唯一無二の1台をコンセプトに手を入れ乗り続ける

気に入った車両に長く乗り続ける。ホンダCB-Fシリーズは今、そんな言葉がふさわしいモデルとなったようだ。ただ、そのためにはある種のコンセプト的なものをしっかり作っておくことが必要だと思える。CB-Fオーナーズクラブ(CB-FOC)南関東支部長を務める光さんのこのCB1100Fは、それを体現しているような1台だ。

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コンセプトに据えられたのは「他にない」「唯一無二」ということで、その通りに純正スタイルが多いCB-Fの中にあってもどこかで見たようなというようなイメージはない。例えばボディカラーはAMAスーパーバイクのいわゆるスペンサーラインを使いながらもそう思わせない色使い(スペンサー車はシルバーベースにトーン違いのブルーでラインが入る)に、ライン側にもグラデーションを加えている。タンクサイドもHONDAロゴに対して現行のホンダウイングマークで仕上げた。

これらはベースがあるからのアレンジだろうと簡単に思えそうだが、それを別イメージに仕立てるのは、実は難しいことでもある。それを成立させているのがいいのだ。

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足まわりも流用で構成されているが、複数モデルからのパーツを巧みに組み合わせるなどの工夫がされている。CB-Fのカスタムで定番化したパーツを使いつつも、ワンオフ加工でまとまりを高め、しっかりした定期整備やアップデートによって、長く乗っているはずなのに古ぼけた感じを出していない。

エンジンも利点の多い鍛造ピストンを使って排気量こそCB-F系の上限と言える1123cc仕様にしつつ、「整備を依頼しているクラブ1.2の大平さんのゴッドハンドが効いている」(光さん談)という組みの良さ、そして必須と言える定期のエンジンオイル交換で、快調を維持している。

ところで最新のアップデートはフロントディスクをサンスター製に変更した点。光さんは年に何回か行っているミーティングなどのイベントにも毎回この1100Fで参加、参加者や仲間ともCB-Fの情報交換を行っている。これから先もキープコンセプトで走り続けるのは間違いない、そう思える1台なのだ。

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RC30(VFR750R)のステアリングステムでCB1000SFのφ43mmフロントフォークをクランプしつつ、17インチホイール化にも対応する。セパレートのハンドルもRC30用だ。メーターはCB1100F欧州仕様でステム上にボルトオンステーを製作して、ヨシムラ・デジタルマルチメーターを追加する。フロントマスターシリンダーはニッシン・ラジアルのMotoGPタイプでスロットルホルダーはアクティブ・ハイスロットルと、手堅い作りも見える。

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ミニマルな構成でスマートな印象のステップは、ホンダ系純正ステップバーを使いつつベースプレートなどをワンオフしたものだ。

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クラブ1.2で組んだエンジンはワイセコφ72mm鍛造ピストンによって[STD:1062→]1123cc化、カムシャフトやクランクシャフト、ミッションはそれぞれCB1100Fのノーマルを使用する。アールズ・9インチ13段オイルクーラーをセット、ダブルクレードルのフレームはCB1100Fのノーマルで使われている。

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キャブレターはFCRφ41mmを装着する。これに組み合わされるマフラーはストライカーTEMAGEステンレス4-1のカーボンサイレンサー仕様だ。

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クイックリリースアクスルで分かるようにフロントフォークはVFR750R(RC30)からの流用だ。フロントブレーキはニッシンGSX-Rタイプ4ピストンキャリパー+サンスター・カスタムタイプφ320mmディスク・ホールタイプを装着する。ホイールはダイマグで3.50-17/5.50-17サイズを履く。

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スイングアームはCBR750の加工流用でリヤショックはオーリンズを40mm延長してセットする。リヤブレーキはAP・CP2696キャリパーにブレーキング製ディスクを組み合わせている。タイヤはミシュラン・パイロットロード2でサイズは120/70ZR17・180/55ZR17と現代的だ。

取材協力:車両オーナー・光さん 

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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