まとめ:オートバイ編集部
50ccオフロードモデルの一例
人気のMB50をベースにオフロード化
ホンダMB50をベースに、フロントはクラス最大経の19インチタイヤ、リアは16インチを採用。ショック吸収性のよい前後サスペンション、不整地走行に適したバー付ハンドルなどを装備した軽快なオフロードタイプのスポーツバイクに仕上げたのがMT50。
ヘッドライト、メーターは照射角度が広く取れる角型ヘッドライトを採用。視認性にすぐれたスピードメーター、インジケーターランプなどと一体構造となっている。
スズキを代表するオフモデルの末弟
1971年にハスラーシリーズの最小モデルとして誕生したのがハスラー50。パイプバックボーンフレームに、セリアーニタイプのフロントフォーク、5速ミッションを採用した本格的になスクランブラーだ。1977年モデルで大幅にモデルチェンジが行われ、RG50Eに採用していたパワーリードバルブエンジンを搭載。マフラーはセンターアップとなった。
1980年モデルで直立タイプのアルミシリンダーを採用したことで長時間のオフ走行にも耐え、最大出力は6.7馬力を発揮した。1983年にはRMシリーズなどで実績のある水冷2スト単気筒50ccエンジンを搭載。フロントは21インチを採用し、走破性をより向上させた。
”X”はオフ車として進化した証
モデルチャンジでMTはMTXへと進化。すでに上級モデルで採用し、当時高い評価を得ていたプロリンク・リア・サスペンションを装備。高剛性Φ31mm大径パイプのフロントフォークと相まって、抜群の路面追従性とすぐれた操縦性を手に入れた。そのおかげで、ゼロハンモデルでも本格的なオフロード走行を楽しむことができた。
エンジンは中・低速域での出力向上を図った新開発の「H・E・R・P」(ホンダ・エナジー・レゾナンス・パイプ)システムを採用していた。最高出力は6.5馬力。
ロングセラーのスタートは1982年
80年代初頭、それまでのトレールモデルから大幅にオフロード車へと進化をして登場したのが、ヤマハの新しいオフロードモデルDT50。
当時、すでにゼロハンスポーツとして人気車種となっていた、RZ50のエンジンを搭載。フロント19インチ、リア17インチ、6速ミッションと本格的な装備を搭載し、スーパートレールと呼ばれた。
1996年に登場する最終型までに、計6回のフルモデルチェンジとマイナーチェンジを繰り返し、約15年ほど販売された人気モデル。
今では超マニアックなモデルのAE50
AR50のパワーユニットを移植し、リアサスにもユニトラックを採用。厚手のシートと大柄な車格でオフロードでも存分に楽しめる本格トレールとして誕生したのが、AE50だ。同時期に発売されたAR50は6速ミッションで、AE50は5速ミッション。AR50とは違うコア層に愛されたバイクだった。
まとめ:RIDE編集部
この記事は月刊『オートバイ』2022年1月号特別付録「RIDE」に収録したものを再編集して掲載しています。