1994年からスーパーバイク規定が導入されたのに対応し、ホンダは勝つためのホモロゲマシンとして、RVF/RC45を投入する。ワークスマシンそのままの造りとハイパフォーマンスは、あのRC30の正統な後継と呼ぶにふさわしいものだった。
まとめ:オートバイ編集部
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ホンダ「RVF/RC45」各部装備・ディテール解説

写真は1994年の国内仕様。500台限定で発売され、価格は200万円と、当時としては異例の高価格だったが、それでも瞬く間に完売した。

スーパーバイクレース用のホモロゲマシンなので完全なシングルシーターとして発売された。ちなみに翌1995年にも受注生産・価格据置で少数が発売されている。

スーパーバイク規定に対応し、車体寸法はほぼワークスRVFと同じ。市販車は安定性確保のため、リアを若干下げた仕様としている。

70.0×48.6mmのボアストロークを72×46mmに変更しショートストローク化。PGM-FIを導入し、吸気ポートもストレート化されている。

フロントタイヤは130/70ZR16というワイドでロープロファイルのものを採用。Φ43mmの倒立フォークはプリロード調整機構が追加されている。

リアにはRC30に続きプロアームを採用。RC30より軸間距離は7mm伸ばされ、ねじれ剛性は20%向上した。タイヤは極太の190サイズ。

130mm径の大きなデュアルヘッドライトを採用。その上には新気を導入するためのNASAダクトが左右に備わっている。

メーターはレーシーなスピードメーター別体式。輸出仕様のスピードメーターは、フルスケール300km/hとなっている。
ホンダ「RVF/RC45」主なスペック・当時価格
| 全長×全幅×全高 | 2110×710×1100mm |
| ホイールベース | 1410mm |
| 最低地上高 | 130mm |
| シート高 | 770mm |
| 車両重量 | 211kg |
| エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブV型4気筒 |
| 総排気量 | 749cc |
| ボア×ストローク | 72.0×46.0mm |
| 圧縮比 | 11.5 |
| 最高出力 | 77PS/11500rpm |
| 最大トルク | 5.7kgm/7000rpm |
| 燃料供給方式 | PGM-FI |
| 燃料タンク容量 | 18L |
| 変速機形式 | 6速リターン |
| キャスター角 | 24゜30′ |
| トレール量 | 92mm |
| ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
| タイヤサイズ(前・後) | 130/70ZR16・190/50ZR17 |
| 乗車定員 | 1人 |
| 当時価格(1994年) | 税別200万円 |
まとめ:オートバイ編集部
