まとめ:オートバイ編集部
ホンダ「RVF/RC45」特徴

Honda RVF/RC45
1994年・500台限定
総排気量:749cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブV型4気筒
シート高:770mm
車両重量:211kg
卓越したポテンシャルでスーパーバイクで大活躍
TT-F1クラスで活躍するワークスマシンの技術を投入し「レースで勝つための市販車」として誕生したRC30ことVFR750Rだったが、スーパーバイク規定の導入で改造範囲が狭められるのに対応し、その後継モデルとして誕生した新たなホモロゲーションモデルがRVF/RC45である。
ワークスRVFをそのまま市販車にスライドさせたような造りが特徴で、エンジンはボア・ストロークから一新した完全新設計ユニットを開発。将来の拡張性も見越して、いち早く燃料噴射システムのPGM-FIも採用された。
これを搭載する車体もワークスマシンとほぼ同じ構造で、リアの車高を少し上げればワークスマシンと同じディメンションになるほどの徹底ぶり。ベースマシンのポテンシャルがレースの勝敗を左右するスーパーバイククラスにおいて圧倒的優位を築いた。

ホンダV4時代の集大成モデル
市販車の骨格を使用し、改造範囲も狭いスーパーバイクで勝つため、RC45にはワークスRVFの技術が惜しみなく注ぎ込まれた。5年先でもその優位が揺るぐことのないようPGM-FIを先行採用するなど、メカニズムにはホンダの勝利に対する情熱が反映されている。しかし、実戦ではビッグツインのドゥカティ勢に苦戦することになる。