インカムというのは「インターコミュニケーション」の略。意味としては「相互通信」的な感じ。正直あんま興味なかったんだけど、この動画みてたらやけに楽しそうだったんですよね。
僕もイッキメンになりたい!
というわけでヘルメットを新調した折に、インカムを導入してみたよ。
ついでにインカムのカスタムや、いろんなヘルメットへの取付を紹介していくのだ。
使用するインカムはDT-E1
今回装着するインカムは、デイトナのDT-E1。
エントリーモデルなんだけど、四人通話可能で通信距離は800メートル。なんなら他社製インカムとも、1対1通話ならつながるわけで、初めてのインカムには最適でしょ。
ちなみにこのエッジーな形状、コンセプトはクジラらしい(伏線)。
インカム取り付けにはヘルメットメンテナンスリングがあると便利
取付となるとまずは道具。とはいえ、特別に必要な工具はないのよね。
ただ一点。ヘルメットを置く台があるとマジではかどる。
なんせヘルメットは丸いので転がりやすい。作業中にヘルメットを支えることに注意しないといけないから、両手をうまく使えないのよね。
で、選んだのがノーランのヘルメットメンテナンスリング。安いし作りもしっかりしてる。名称からしてメンテナンス用。意外とヘルメットメンテナンス用のスタンドってあんま売ってないのよね。
逆さに置いてもしっかり安定してるので、ストレスフリー。
というか、インカム装着作業の途中で必要性を感じて慌てて購入した。
こんな感じで適当に置いても安定してる。
オンロードフルフェイス(NOLAN N80-8)にインカムを装着
まずはオンロード用フルフェイスヘルメットに装着。こないだ新調した、ノーランの最新ヘルメットN80-8ですよ。いまどきヘルメットの機能てんこ盛りで見た目もカッコいい。でも価格は抑えめ。これは良いぞ。
ちなみに、カッティングシートでフレイムスいれちゃってる。
最初に内装を一通り外しておこう
ヘルメット内装の内側に仕込む感じになるので、最初に内装を一通り外しておくよ。
顎下の内装も外したんだけど、撮り忘れた。
インカムの構成はこんな感じ。
マイクは黄色端子で、貼り付けタイプとアームタイプのどちらかを選択。
スピーカーは赤端子ね。
端子は極小だけど、付けた時の節度感もあるし、外して付けなおすのもちゃんとできる。
スピーカーの取付
まずはチークパッドを外して、スピーカーとマイクの取付位置を確認。
N80-8の場合は取付用のくぼみがあるので、迷うことはないけれど。
スピーカー取り付け用のくぼみに、円形のスポンジが詰められてるのでこれを外すよ。
こうなる。配線用のくぼみもあるので迷うところなし。
付属の固定用マジックテープを使って取り付け。
あらかじめスピーカー取り付け部があるヘルメットの場合は苦労しないけど、そうじゃない場合は、「装着しやすい位置」、「聞きやすい位置」、「耳が痛くならない位置」のバランスを取りつつ微調整を繰り返すのが重要。
マイクの取付
マイクに関しては、スピーカーよりも自由度が高いのでどんなヘルメットでも悩むことはなさそう。
DT-E1にはジェットヘルとかに必須なアームマイクと、フルフェイス向きの貼り付けマイクが同梱されてるので、お好みで。
N80-8の場合はアームマイク装着用のくぼみが設けられてる。DT-E1付属のアームマイクだと長さが合わないけど、一部分だけ通しての固定でも割としっかり装着できる。
今回は貼り付けタイプにして、深く考えずに取り付け。
スピーカーの場合は耳の干渉で注意が必要だけど、マイクはね。それなりの位置についてりゃいいでしょ。
ちなみにこの部分を利用して、インカム会話の録音をしてみようかと。それはまたのちほど。
インカム本体の装着位置を決める
決めるとは言っても、ほとんどのインカムは左側装着を想定してるはず。
信号待ちなんかで操作するにしても、なるべく右手はバイクに集中しておきたいからね。
N80-8もそうだけど、最近のフルフェイスは単純な球形じゃないので、ぴったりとはまりつつ操作しやすいポイントを探るよ。
ここに決めた! 貼り付けするまえに、ヘルメットの帽体を脱脂しておいてね。
カッティングシートでフレイムスをいれてあるので、干渉しそうなとこだけ剥がしといた。
配線を内装で隠す
あとは配線が頭に触らないように、隠すだけ。
N80-8は縁の後ろ部分にちょうど良い隙間があるので、そこにしまうよ。
無理に押し込むと帽体が傷つくので、慎重にね。
安全のためにも、くれぐれも頭に干渉しないように注意してね。
内装を丁寧に付けなおす
あとは配線が綺麗に収まるよう、丁寧に内装を戻すだけ。
マイクの配線も内装で綺麗に隠れた。
インカムの配線を外から内に入れることは可能だけど…
ちなみにN80-8はこうしたアイテムの配線を通すための蓋が付いてる。
せっかくなら使いたくなるけど、そもそもDT-E1はデザイン的に配線が目立たないようになってるので、この穴を通すとなると取り付け位置の自由度がかえって下がる気がする。
さらに、このホールに配線通すためには、ヘルメットの縁部分を結構な範囲で外す必要アリ。その際に固定爪を折ったりしたら目も当てられない。
なので、基本的にはここのホールは使わない方が良いんじゃないかな。
完成
というわけで完成。
ポイントとしては、スピーカーの位置決めと配線の処理。N80-8みたいにそのへんがクリアされてるヘルメットなら楽ちんよ。
デイトナ公式でも取付解説してるので、こちらも参考にしてね。
アドベンチャー系オフヘル(BELL MX-9アドベンチャー)にインカムを装着
お次はオフヘル。ベルのMX-9 MIPS アドベンチャーで説明するよ。
オフヘルとはいっても、正確にはオフロードからロードまで対応するクロスオーバーヘルメット。その名の通りアドベンチャーモデルですね。
シールドを使えばアドベンチャー仕様、シールドを外してゴーグルを装着すればオフロード仕様。一粒で二度おいしい。
最初に内装(チークパッド)を外そう
まずはチークパッドを外してスピーカー取り付け位置をチェック。
スピーカーを取り付け用のスペースがあったのでおもむろにマジックテープをぺたり。
スピーカー&マイクを取り付け
あまりに収まりが良いので、さくっとスピーカーを装着。配線は内装の隙間にちょうどおさまった。
今回もフルフェイスということで、貼り付け型をチョイス。口の正面を避けて少し横に貼りつけ。
ざっくりと配線を隠しておくよ。
MX-9 MIPSアドベンチャーには、その名の通りMIPSと呼ばれる衝撃保護システム(黄色い部分)がついてるので、そこに干渉しないように収納できるかチェック。
N808に比べると、配線収納に気を遣うけど、とはいえ端子小さいんでそんな難しくはなかった。
インカム本体の位置決め
形状や操作性で考えるとこのあたりかな。BELLロゴのあたりも形状的には悪くなさそうだった。
インカム本体を取り付けつつ、配線を隠すよ
インカム固定用のマジックテープを貼る前に掃除をするのが割と大事。
ベースプレートを貼り付け。
配線を繋いだら、最後に配線の収納を確認しつつ、微調整。
完成
先にN80-8で作業してたので、慣れたせいもあって正直余裕だった。
と、いうかスピーカーホールと配線を隠す場所があれば、フルフェイスに関してはオンでもオフでも全然問題ないね。
作業してて気づいたけど、MX-9 MIPSアドベンチャーのチークパッドは、スピーカー部分をメッシュで隠すようになってた。
これは良いね。耳への影響も少なそう。
MX-9 MIPSの場合
MX-9 MIPSアドベンチャーはクロスオーバーヘルメット。なので、念のため完全オフヘルのMX-9 MIPSの内装もチェックしてみた。
スピーカーを仕込む部分の形状はほぼ同様に見える。黄色い部分はMIPSね。
配線を隠す部分も、黄色いMIPSの手前側、赤いスナップの向かって右側に収めることが出来そう。これならインカムも余裕っぽい。
超スリムスピーカーがめっちゃ良かった
インカムを取り付けたヘルメットって、耳がスピーカーに当たって痛かったりするのよね。実は自分もその口で、それがイヤでインカムに躊躇してた部分もあったのよ。
でも、DTシリーズ専用なら別売りで超スリムスピーカーが用意されてる。
まずは付属のスピーカーで取り付けてみたんだけど、「耐えきれないほどじゃないけど、ちょっと気になる」っていう印象だったのね。
なので買っちゃいましたよ、超スリムスピーカー。
付属のスピーカーと比較してみたけど、スポンジがあるから測るの難しいね。参考程度に。とりあえず4mmの差ってけっこうでかい気はする。
さっそくNOLAN N80-8のスピーカーを交換してみた。うん、ツライチ。確実に薄いわ。
で、被ってみたんだけど全然痛くない。効果絶大ですよ、耳の痛みが気になる人は絶対買った方が良い。まじで。
スピーカーだけで4000円弱するけど、デイトナのインカムシリーズはそもそもの価格が抑えられてるので、全然アリでしょ。
ただ耳とのクリアランスができるということは、聞こえづらくなる可能性もはらんでるので、まずは付属のスピーカーで使ってみてからの方が良いかも。
DT-E1をカスタムしてみる
デイトナ公式のyoutubeチャンネル「ライド・ア・バイク」を見てたのね。そしたら、デイトナツーリンググループのテラス氏曰く、「DT-E1の商品コンセプトはクジラである」と。
なるほどなるほど。つまりこういうことですね。まずは白の予備パネルをポチっとな。
んで、イラレで絵を描いてカッティングマシンでカッティングシートを切ってマスキング。
色はあえてのクリアブルー。
光沢感を出したかったのもあるんだけど、DAYTONAロゴを透過で残すことで間延びするのを避けようかな、っと。
マスキング剥がしてクリアを吹いて塗装完了。
ただこのパネル部分。スイッチにもなってるのよね。念入りにクリアを吹いたとはいえ、模型用塗料なわけで。塗装が剥がれるのは目に見えてる。
なので、クリアのカッティングシートで保護するよ
適当なサイズに切り出したクリアのカッティングシートを中央にべちゃっと貼るよ。
あとは、縁を引っ張りながら、しわが出ないようにしつつ張り込んでいくだけ。失敗したら塗装剥がれてイチからやり直し。
あんま綺麗に貼れなかったけど、こんなもんでしょ。ちなみに側面には貼ってない。難しいからね。
クリアシートの余りを切ってるときに塗装剥がれてしまった。ま、側面ならそこまで目立たないでしょ。
というわけで完成───。
うむ、かわいい。DAYTONAロゴも綺麗に残ってるし、なかなか良いんじゃないかな。
コンセプトを忠実に再現した、いうなれば真DT-E1爆誕ですよ。
パネルはここから外れるよ。交換の際には、内装剥がしを使うのがオススメ。
モトブログみたいに会話を撮りたいときは?
バイク系動画だと、走行中の会話を使ってるじゃん。
どうやら世の中のモトブロガーは、相手の音声収録用のマイクと、自分の音声収録用のマイクをヘルメットに仕込んでるらしい。で、そのマイクをGoProとかに接続してるのね。
① 1マイクで会話音声をまとめて録音してみる
しかし、マイク2個もヘルメットに仕込むのはちょっとめんどくさいので、なんとか一個にしたい。とりあえず簡易的なやり方で試してみよう。
イメージとしてはこんな感じ。
口元に移設したインカムスピーカーの真上に置いたコンデンサマイクで、一挙に録音しちゃおうってワケ。
ヘルメット内にマイクを仕込んでみる
案ずるより産むがやすし。モトブロガー定番といわれる安いコンデンサーマイクを購入。なんとかフライデーのセールで約500円だった。
こいつを分解して小さくするよ。
ウィンドジャマーは引っ張れば取れる。マイクケースの蓋も接着されてるわけじゃないので、これまた引っ張れば取れるよ。
そしたらマイクを引っ張り出して完成。
小さくしたマイクをスピーカーに仕込むのだ。DT-E1のスピーカーはスポンジが外せないので隙間から頑張って入れるよ。
で、マイクの向きはスピーカー側に。
会話をまとめて録音するために、マイクを仕込んだスピーカーを口元に移設するよ。
マイクが入ってるせいもあってかなり出っ張る。ヘルメットを被ると口に当たる。さすがに口に当たるとアレなので微調整。
これで、相手の声も自分のも両方録れるはず。試してみよう。GoProで動画録りつつ音声はボイスレコーダーで録音。
意外と相手の声も録音できてる。しかし自分の呼吸音が実に聞き苦しい。
ヘルメット被って歩いていたのが一番の原因だと思うので、バイク乗車中なら少しはましになるんじゃないかな。
あと、色々調べたら、「マイクに当たらないよう呼吸する」なんていう修行を要しそうな対策もあった。
実際に走行状態でのテストもしたくて、娘にお願いして付き合って貰った。
実際に走ってみて、いくつかわかったことが。
・走ってるときはつい声が大きくなるみたいで、マイクが割れて自分の声が非常にききずらい。
・相手の声と自分の声のバランスは録ってみるまでわからない。今回は相手側が小さかった。
インカムのボリュームで対応できるけど、要事前調整。
・実は首から下げてたGoProでも、自分の声は充分に録れてた。
「声が割れるとか」、「相手の声との録音バランス」に関しては、話す声の大きさやマイクの設置位置でクリアできるかも。
②相手の音声をスピーカー端子から直接録音してみる
相手の声は割とうまいこと録れたんだけど、互いの音量調整が難しい。それと、自分の声に関しては首にかけてたGoProのが綺麗に録れてた。
互いの声を別録りして、編集で音量調整する方が良さそう。
で、考えたのが相手の音声をスピーカーから直接取り出し。自分の声はGoProで録る方法。
こんな感じね。
スピーカとインカムを繋ぐ端子がミニプラグとかなら問題ないんだけど、独特のスリムタイプだったので、付属のスピーカーを加工するしかない。
インカムのスピーカーのうち、片側を切断してミニプラグをはんだ付け。スピーカーに来てる音声信号を直接ボイスレコーダーで録る作戦でやってみよう。
切って繋ぐだけで音が録れるのかわかんないけど、音声信号自体は来てるはずだからなんとかなるでしょ。
スピーカーからミニプラグで取り出す工作
まずはミニプラグ。電子工作の材料でこういうのがあるのよね。
さて、スピーカーをカット。もう後戻りはできない。
あとは、切った線をつなぐだけ。
なんだけど、どれとどれを繋げば良いかわからん。
スピーカーから出てるのは白い皮膜に包まれた線と、その外側にあった線。
3.5ミニプラグからは赤と黒。
色々調べてもわからなかったので、もうこれは実際に繋ぐしかない。ここで便利なクリップキット。一個あると、時々役立つ。
クリップで接続。実際にインカムとボイレコをつないで録音されるかやってみる。
うむ、録音されてる。試しにつなぎ方を逆にしたら何も録音されてなかった。
これで、繋ぐ線の組み合わせは確定。
あとはハンダ付け。線(リッツ線)が絶縁のためにポリウレタンコーディングされてる場合があるので注意。
火であぶったりすれば取れるとれるらしいので、ガスコンロで炙ったら真っ黒になった。やりなおし。
ハンダで熱かけても剥離できるらしいので、そっちのが間違いなさそう。
線にハンダが弾かれる場合は、ポリウレタンコーティングが効いてるので、ゆっくり焦らず熱を掛けてハンダをのせて完成。
各々を絶縁テープで保護するよ。
最後に熱収縮チューブでまとめようと思ったら、絶縁テープが太すぎてはまらなくなった。
仕方ないので追い絶縁テープ。
熱収縮チューブは抜けなくなったのでそのまま。つらい。
繋いだところ、音がブツブツ切れる。たぶんだけど、スピーカーから直接録ってるので、入力レベルが高すぎるのかも。
なので抵抗を入れるよ。抵抗の値がわからんのでボリューム、つまり可変抵抗を挟めば調整が効くはず。
ノーブランドのボリュームを挟んでみたところ、ブツブツ途切れることはなくなった。
勝手にボリュームが回ってしまうと悲しいので、マスキングテープで位置を固定。
抵抗入りの延長ケーブルがあれば良かったけどうまく見つけれなかった。
思いつきだったけど、無事完成。
再び娘にお願いしてテストしてみる。
互いの音声を位置合わせするのがめんどいけど、それ以外は相当良くなったんじゃないかな。
③ 自分の声をマイクで録りたい場合
相手の声を直接取り出すのはうまくいった。で、自分の声もGoProでちゃんと録れてた。
ただ、今回は割と低速でテストしたのよね。
だからバイパスとかで走ると、風切り音が邪魔してGoProでは自分の声がうまく録れない可能性もある。
なので、自分の声もマイクで録りたいって場合は分岐ケーブルを使っても良いかも。
こんな感じね。
上図だとボイスレコーダーだけど、録音機器をGoProにすれば、編集作業は画期的に楽になる。なんせGoProの録画ボタン押すだけだから。
ただ、この場合は音声バランスの調整が必要になるのよね。
さらに、このマイク位置だとまた自分の声が割れるという危険もアリ。
要セッティングだけど、うまく決まればそれだけのメリットはあるはず。
実際にツーリングで試してみた
②の方法、つまり相手の音声はカットしたスピーカー端子から取り出して、自分の声は首にかけたGoroで直接録るって方法を実際にツーリングで試してみたよ。
それがこれ、先週アップしたチェアリング記事に載せた動画。
実際にツーリングで試した印象としては、編集がめんどい。
具体的には、相手音声と自分の音声のトラック位置を合わせるのが大変。
娘とテストしたときはタンデムだったので、わりとなんとかなったけど、車両が離れてるとどっちかの声しか入ってないからね。
あと、GoProで録画開始するとともにボイレコでも録音開始するのがめんどくさい。どっちかを忘れたらもうダメってのは、ヒューマンエラーが起こりやすそう。
首にかけたGoProで録ってるので、風の音が入ってるのも改善の余地あり。GoPro自体を包むウィンドジャマーをかぶせた方が良かった。
会話録音まとめ
なるべくお金を掛けず、簡易的に。あと可能な限りヘルメット回りをシンプルにと考えてみたけど、最終的には走行シーンや、声の大きさなんかの影響がある気がする。
安定させるならヘルメット内にマイクを入れて、うまくセッティングできればそれがベストじゃないかな。
とりあえず、思い付きで試した割りには、なかなか楽しかった。
あとはGoProで音声収録するためのアダプターが欲しいけど、8000円。高い。
まとめ
いろんなヘルメットに装着してみたけど、予想以上に取り付けは簡単。しかも安い。これは自分みたいなインカムビギナーにはすごく良いですよ。
本格的なツーリングで使うのが実に楽しみ。
レポート:若林浩志