いまや定番のツーリング用品となったインカム。各社の多様な製品それぞれに特徴がある。この記事では、老舗メーカー・ミッドランドの新製品を紹介しよう。
文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海

ミッドランド「BT R1 アドバンス」テスト&レポート

MIDLAND BT R1 ADVANCED

税込価格:シングルパック 22,000円|ツインパック 42,900円

www.midlandradio.jp

「音質」に拘り抜いた高品位インカム

ライダー用インカムのスピーカーに求められるのは、通話時に人間の声が明瞭に聞こえることと、ヘルメット内に収めやすいこと。しかし昨今はスマートフォンと接続してオートバイ走行中も音楽を楽しむライダーが増えたことで重低音の再生音質も重視されるようになってきた。

「ミッドランド」はアメリカの無線通信機器メーカーで、ライダー用インカムにもいち早く参入。現在は10種類以上のインカムを揃えているが、新製品のR1アドバンスは音楽再生の質に拘り、世界中の施設で空間オーディオシステムを手がけるRCF社の協力を得て設計されている。

実際、豊かな重低音と抜けのいい高音は密閉型ヘッドホンと比べても遜色なく、特にベースやドラムの音がリアルに響いてくる。カナル型イヤホンが苦手な人にもお勧めできる。

インカムとしての基本性能は、最大通話距離1200m、4人までのグループ通話、自動音量調整機構にFMラジオチューナーも搭載したハイスペック仕様で、FM受信感度を上げるため、専用のワイヤーアンテナが付いていることも特徴。なお、このアンテナは細くて柔らかいので無理なくヘルメット内装に仕込める。

本体重量は実測で50gと、約20時間の連続通話が可能なバッテリーを内蔵しているとは思えないほど軽く、厚みも抑えられている。音楽好きのライダーを満足させるインカムだ。

画像: ノイズカットマイク採用で音声によるスマホ操作も正確に行える。オープンフェイス用ブームマイク、フルフェイス用ワイヤーマイクの2個が付属する。

ノイズカットマイク採用で音声によるスマホ操作も正確に行える。オープンフェイス用ブームマイク、フルフェイス用ワイヤーマイクの2個が付属する。

画像: 操作スイッチは側面と上面にあり、グローブを着けたままでも押しやすいようにボタンの形状と位置は入念にデザインされている。

操作スイッチは側面と上面にあり、グローブを着けたままでも押しやすいようにボタンの形状と位置は入念にデザインされている。

画像: 厚みが抑えられているうえ、独自のマグネット式マウントを採用したことで横への張り出しが少ない。アンテナはゴム素材なので折れる心配なし。

厚みが抑えられているうえ、独自のマグネット式マウントを採用したことで横への張り出しが少ない。アンテナはゴム素材なので折れる心配なし。

画像: ドーナツ状のパーツは『BASSクッション』と呼ばれる低音域の音質を向上させるパーツ。イヤーホール形状、深さによっては装着不可だが、無しでも大迫力の重低音を響かせる。

ドーナツ状のパーツは『BASSクッション』と呼ばれる低音域の音質を向上させるパーツ。イヤーホール形状、深さによっては装着不可だが、無しでも大迫力の重低音を響かせる。

画像2: インカムの“音質”をこだわりたい人におすすめ! ミッドランド「BT R1 アドバンス」使用レビュー

テスター太田安治の欲張りリクエスト

音楽再生の音質は素晴らしい。ラジオの感度も良く、音楽を聴くならこれしかない! という仕上がり。走行中に操作しやすいよう、ハンドルに装着できるリモコンがあれば便利だと思うが、どうでしょうか?

文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海

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