プロジェクトBIG-1とは実はCB1000/1300だけのものではない。CB1000SF発売より早く「第一のBIG-1」CB400SFが発売されたのだ。
文:オートバイ編集部

ホンダ「CB400 SUPER FOUR」の歴史

画像: CB1000SFと同じイメージで描かれたイメージスケッチ。CB400SF誕生以前に、同じくネイキッドスタイルのCB-1が発売されていたが、ネイキッドスタイルながら俊敏に走る高性能が災いしてか、CB400SFに早期バトンタッチ。

CB1000SFと同じイメージで描かれたイメージスケッチ。CB400SF誕生以前に、同じくネイキッドスタイルのCB-1が発売されていたが、ネイキッドスタイルながら俊敏に走る高性能が災いしてか、CB400SFに早期バトンタッチ。

BIG-1スピリットを400ccクラスで具現化

並列4気筒エンジンを搭載し、ホンダらしい、ライダーのメンタルを満足させるオートバイ――そのスピリットは実は、CB1000SFより先にCB400SFとして発売されていた。

レーサーレプリカ期の終息が見えた1980年代終盤、ホンダは新しいネイキッドスポーツとして1989年にCB-1を発売。これは、歴史に残る大ヒットモデルとして知られるカワサキZEPHYRよりも発売が1カ月も早かったものの、ZEPHYR旋風にあおられ、販売台数では苦戦する。

替わって1992年に登場したのが、プロジェクトBIG-1の申し子・CB400スーパーフォアだったのだ。CB1000SFより5カ月早い登場で、前年の東京モーターショーでのCB1000SFの大反響を受けての、自信を持っての登場だった。

CB1000SFをそのままサイズダウンしたような400ccスポーツは、400ccという、ビッグバイクよりも間口が広く、多種多様なユーザーがいる排気量カテゴリーにあって、登場3年目の1994年にベストセラーの座を奪取。ちなみに登場初年度の1992年はZEPHYR、1993年はスティード400がベストセラーだ。

CB400SFがすごいのは、その後1996年からドラッグスターやSRにベストセラーの座を奪われたものの、常にランキングBEST3に入り続け、2002年から2017年までは16年連続ベストセラーの座を明け渡していないこと。つまり、ずっとスゴい!

残念ながらCB400SFは2022年を最後に生産を終了してしまったが、400からスタートしたBIG-1スピリットは、今も1300ccで生き続けているのだ。

画像: CB400 SUPER FOUR 1992年 初代CB400SF。CB1000SFのような、ホンダトリコロールや白赤カラーリングは採用されなかった。30年経った今でも新鮮なスタイリングに見えるのがデザインの力か。

CB400 SUPER FOUR
1992年

初代CB400SF。CB1000SFのような、ホンダトリコロールや白赤カラーリングは採用されなかった。30年経った今でも新鮮なスタイリングに見えるのがデザインの力か。

画像: CB400 SUPER FOUR 2019年 最終バージョンとなったCB400SF。30年の歴史は、その期間に研究を重ねた可変バルブシステムの歴史と言ってもいいかもしれない。1300同様、ハーフカウル付きのスーパーボルドールもラインアップされた。

CB400 SUPER FOUR
2019年

最終バージョンとなったCB400SF。30年の歴史は、その期間に研究を重ねた可変バルブシステムの歴史と言ってもいいかもしれない。1300同様、ハーフカウル付きのスーパーボルドールもラインアップされた。

文:オートバイ編集部

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