文:太田安治/写真:南 孝幸
クシタニ「キマイラコンテンドジャケット」テスト&レポート
KUSHITANI K-2379 CHIMAIRA CONTEND JACKET
サイズ:M、L、LL、XL
カラー:ホワイト、ブラックアウト、ブラックカモ
税込価格:41,800円
換気機能+簡易防水で3シーズンに対応
気温が25℃以上になれば通気性の高いメッシュジャケットが快適だし、15℃を下回れば保温用の中綿が入ったウインタージャケットがありがたい。しかし一年を通じて最も着用期間が長いのはメッシュ生地を使わず、中綿も入っていない、いわゆる「3シーズン」モデルだろう。
クシタニの新製品は表地に防水透湿素材を使用して防風機能と簡易防水機能を持たせ、上腕部にエアインテーク、背中上側にエアアウトレットを装備して通気性能も確保。外気温変化や天候の急変に対応できることが魅力。加えて新たに採用されたユニークな工夫がファスナーを2本にして前合わせの位置を変えられること。外側のファスナーを使えば前合わせが約30mm広がり、そこがメッシュ素材のエアインテークになる。
この換気性能は見た目からイメージするより高く、走行風がガンガン入る。もちろんフルメッシュ生地の夏専用ジャケットほどの通気性ではないが、暑い時期の快適性能は大幅に引き上げられている。
肩と肘に標準装備されているプロテクターはCE規格の安全性を保ったまま軽くて薄い新型となり、背中のソフトパッド、軽量な生地素材と併せてライディングジャケットらしからぬ優しい着心地を実現していることもポイント。派手さはないが、実用性の高さには文句の付けようがない、という製品だ。

前合わせファスナーの位置を変えることで縦長のエアインテークエリアが生まれる。シンプルだが効果絶大のアイデアだ。
身長176cm・体重62kgの僕(テスター太田)だとLサイズが最適。動きやすいカッティング、生地素材とプロテクターの軽さで着心地もいい。
背中の上側にエアアウトレットを装備。熱気を排出するだけではなく、高速走行時の膨らみ、バタつきも防ぐ。

表地は初期耐水圧10000mm、透湿性10000gの防水透湿素材。ポケットやエアインテークのファスナーはすべて止水タイプを採用している。

テスター太田安治の欲張りリクエスト
防水透湿生地に加え、前合わせと上腕、背中のベンチレーションで『3シーズン+α』的な仕上がり。ライディングウエア専業メーカーのノウハウと技術を感じさせる完成度だけに、これといった不満はない。
文:太田安治/写真:南 孝幸
【公式動画】K-2379 キマイラコンテンドジャケット|バイク用テキスタイルジャケット
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