リスクは抑えつつ機能と遊び心を高めるパッケージ

K-2プロジェクトで扱いの主流と言えるカワサキ旗艦、ZX-14Rのカスタムだ。主な経緯と内容を同店・北村さんに聞こう。

画像1: リスクは抑えつつ機能と遊び心を高めるパッケージ

「オーナーさんはこれ以前にZZR600に乗っていて、アクシデントに遭われたんです。ZZR600を修理するにもパーツがないので、メジャーでパーツもあって楽しみ幅も広がると考えてZX-14Rに乗り換えられました。

ベースは純正でオーリンズリヤショックやブレンボキャリパーを備えた“ZX-14Rハイグレード”でしたが、フロントブレーキキャリパーはその純正ブレンボM50から、よりレーシーなブレンボCNCに。マウントピッチも変わりますので、フロントフォークもオーリンズに換えています。誰もが憧れるサスですし、セッティングもしっかり出せるメリットがあります。合わせてブレーキディスクもサンスター・プレミアムレーシングに。これは当店で今まで多く使ってきて、トラブルがほぼありません。ホイールはゲイルスピードのトップグレード的なタイプGP1S、左右マスターもゲイルスピード・エラボレート。特にクラッチ側は軽く動くφ17.5を疲労を減らす目的で選びました。

全体としてはそれぞれのパーツが軽くなった上でコントローラブルになり、ブレーキディスクのように安心できるものを組み合わせていってます。それでライダーが楽になれば、遠くにも疲れずに行けるし、集中力も保てる。そんな狙いです」

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このパーツ選択と組み合わせも北村さんがこれまでの蓄積から一つ一つ提案した上での結果。さらに色味も工夫しているのが特徴だ。純正のライムグリーンとブラック、グラフィックパターンを生かしながらカスタム感も持たせたフルペイント。マフラーも車検対応のノジマエンジニアリング×K-2プロジェクトコラボレート品で、性能を高めつつ音量にも配慮し、どこにでも行けることを想定する。

「ZX-14Rはパワーは十二分にありますから、それをツーリングや普段使いでうまく楽しめるようにというパッケージです。いろいろ教えていただいたり、パーツ供給を行ってくれる皆さんのおかげでまとめられるんですよ」と北村さんは言うが、それをまとめ上げるのは北村さん自身の力。時代や環境の変化に対しても、このようにアップグレードや規制適合という手法も駆使して上手く取り込んでいけるという好例でもあるのだ。

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ベースはZX-14Rハイグレードで、レギュラーモデルよりハンドル位置が手前×上になるハンドルホルダーやハンドルバーはその純正を使う。左右マスターシリンダーのリザーバータンクにはカワサキ車でよく使われるグリーンのブレーキフルードが満たされている。

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シートもトゥーズカスタム製スプリームシートで快適性を高めている。パープル/ブラック/グリーンのボディ塗装はYFデザインによる。

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クラッチおよびフロントブレーキのマスターシリンダーはともにゲイルスピード・エラボレートVRC。クラッチ側は操作を軽くするためにφ17.5mmピストン仕様を選択している。車体カラーに合わせたブラックボディを選択したのも車両全体としてのまとまりを出すのが目的だ。

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1441ccの直4エンジンやアルミモノコックフレームはZX-14Rのノーマルで、排気系変更によりMotoJPでECUセッティングを施している。他のパートもそうだが、こうしたセットアップ作業を行ってパーツの性能をしっかり出すことにも配慮しているのもポイントとなっている。

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左右出しの排気系はK-2プロジェクトとノジマエンジニアリングのコラボレート・4-1-2チタン。全面焼き色仕上げで、ここでは虹色として車体にアクセントを加えている。消音に寄与する2本出しは市街地や観光地を走る機会が多い今ならではの選択傾向と北村さん。ステップはウッドストック製でベータチタニウム製64チタンボルト同梱(青ボルト)品で、機能に加えてこうした細かいカラーへの遊び心も楽しみ方のひとつという。

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フロントブレーキはキャリパーをZX-14Rハイグレード純正装着のブレンボM50(鋳造モノブロック)からブレンボCNC P4に変更。取付ピッチが100→108mmと変わるためフロントフォークもオーリンズ倒立化。ディスクはサンスター・プレミアムレーシングを組み合わせる。

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ホイールはアルミ鍛造のゲイルスピードTYPE-GP1Sでサイズは3.50-17/6.00-17インチ。センタースタンドは整備性を鑑みて、ZX-14R純正を残した。

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リヤブレーキはゲイルスピード・2Pキャリパー+サンスター・プレミアムレーシングディスク。スイングアームはウイリーでリヤショックはオーリンズだ。

取材協力:K-2 PROJECT

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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