文:太田安治、オートバイ編集部/写真:赤松 孝
ヤマハ「MT-25」ライディングポジション・足つき性
シート高:780mm
ライダーの身長・体重:178cm・80kg

前モデルから44mm高くなったハンドルで上半身はごく軽い前傾。シートの前寄りに座れば上体はほぼ直立になり、腕や肩への負担はまったくない。シート高は780mmで、身長150cm台のライダーでも扱いやすい車両といえるだろう。
ヤマハ「MT-25」各部装備・ディテール解説

グレーのボディカラーとシアンのホイールの組み合わせは、兄貴分のMT-07や09の流れを汲んだ、MTファミリーらしいもの。撮影車のカラーはパステルダークグレー。

テールまわりはベースモデルのYZF-R25と同様。インパクトあるマスクとスッキリ仕上げられた印象のテールとの対比が面白い。

エンジンは従来型のものを継承。回すと爽快なパンチ力を楽しめるが、低中域でも扱いやすいのでビギナーにも人気。

バンク角にも配慮した、三角形デザインのサイレンサーはYZF-R25と同様。MT-25はステップのヒールプレートが穴あきタイプとなる。

マイナーチェンジを機に採用されたのがこの37mm倒立フォーク。剛性アップはスポーツハンドリングに貢献、ABSも標準装備。

リアサスペンションはYZF-R25譲りで、直押し式のモノクロスサスペンションを採用。ストリートからワインディングにまで幅広く対応する。

強烈なインパクトのヘッドライトデザイン。インドやインドネシア向けのモデル、MT-15にも似た、MTのファミリーフェイスだ。

アナログとデジタルの組み合わせだったメーターは2022年液晶フルデジタルに進化。ギアポジションインジケーターや燃費計も備える。

セパレートタイプのシートはベースのYZF-R25と同様。前端部がしっかり絞り込まれ、足つきにも配慮されたシート形状だ。

絞り込まれたテールカウルやLEDテールランプはYZF-R25と同様。リアウインカーには細身のLEDが採用されている。
ヤマハ「MT-25」主なスペック・価格
| 全長×全幅×全高 | 2090×755×1070mm |
| ホイールベース | 1380mm |
| 最低地上高 | 160mm |
| シート高 | 780mm |
| 車両重量 | 167kg |
| エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 |
| 総排気量 | 249cc |
| ボア×ストローク | 60.0×44.1mm |
| 圧縮比 | 11.6 |
| 最高出力 | 26kW(35PS)/12000rpm |
| 最大トルク | 23N・m(2.3kgf・m)/10000rpm |
| 燃料タンク容量 | 14L |
| 変速機形式 | 6速リターン |
| キャスター角 | 25゜00' |
| トレール量 | 95mm |
| タイヤサイズ(前・後) | 110/70-17M/C(54S)・140/70-17M/C(66S) |
| ブレーキ形式(前・後) | シングルディスク・シングルディスク |
| メーカー希望小売価格 | 63万2500円(消費税10%込) |
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:赤松 孝


