文:オートバイ編集部/写真:南 孝幸
ヤマハ「YZF-R125」vs スズキ「GSX-R125」装備比較
YZF-R125

可変バルブタイミング機構・VVAを搭載するSOHC4バルブシングル。パワーは欧州のA1免許制度上限、クラストップの15PS。

アクセサリー装着車に備わっていた美しい濃紺のサイレンサーは専用品のアクラポビッチ。ブランドロゴの下には、専用開発であることを示す「DESIGNED FOR R DNA」の文字が。

撮影車はアクセサリーとしてクイックシフターを装備。このクラスでは非常に貴重なアイテムだけに、注目が集まりそうだ。

Φ282mmディスクにBYBRE製2ポットキャリパー、Φ37mm倒立フォークといった装備はアジア向けのR15と同様のアイテム。

細身のスポークを用いた軽量なホイール、デルタ形状のスイングアームなど、足まわりは本格的。タイヤはIRCのロードウィナー。

ラムエア風のセンターダクト内部にプロジェクターLEDヘッドライトをマウント。独創的なフロントマスクに仕立てている。

起動時に排気量の「125」を表示するデジタルメーターはモノクロ液晶。最新の欧州仕様はカラーTFTを採用している。

シートはスーパースポーツのYZF-Rシリーズらしい、後部に向かって広がる形状。コーナリング時にこの形状が活きてくる。

R1を頂点とするYZF-Rシリーズに共通する、縦型テールランプを装備。ウインカーはオーソドックスな電球タイプだ。
GSX-R125 ABS

ショートスロトーク設定の124cc水冷DOHCシングルは15PSを発揮。6つのセンサーを搭載したFIで高回転までスムーズに吹ける。

2022年モデルから令和2年排出ガス規制に対応。エキパイ形状が若干変わったのに伴ってアンダーカウルの形状も変更された。

フロントフォークは正立タイプ。ホイールは細身なデザインの10本スポークアルミキャストを採用。ABSは標準装備となる。

優れた路面追従性をもたらすリンク式モノショックをリアサスペンションに装備。タイヤはダンロップD102が標準装着される。

インパクトある縦2灯式LEDヘッドライトが鮮烈な印象を与えるフロントマスク。GSX-Rの存在感をアピールする部分だ。

反転表示で視認性に優れる多機能液晶メーター。任意の回転数で点灯または点滅するエンジンRPMインジケーターも備える。

マグネットを利用して解除が可能なシャッターキーを標準装備。盗難抑止効果の高いアイテムの採用は嬉しい限りだ。

スーパースポーツらしいスポーティなセパレートシートとテールカウルを採用。絞り込みも絶妙で、足つき性も悪くない。

コンパクトに絞り込まれたテールカウルによくマッチする縦型のLEDテールランプ。ウインカーはクリアレンズ採用の電球式。
ヤマハ「YZF-R125」vs スズキ「GSX-R125」スペック比較
YZF-R125 ※諸元は海外仕様 | GSX-R125 ABS | ||
---|---|---|---|
全長×全幅×全高 | 1990×715×1145mm | 2000×700×1070mm | |
ホイールベース | 1325mm | 1300mm | |
最低地上高 | 160mm | 160mm | |
シート高 | 820mm | 785mm | |
車両重量 | 144kg | 137kg | |
エンジン形式 | 水冷4ストSOHC4バルブ単気筒 | 水冷4ストDOHC4バルブ単気筒 | |
総排気量 | 125cc | 124cc | |
ボア×ストローク | 52.0×58.7mm | 62.0×41.2mm | |
圧縮比 | 11.2 | 11.0 | |
最高出力 | 15PS/10000rpm | 15PS/10500rpm | |
最大トルク | 1.17kgf・m/8000rpm | 1.1kgf・m/8500rpm | |
燃料タンク容量 | 10L | 11L | |
変速機形式 | 6速リターン | 6速リターン | |
キャスター角 | 26° | 25.5゜ | |
トレール量 | 95mm | 93mm | |
タイヤサイズ(前・後) | 100/80-17・140/70-17 | 90/80-17・130/70-17 | |
ブレーキ形式(前・後) | Φ282mmディスク・Φ220mmディスク | Φ290mmディスク・Φ187mmディスク | |
メーカー希望小売価格 | 未定(市販予定車) | 45万3200円(消費税10%込) |
文:オートバイ編集部/写真:南 孝幸