ホンダ「NR」特徴

Honda NR
1992年
総排気量:747cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC8バルブV型4気筒
シート高:780mm
車両重量:244kg
当時価格:税別520万円
先端技術と高級素材を満載!
2ストマシンに4ストで対抗するため、ホンダが技術の粋を集めて開発した世界GPレーサー、NR500の技術をフィードバックして誕生した新世代ロードスポーツがこの「NR」。エンジンは新たに開発されたものでレーサーとは別物だが、GPマシン同様に長円形の独創的なピストンを採用、1気筒あたり8バルブというハイメカニズムを誇った。
ボディカウルはハンドメイドの炭素繊維強化樹脂(CFRP)、他にもチタンやマグネシウムという高価な素材がふんだんに使われ、究極のスポーツバイクと呼ぶにふさわしい豪華な内容となっていた。販売価格は520万円で限定300台が発売されたが、運悪くバブル崩壊のタイミングと重なってしまい、販売面では苦戦することとなった。
ホンダ「NR」注目ポイント

次世代ロードスポーツというコンセプトでスタイルは近未来的なもの。ボディカウルは炭素繊維強化樹脂(CFRP)、ホイールはマグネシウム製。

アルミフレームのメインビームには変形目の字断面を採用。スイングアームはプロアーム、サイレンサーはアップマウント。

長円形のピストンを採用し、V4ながら1気筒当たり8バルブを実現。国内仕様のパワーは当時の自主規制を受けて77PSだった。

リアバンクの燃焼室を下から覗いたところ。8つあるバルブ孔の上4つが吸気バルブ、下の4つが排気バルブ用。

アナログのメーターの上部にデジタルスピードメーターとトリップを備えるユニークな構成。メーターパネルもカーボンだ。
ホンダ「NR」主なスペック・当時価格
全長×全幅×全高 | 2085×890×1090mm |
ホイールベース | 1435mm |
最低地上高 | 130mm |
シート高 | 780mm |
車両重量 | 244kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC8バルブV型4気筒 |
総排気量 | 747cc |
ボア×ストローク | 101.2(長径)×50.6(短径)×42.0(行程)mm |
圧縮比 | 11.7 |
最高出力 | 77PS/11500rpm |
最大トルク | 5.4kgm/9000rpm |
燃料タンク容量 | 17L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24°30′ |
トレール | 88mm |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 130/70ZR16・180/55ZR17 |
当時価格 | 税別520万円(1992年) |
まとめ:オートバイ編集部