コンパクトサイズの125ccスクーターに、レシプロエンジン&電動モーター・ハイブッリッドシステムを投入し話題となったPCXハイブリッド。今回、その実質上2代目となる「PCX e:HEV(イーエイチイーブイ)」に約1カ月間、通勤の相棒として試乗した。通勤路において強烈な快速&快適性を誇り、文句のつけようがないクオリティのPCXシリーズに、さらに機能性をアップデートしたという特別であり贅沢な仕様のモデルとなっている。
文:山口銀次郎/写真:西野鉄兵

ホンダ「PCX e:HEV」足つき性

シート高:764mm
ライダーの身長・体重:177cm・82kg(太もも太め)

画像: ホンダ「PCX e:HEV」足つき性

シートエンドのセリ上がりに腰を押し付けたままでの足つきは、両足踵が軽く浮く感じ。シート幅が狭まった前部に腰掛けて足を出すと、両足踵までベッタリ。シート高自体は前部も後部あまり変わらないが、シート幅で足つき性が大きく変化した。

ホンダ「PCX e:HEV」各部装備・ディテール解説

画像1: ホンダ「PCX e:HEV」各部装備・ディテール解説

フェイスデザイン

ハイ&ロービームが並ぶヘッドライトから、左右に伸びる一体型のクリアレンズ内にPCX e:HEVならではのブルー発色を採用したポジションランプと、その上端にウインカーランプを配置する。スクリーンは、125ccならではの走行条件を考慮しショートスクリーンを採用している。


ハンドル

ハンドルは、メッキのパイプハンドルをハンドルポストにセットするシンプルなもの。リラックスできる自然な乗車姿勢がとれる高さ&形状となる。


画像2: ホンダ「PCX e:HEV」各部装備・ディテール解説

メーター

通常のPCXと比べ、液晶ディスプレイに「チャージ&アシスト」「充電状況目盛り」などがPCX e:HEVでは加えられている。センターの液晶モニター両サイドには、インジケーターランプや左右独立したウインカー作動ランプを配置。


画像3: ホンダ「PCX e:HEV」各部装備・ディテール解説

スマートキーシステム

スマートキーシステムを採用しているので、キー本体を身体に付けていればキーの抜き差し操作は不要で、回転ノブにてイグニッションON/OFFとハンドルロック、ボタンスイッチにてフューエルリッド開閉とシートオープン操作ができる。


画像4: ホンダ「PCX e:HEV」各部装備・ディテール解説

エンジン

4バルブ化され、出力向上と環境性能向上を図った「eSP+エンジン」をベースに、AGCスターターモーターをアシスト機能として利用する。アイドルストップからの回復もスロット操作に瞬時に反応し、ほぼほぼタイムラグがないまま発進できる。


フロントブレーキ

意匠に凝った5本スポークキャストホイールと、ディスクブレーキの組み合わせ。フロントブレーキはABSを装備。


リアブレーキ・リアサスペンション

リアサスはツインショック仕様で、十分なストローク量を確保するのとともに、落ち着いた乗り心地に貢献する。リアブレーキは、Φ220mmディスクブレーキを採用。


画像5: ホンダ「PCX e:HEV」各部装備・ディテール解説

フロントインナーボックス

フロントカウルインナー左側に、500mlペットボトルが収まるサイズのフロントインナーボックスを配置。中には、USB-タイプCソケットを標準装備。


給油口

画像9: ホンダ「PCX e:HEV」通勤インプレ(2022年)|1カ月間の街乗りでハイブリッド原付二種の真価を探る! 燃費も2度計測!
画像10: ホンダ「PCX e:HEV」通勤インプレ(2022年)|1カ月間の街乗りでハイブリッド原付二種の真価を探る! 燃費も2度計測!

足元のセンターフレーム上に配置されたフューエルリッドを開けると、燃料給油口が顔を出す。給油時にフリーとなる燃料キャップは、フューエルリッド内側に収まるデザインとなっている。


フットボード・タンデムステップ

センターフレームがあるために、フットボードは左右に分割される。前後長があり、前部はセリ上がりゆったりとしたポジションでの走行も可能に。シャープなボディデザインに合わせ、折りたたみ式のタンデムステップも尖ったデザインに。


シート

PCX e:HEVだけの、ブルーとブラックのツートーン仕様のシート。シェイプにメリハリの効いたシートは、快適性と操作性を兼ね備えた形状。スタイリッシュなキャリアは、タンデムライダーが握るのに適した形状となっている。


シート下収納

シート下のラゲッジスペースには、後端にPCX e:HEVならではの大型バッテリーを搭載。そのためヘルメットは1個しか入らない。ただ、容量は24Lを誇る。シート開閉に際して、ダンパースプリングのお陰で、軽いチカラで途中まで開くとともに、不意をついて急に閉まることもない。


画像6: ホンダ「PCX e:HEV」各部装備・ディテール解説

テールランプ

クリアレンズに覆われたテールランプレンズ内は、ストップランプとテールランプをX型に配置し、左右にウインカーを一体化。

ホンダ「PCX e:HEV」主なスペック・価格

全長×全幅×全高1935×740×1105mm
ホイールベース1315mm
最低地上高135mm
シート高764mm
車両重量136kg
エンジン形式水冷4ストSOHC4バルブ単気筒
電動機種類交流同期電動機
総排気量124cc
ボア×ストローク53.5×55.5mm
圧縮比11.5
エンジン最高出力9.2kW(12.5PS)/8750rpm
モーター最高出力1.4kW(1.9PS)/3000rpm
エンジン最大トルク12N・m(1.2kgf・m)/6500rpm
モーター最大トルク4.3N・m(0.44kgf・m)/3000rpm
燃料タンク容量8.1L
変速機形式Vベルト無段変速
タイヤサイズ(前・後)110/70-14M/C 50P・130/70-13M/C 63P
ブレーキ形式(前・後)シングルディスク・シングルディスク
メーカー希望小売価格44万8800円(消費税10%込)

文:山口銀次郎/写真:西野鉄兵

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