この記事では、同企画内で「BIGクラス(over750cc)」にカテゴライズされる、900㏄~1000㏄のスポーツネイキッドモデルのノミネート車をまとめて紹介します。
Honda CB1000R / CB1000R Black Edition
H-013(ジャパンバイクオブザイヤー2023 投票番号)
新世代CBシリーズの頂点に立つスポーツネイキッド。CBR1000 RR譲りのパワフルなエンジン、スチール製モノバックボーンフレーム、SFF-BP倒立フォークやモダンなカフェレーサー風のスタイリングが特徴。現行モデルは薄型LEDヘッドライトの前面を大きくスラントさせ、涙滴型ケースとライトガイドを採用、フロントマスクのインパクトが増している。
さらにラジエーターシュラウドなどのデザインを一新して、凝縮感を強調。また、スマートフォンとブルートゥースで連携し、音声入力による操作も利用できるホンダ・スマートフォン・ボイス・コントロール(HSVCS)やクイックシフターなども採用する。カラバリは全2色設定。
YAMAHA MT-10 ABS / MT-10 SP ABS
Y-004(ジャパンバイクオブザイヤー2023 投票番号)
スーパースポーツ・YZF-R1譲りのCP4エンジンなどのメカニズムをベースに、ストリート走行を重視して設計されたネイキッドスポーツ。2016年にデビュー、初のモデルチェンジを受けた国内仕様は2022年10月にリリースされ、新排出ガス規制に適応した最新のR1をベースとするエンジンを搭載。設定した最高速度に制限できる「YVSL」やクルーズコントロールなど多彩な電子制御デバイスやクイックシフターも新たに採用。また、メーターはフルカラーの4.2インチTFTとなっている。
さらに、従来モデルと同様に上級仕様の「SP」も設定。オーリンズ製スプールバルブ内蔵の電子制御サスペンションを採用。レバー、ハンドルなどをブラックとし、リアアームはバフ&クリア塗装を施すなど、YZF-R1Mとイメージを共有する専用のカラーグラフィックを採用する。
YAMAHA MT-09 ABS / MT-09 SP ABS
Y-006(ジャパンバイクオブザイヤー2023 投票番号)
ヤマハのネイキッドスポーツ・MTシリーズの中でも、特にシリーズの個性を際立たせる存在であるMT-09。現行型は2021年登場、搭載される水冷並列3気筒エンジンの排気量を888ccに拡大したのをはじめ、大幅改良でパワーアップ。
新設計フレームは軽量でディメンションも見直され、IMUでコントロールされるライディングを支援する各種電子制御も充実。単なる性能向上だけでなく、より刺激的なスタイリングを与えられると共に、吸排気音にもこだわってトルク感と加速感を表現。
また、オーリンズ製リアサスや専用倒立フォーク、専用カラーを採用した上級版・SPも設定。2022年7月にリリースされたモデルではカラーとグラフィックに変更を受けた。
SUZUKI GSX-S1000
S-004(ジャパンバイクオブザイヤー2023 投票番号)
GSX-R1000譲りの優れた動力性能、軽快なハンドリング、そして個性的なスタイリングを併せ持つスズキの高性能ネイキッドがGSX-S1000。シャープなイメージの直線的スタイリングに一新されたのは2021年モデルから。基本的なメカニズム面は従来モデルをブラッシュアップ、エンジンは電子制御スロットルとスロットルバイワイヤを採用し、トラクションコントロールも高性能化。
SUZUKI KATANA
S-006(ジャパンバイクオブザイヤー2023 投票番号)
GSX-S1000のメカニズムをベースとして2019年に復活を果たした現行カタナは、個性的なスタイルと現代的な高性能を併せ持ち、多くのライダーから支持されているスポーツネイキッド。
2022年モデルからは平成32年(令和2年)国内排出ガス規制に対応しながら、最高出力を向上。電子制御システムS.I.R.S(スズキ・インテリジェント・ライド・システム)を新搭載し、出力特性を3モードから選択可能なSDMS、トラクションを5段階から選択可能なSTCS、双方向クイックシフトシステムを採用。新型液晶ディスプレイは環境照度により文字盤の色をアンバーかホワイトに切り替え表示できる。
SUZUKI GSX-8S
S-007(ジャパンバイクオブザイヤー2023 投票番号)
EICMA 2022で発表されたネイキッドスポーツ、GSX-8Sはオールラウンドな次世代ミドルロードスター。排気量776cc、DOHC4バルブヘッドを備える新しい水冷並列ツインエンジンは270度クランクを採用して2気筒らしいパンチの効いたフィーリングを実現。
スチール製バックボーンフレームを中核に、コンパクトで軽量、ダイレクトで優れたコントロール性を狙った車体、最新の電子制御デバイスを統合したS.I.R.S(スズキインテリジェントライドシステム)により、快適で安全なライディングもサポート。シャープで独創的なスタイリングと合わせ、新たなベーシックスポーツとして支持されそうな1台だ。2023年3月に国内モデルが発売された。
Kawasaki Z H2 SE
K-004(ジャパンバイクオブザイヤー2023 投票番号)
カワサキを代表するプレミアムスポーツ・ニンジャH2シリーズから、強烈なパワーを発揮するスーパーチャージャー付きの水冷直4エンジンを受け継ぐハイパフォーマンス・ネイキッド。外観は「Sugomi」スタイルと呼ばれるアグレッシブなスタイリングが採用されている。
2020年4月に国内に導入され、2021年4月にはKECS(カワサキエレクトロニックコントロールサスペンション)、ショーワのスカイフックEERA(電子制御ライドアジャスト)テクノロジーなど電子制御技術を搭載して、サスペンションをグレードUPした上級グレードのSEが登場し、2022年モデルではETC2.0を標準装備。令和2年国内排出ガス規制に対応した2023年モデルはカラー&グラフィックが変更され、SEのみのラインアップとなった。
Kawasaki Z900
K-006(ジャパンバイクオブザイヤー2023 投票番号)
コンセプトである「エキサイティング&イージー」な走りとスーパーネイキッドZシリーズが持つアグレッシブな「Sugomi」デザインを合わせ持つZ900。2020年のフルモデルチェンジで外観デザイン、エンジン、フレームを見直し、トラコンとパワーモードを統合してコントロールするインテグレイテッドライディングモード、スマートフォン接続可能なカラー液晶メーターや、ETC2.0を標準装備している。
2023年モデルはカラー&グラフィックを変更し、メタリックファントムシルバー×メタリックカーボングレーの1色設定。