スズキのスクーターで伝統のブランドとなっている「アドレス」。その最新モデルである新型「アドレス125」が2022年10月に発売された。従来のモデルとはスタイリングも設計も一新、初試乗インプレをお届けしよう。
文:太田安治、小松信夫、オートバイ編集部/写真:南 孝幸

スズキ新型「アドレス125」ライディングポジション・足つき性

シート高:770mm
ライダーの身長・体重:176cm・62kg

画像: スズキ新型「アドレス125」ライディングポジション・足つき性

車体のサイズ感は前モデルとほぼ同じ。段差のないシートで着座位置の自由度が大きく、フロアボードも広いので大柄なライダーでも好みのライディングポジションが取れる。770mmのシート高は標準的で足着き性は上々。

スズキ新型「アドレス125」各部装備・ディテール解説

画像: ボリュームあるボディは、レトロモダンな雰囲気に加え異形ヘッドライトリムや立体エンブレムをメッキ仕上げとして上質感を演出。

ボリュームあるボディは、レトロモダンな雰囲気に加え異形ヘッドライトリムや立体エンブレムをメッキ仕上げとして上質感を演出。

画像: ゆったりとした曲面を多用したのびやかな造形で、親しみやすさと扱いやすさを両立。余裕のあるボディサイズで乗り味も快適だ。

ゆったりとした曲面を多用したのびやかな造形で、親しみやすさと扱いやすさを両立。余裕のあるボディサイズで乗り味も快適だ。

ベーシックな実用的125スクーターという存在にはぴったりの、レトロ風味も感じさせる落ち着いた雰囲気のフロントマスク。

画像: メーターは大径のアナログ速度計に補助液晶を組み合わせたもの。低燃費走行を目安として示す「エコドライブイルミネーション」も装備。

メーターは大径のアナログ速度計に補助液晶を組み合わせたもの。低燃費走行を目安として示す「エコドライブイルミネーション」も装備。

画像: 124㏄空冷単気筒のSEPエンジン。燃焼効率を上げ、フリクションロスも減らすことで、パワーを落とすことなく好燃費を実現する。

124㏄空冷単気筒のSEPエンジン。燃焼効率を上げ、フリクションロスも減らすことで、パワーを落とすことなく好燃費を実現する。

画像: コンバインドブレーキを標準装備。左ブレーキレバーを握ると、同時に前後ブレーキがかかり、安定した制動をサポート。

コンバインドブレーキを標準装備。左ブレーキレバーを握ると、同時に前後ブレーキがかかり、安定した制動をサポート。

画像: リアのタイヤには10インチを採用。ブレーキもドラムとなる。国内仕様のみ、標準装着されるタイヤがダンロップ製となる。

リアのタイヤには10インチを採用。ブレーキもドラムとなる。国内仕様のみ、標準装着されるタイヤがダンロップ製となる。

画像: シートはタンデムでも窮屈さを感じさせない余裕があり、フラットな形状で荷物も積みやすい。大きなグラブバーは車体の取り回しでも便利。

シートはタンデムでも窮屈さを感じさせない余裕があり、フラットな形状で荷物も積みやすい。大きなグラブバーは車体の取り回しでも便利。

画像: 大きなシートを跳ね上げると現れるシート下収納スペース。容量21.8Lが確保されていて、ハーフキャップタイプなどであれば、ヘルメットの収納に使うこともできそう。突起型のヘルメットホルダーは2つ備わっている。

大きなシートを跳ね上げると現れるシート下収納スペース。容量21.8Lが確保されていて、ハーフキャップタイプなどであれば、ヘルメットの収納に使うこともできそう。突起型のヘルメットホルダーは2つ備わっている。

画像: ハンドル下方の左側にはペットボトルなどの小物を収納して簡単に出し入れ可能な、多彩に活用できるインナーラックを装備。

ハンドル下方の左側にはペットボトルなどの小物を収納して簡単に出し入れ可能な、多彩に活用できるインナーラックを装備。

画像: インナーラックの上方には、スマートフォンへの充電などに利用できるキャップ付きUSBソケットが装着されている。

インナーラックの上方には、スマートフォンへの充電などに利用できるキャップ付きUSBソケットが装着されている。

画像: 給油口はシートとテールランプの間の車両後端に設けられている。シート開閉操作などをすることなく給油が可能。

給油口はシートとテールランプの間の車両後端に設けられている。シート開閉操作などをすることなく給油が可能。

画像: 大きなサイズだがスマートなデザインのテールランプ。光源はLEDではなくオーソドックスな電球を使用している。

大きなサイズだがスマートなデザインのテールランプ。光源はLEDではなくオーソドックスな電球を使用している。

画像: 収納力をプラスするトップケースをはじめ、アドレス125の使い勝手をさらに良くする純正アクセサリーも数多く設定されている。

収納力をプラスするトップケースをはじめ、アドレス125の使い勝手をさらに良くする純正アクセサリーも数多く設定されている。

スズキ新型「アドレス125」主なスペック・燃費・製造国・価格

全長×全幅×全高1825×690×1160mm
ホイールベース1265mm
最低地上高160mm
シート高770mm
車両重量105kg
エンジン形式空冷4ストSOHC2バルブ単気筒
総排気量124cc
ボア×ストローク52.5×57.4mm
圧縮比10.3
最高出力6.4kW(8.7PS)/6750rpm
最大トルク10.0N・m(1.0kgf・m)/5500rpm
燃料タンク容量5.0L
変速機形式Vベルト式無段変速
キャスター角26°30'
トレール量89mm
タイヤサイズ(前・後)90/90-12 44J・90/100-10 53J
ブレーキ形式(前・後)油圧式シングルディスク・機械式ドラム
乗車定員2名
燃料消費率 WMTCモード値53.8km/L(クラス1)1名乗車時
製造国インド
メーカー希望小売価格27万3900円(消費税10%込)

文:太田安治、小松信夫、オートバイ編集部/写真:南 孝幸

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