スーパースポーツの少ない125ccクラスに参戦したYZF-R125は、兄貴分のR7の流れを汲んだ流麗なフォルムが特徴。トラコンも標準装備し、クラス初のクイックシフターもオプションで用意される本格派だ。
文:横田和彦、オートバイ編集部/写真:南 孝幸、赤松 孝

ヤマハ「YZF-R125 ABS」インプレ(横田和彦)

画像: YAMAHA YZF-R125 ABS 総排気量:124cc エンジン形式:水冷4ストSOHC4バルブ単気筒 シート高:815mm 車両重量:141kg 発売日:2023年10月16日 税込価格:51万7000円

YAMAHA YZF-R125 ABS 

総排気量:124cc
エンジン形式:水冷4ストSOHC4バルブ単気筒
シート高:815mm
車両重量:141kg

発売日:2023年10月16日
税込価格:51万7000円

ヤマハの本気を感じる、操る楽しさに満ちた1台

「コレは相当オモシロイぞ!」YZF-R125を走らせながらそう感じた。ヤマハは125ポーツにかなり本気だ。そう受け取れるほどのライディングフィールなのだ。

外観のデザインはYZFシリーズの流れを汲んだもの。注目したのはフレームとスイングアーム。高剛性のスチール製デルタボックスフレームと、左右非対称のアルミ製スイングアームを採用していて、そのあたりからもヤマハの本気度が伝わってくる。

アシスト&スリッパークラッチによって操作感が軽いクラッチをつなぐとタタタタッ! と軽快に車体が押し出されていく。そのままアクセルを大きく開けるとレッドゾーンまで気持ちよく吹け上がり、回転の上昇に比例してダイレクトに加速する。

どの回転域からもフラットなトルク特性が得られるのは、可変バルブシステム「VVA」の効果。7500回転を境にカムが切り替わるのだが、その変化ははっきりと体感できるものではなく、いたって自然に吹け上がっていく。結果として全域で扱いやすい特性になっている。

画像: ヤマハ「YZF-R125 ABS」インプレ(横田和彦)

ハンドリングは軽快さと安定感がうまくバランスしたもの。前傾姿勢なのでコーナー入口ではフロントに荷重をかけやすく、ブレーキングでの沈み込みも自然。サスのダンピングも効いている。そしてバンクさせるときは身体全体を使う。ライダーの荷重移動にシンクロして車体が寝ていく挙動は、ミドルクラスのスポーツモデルに近いフィーリングだ。

バンク中のスタビリティも高く、ギャップの影響も受けにくい。YZF-R15と共通の車体なので125ccのパワーに対して余裕があるのに加え、前後サスの作動性が良いことが影響しているのだろう。ミニサーキットを満喫できるだけのポテンシャルがあるのだ。

少し気になったのがブレーキの味付け。握り転けを防ぐためか初期の効きが甘めなのだ。握り込めば効くが、バイクのキャラを考えると初期段階でもう少し効いてもよさそう。パッド交換で対応できるレベルだが。

外観のクオリティが高く、装備や電子制御システムなど上位モデル並みというYZF-R125からは、従来の小排気量車にありがちなセカンドバイク感や、ステップアップの踏み台的なチープ感がない。ライディングフィールも上位モデルに通じるモノがあり、ベテランでも楽しめるスポーツバイクに仕上がっている。125の立ち位置を変えるモデルになるのではないかと感じた。

ヤマハ「YZF-R125 ABS」カラーバリエーション

ボディカラーは全3色が用意され、ブルー、ダークグレー、ブラックをラインアップ。ダークグレーは車体中央にイエローのストライプが入る。

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