この記事では、同企画内で「750クラス(401~750cc)」にカテゴライズされる、ミドルクラスのロードスポーツ・ネイキッドモデルをまとめて紹介します。
Honda CB650R
H-019(ジャパンバイクオブザイヤー2022 投票番号)
CB650Fをベースに車体の剛性バランスなどを見直し、優れた運動性能を実現した直4ミドルネイキッド。エンジンは扱いやすさと同時に高回転まで楽しめるセッティングに仕上げられ、アシストスリッパークラッチやトラクションコントロールも装備。
2021年にモデルチェンジ。カラー変更とともに、シートカウル形状の変更やSHOWA製SFF-BPサスを装備するなど熟成が図られた。
YAMAHA MT-07 ABS
Y-010(ジャパンバイクオブザイヤー2022 投票番号)
「Accessible MT with a Fitter Body」をコンセプトに開発され、ヤマハMTシリーズのスタンダードモデルとして根強く支持されてきたミドルネイキッド。
2021年にマイナーチェンジを受け、その走りを支える270度クランクを採用した688cc水冷並列2気筒CP2エンジンは、平成32年(令和2年)排出ガス規制に対応。さらに、燃料タンク周りの形状やハンドルバーの変更でポジション設定を見直し、Hi-Loを一体としたバイファンクションLEDヘッドライトのデザインなどでイメージチェンジを図った。
2022年モデルはカラー&グラフィックに変更を受け、パステルダークグレーの車体色では、ホイールに次世代MTシリーズの象徴となるシアン色を採用している。ボディカラーは3色のラインアップだ。
YAMAHA XSR700 ABS
Y-011(ジャパンバイクオブザイヤー2022 投票番号)
ミドルネイキッドのMT-07をベースに開発されたヘリテイジモデル。兄貴分の900に続いて、日本でも人気のミドルモデル・XSR700もモデルチェンジ。
平成32年(令和2年)排出ガス規制に適合し、特徴的なデザインのヘッドライト、ポジションランプ、ウインカーはLED化され、左側にオフセットして配置される丸型メーターにはネガポジ反転表示のLCD液晶を採用。カラーグラフィックも一新され、往年の名車・RZ350をオマージュしたグラフィックを纏い、フロントブレーキのディスクローター径も拡大された。
ボディカラーはブルーのグラフィックの入った「ラジカルホワイト」と、ゴールドのグラフィックの入った「ブラックメタリックX」の2色がラインアップされている。
SUZUKI GSX-S750 ABS
S-008(ジャパンバイクオブザイヤー2022 投票番号)
GSX-S1000の弟分である750ネイキッドスポーツ。GSX-R750用をベースに、ストリート向けに低中速での力強さを重視してリファインされた749cc水冷直4エンジンをはじめ、倒立フロントフォークやラジアルマウントキャリパーなど本格的な足回りで爽快な走りを実現。これに3モードから選択できるトラクションコントロールやABS、さらにローRPMアシストやイージースタートシステムなども装備して、扱いやすさも抜群。
スタイリングは初代GSX-S1000のイメージを受け継ぐアグレッシブなもので、アップライトなポジション設定もあって、軽快にライディングを楽しめる。メーカー発表の令和2年の排気ガス対応モデルに入っていないため、事実上、現行の2021年モデルで生産を終了することになる。
SUZUKI SV650 ABS
S-010(ジャパンバイクオブザイヤー2022 投票番号)
645ccの水冷Vツインエンジン、スリムで軽量なボディ、シンプルでオーソドックスなスタイルを組み合わせたミドルネイキッドのSV650。
新たに発売された現行型は、平成32年(令和2年)国内排出ガス規制に対応を図り、最高出力が76.1PSから72PSへとダウン。その分トルク特性も変わり、これまで以上にフレキシブルになった。ボディカラーなどは従来と同様だ。
SUZUKI SV650X ABS
S-011(ジャパンバイクオブザイヤー2022 投票番号)
SV650をベースに、ヘッドライトカウルやタックロールシート、セパレートハンドルを装着したカフェレーサーバージョンがSV650Xだ。
SV650と同じく、エンジンの改良で平成32年(令和2年)国内排出ガス規制を図ったモデルが登場、やはり最高出力が76.1PSから72PSになり、トルクの発生回転数が下がり扱いやすくなった。ボディカラーも従来どおり。
Kawasaki Z650
K-014(ジャパンバイクオブザイヤー2022 投票番号)
ニンジャ650のカウルレスモデルとなるスポーツネイキッド。アグレッシブでインパクトの強い“Sugomi”デザインのスタイリングが与えられ、灯火類にはLEDを採用、スマホとの接続機能を備えた大型カラー液晶メーターも搭載される。2022年モデルでは新排出ガス規制に適合し、ETC2.0が標準搭載された。
Kawasaki Z650RS/Z650RS 50th Anniversary
K-015(ジャパンバイクオブザイヤー2022 投票番号)
1976年にデビューしコンパクトな車体と650cc空冷直4によるバランスの良い走りが魅力で、「ザッパー」として親しまれた名車Z650をモチーフとして開発されたミドルクラスのロードスター。
搭載されるエンジンはニンジャ650系の並列2気筒(649cc)をトレリスフレームに組合せ、188kgという軽い車体を実現。これに68PSのパラレルツインの組み合わせによる俊敏な走りは、現代のザッパーと呼ぶには十分なもの。
美しく魅力的な「ミドルRS」は2022年4月28日に発売されると同時に、Zシリーズ50周年モデルでファイヤーボールカラーを採用した50th Anniversaryもリリース。こちらは燃料タンク上部にZ50周年ロゴがマウントされるなどの特装バージョンとなる。