【インプレ】BMW「CE 04」を夜道雪さんがテスト！ 新型電動スクーターの乗り心地やデザインについて思ったこととは？

BMW「CE 04」各部装備・ディテール解説

2017年に登場したCエヴォリューションに続いて登場した、新世代のBMW製電動二輪コミューターがCE04だ。鋼管製フレームに正立フォークと片持ちスイングアームを装着した車体に、前後15インチホイールを装着。

最新の電動パワーユニットは、最高出力31kW・最大トルク62Nmというモーターに、容量60.6Ah（8.9kWh）、回生システムや高速充電にも対応する大容量リチウムイオンバッテリーを組み合わせたもの。0-50km/hの加速2.6秒、最高速120km/hという実用的な動力性能を実現しながら、航続距離は約130kmを確保。

日本仕様では排気量250cc未満相当の軽二輪扱いで、そのため車検が不要なのも魅力だ。さらにシートヒーターやグリップヒーター、ETC2.0車載器まで標準装備されているので、街乗りでの使い勝手も良好だ。

フロントマスク

洗練された雰囲気とミニマリズムを兼ね備えたスタイリングがCE04の特徴。フロントマスクはEVらしい未来的なイメージを表現した、斬新なスクータデザイン。LEDヘッドライトは、ヘッドライトProが装備されているため、アダプティブ・ヘッドライトとなっている。

メーター

コンパクトなバイザーの後ろに標準装備された10.25インチサイズのTFTカラー液晶パネルにメーターとしての機能を集約。フルHDの解像度でライディングに関わる各種情報に加え、オンボードコンピューターの作動状況を表示するなど、多彩な情報を同時にわかりやすく表示可能。

充電コネクター

充電用のコネクターは、ハンドルの右下のグローブボックスパネル内にある。普通充電に加え、「Mode3」という急速充電にも対応。急速充電を使用すれば残量0%から約1時間20分で満充電の状態になるという。ハンドルの左下のグローブボックスは、ETC2.0車載機を備え、USB Cタイプコンセントを配置し防水性と通気性も兼ね備えているのでスマートフォンを収納するのに重宝する。

フロントサスペンション

フロントフォークはストローク量110mm。アルミキャスト製のディスクホイールは前後15インチ径、ブレーキは4ピストンキャリパーにΦ265mmローターをダブルで組み合わせる。

リアサスペンション

リアサスペンションは片持ちスイングアームに、ダイレクトリンク構造のスプリングストラットという構成。スプリングプリロードは調整可能で、ストローク量は92mm。リアブレーキはシングルピストンキャリパーとΦ265mmローターだ。前後共にブレーキはABSを標準装備。

モーター・バッテリー

最高出力42PSというモーターと大容量リチウムイオンバッテリーを組み合わせ、メンテナンスフリーのベルトドライブでリアホイールを駆動する電動パワーユニット。排ガスを出すことなく、騒音も最小限に抑えながら力強い走りを実現。高い安全性をもたらすDTC・ダイナミックトラクションコントロールや、3モード選択式のライディングモードも備える。

シート

バッテリーとモーターを効率よく配置するために長くデザインされた車体によって、シートのデザインは前後方向に余裕のある、フラットな形状となり、使い勝手が良くタンデムも快適。シート高は800mm、日本仕様ではシートヒーター内蔵のコンフォートシートが標準装備される。

ラゲッジスペース

パワーユニットの前方に用意されたラゲッジスペース。一般的なスクーターのようにシートを跳ねあげて使用する構造と異なり、車体の側面からアクセスする実用的なデザインで、照明も内蔵。ヘルメットや充電用のソケットなどを素早く安全に収納することができる。

リアフェンダー・テールランプ

リアホイールがシート後端からオーバーハングしているので、車体の最後部はホイールを覆うコンパクトなリアフェンダーとなり、テールランプはそこにマウントされる。ミニマルさを強調したCE04のデザインを象徴している。

BMW「CE 04」主なスペック・価格

【写真19枚】BMW「CE 04」19

ライダー：夜道 雪／文：守田二草、小松信夫、ゴーグル編集部／写真：伊勢 悟

【インプレ】「CE 04」（太田安治） - webオートバイ

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