。これ以前にはパールホワイトの時代もあったそう。

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足まわりはフロントにオーリンズ正立フォーク、リヤはモノサス仕様を継続しているが、スイングアームはFZR400流用を経て現在のJBパワー+ハイパープロショックに落ち着いた。パーツがあって良かったと同時に、それまでリヤに出ていた振れもなくなり、満足度はアップする。

エンジンは615cc化ほかスープアップを図るが、膨張率が揃う感じでZ550GPと鍛造ピストンの相性が良く、長保ち傾向にあるともオーナーは言う。

’80年代モデルの例に漏れずパーツがないのが難しいとはいうが、幸いにもバグースにはZ400GPエンジン系と言えるゼファー(400)にも深いノウハウがある。既に活用される分も合わせて、今後も楽しみは進むはずだ。

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一体ボディのメーターはZ550GP純正で、ハンドルはセパレートアップからギルズツーリングに変更。左右マスターはブレンボ・レーシングで、純正ライクなリザーバーはクラフトマン製。ステアリングステムはバグースのゼファー750用をベースとしている。

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国内のZ400GPと同じと言っていい形状の外装はZ550GP純正で、ブルーをベースにフルペイントされる。

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シートも当時の印象を生かしながら表皮と内部を変更。サイドカバーエンブレムは純正で、車両自体は西ドイツ(当時)仕様ベースと思われるもの。

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φ58×52.4mm(Z400GPはφ52×47mm、ゼファーはφ55×42mm)で553ccの空冷DOHC2バルブ直4エンジンはワイセコ鍛造ピストンで615cc化しクラッチも油圧駆動に。普段使いにも向いた仕様と言えるだろう。

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キャブレターはFCRφ33mmで、これに組み合わされる排気系は4-1マフラーにバグースチタンサイレンサーをセットしたものだ。

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フロントフォークはオーリンズ正立でφ35mmの純正(400GP同)からφ43mmに。フロントブレーキはブレンボ アキシャル4Pキャリパー+サンスター・プレミアムレーシングディスク。

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リヤブレーキはブレンボ 2PキャリパーをKEINZ製サポートでセット。サンスター・トラッドディスクと組み合わせている。

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前後ホイールはPMCソード・エボリューションの2.75-18/4.00-18サイズで、車体に合わせたブルー×ブラックで仕上げている。ドライブチェーンはThreeDだ。

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モノサス用のリヤショックはハイパープロで、現在装着されるスイングアームはJB-POWERアルミスイングアームのZ400GP用。これでリヤの動きが安定した。

取材協力:バグースモーターサイクル

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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