キャンプ人気も手伝ってか、以前ほど、マニアック路線ではなくなってきたオフロードの世界。70後半〜80年代前半には、今こそ、人気が高まりそうなゼロハンオフが各メーカー揃っていたのだ。
まとめ:オートバイ編集部

50ccオフロードモデルの一例

画像: Honda MT50 1979年

Honda MT50

1979年

人気のMB50をベースにオフロード化

ホンダMB50をベースに、フロントはクラス最大経の19インチタイヤ、リアは16インチを採用。ショック吸収性のよい前後サスペンション、不整地走行に適したバー付ハンドルなどを装備した軽快なオフロードタイプのスポーツバイクに仕上げたのがMT50。

ヘッドライト、メーターは照射角度が広く取れる角型ヘッドライトを採用。視認性にすぐれたスピードメーター、インジケーターランプなどと一体構造となっている。


画像: SUZUKI ハスラー50 1977年

SUZUKI ハスラー50

1977年

スズキを代表するオフモデルの末弟

1971年にハスラーシリーズの最小モデルとして誕生したのがハスラー50。パイプバックボーンフレームに、セリアーニタイプのフロントフォーク、5速ミッションを採用した本格的になスクランブラーだ。1977年モデルで大幅にモデルチェンジが行われ、RG50Eに採用していたパワーリードバルブエンジンを搭載。マフラーはセンターアップとなった。

1980年モデルで直立タイプのアルミシリンダーを採用したことで長時間のオフ走行にも耐え、最大出力は6.7馬力を発揮した。1983年にはRMシリーズなどで実績のある水冷2スト単気筒50ccエンジンを搭載。フロントは21インチを採用し、走破性をより向上させた。

画像: SUZUKI ハスラー50 1980年

SUZUKI ハスラー50

1980年

画像: SUZUKI ハスラー50 1983年

SUZUKI ハスラー50

1983年


画像: Honda MTX50 1982年

Honda MTX50

1982年

”X”はオフ車として進化した証

モデルチャンジでMTはMTXへと進化。すでに上級モデルで採用し、当時高い評価を得ていたプロリンク・リア・サスペンションを装備。高剛性Φ31mm大径パイプのフロントフォークと相まって、抜群の路面追従性とすぐれた操縦性を手に入れた。そのおかげで、ゼロハンモデルでも本格的なオフロード走行を楽しむことができた。

エンジンは中・低速域での出力向上を図った新開発の「H・E・R・P」(ホンダ・エナジー・レゾナンス・パイプ)システムを採用していた。最高出力は6.5馬力。


画像: YAMAHA DT50 1982年

YAMAHA DT50

1982年

ロングセラーのスタートは1982年

80年代初頭、それまでのトレールモデルから大幅にオフロード車へと進化をして登場したのが、ヤマハの新しいオフロードモデルDT50。

当時、すでにゼロハンスポーツとして人気車種となっていた、RZ50のエンジンを搭載。フロント19インチ、リア17インチ、6速ミッションと本格的な装備を搭載し、スーパートレールと呼ばれた。

1996年に登場する最終型までに、計6回のフルモデルチェンジとマイナーチェンジを繰り返し、約15年ほど販売された人気モデル。


画像: Kawasaki AE50 1981年

Kawasaki AE50

1981年

今では超マニアックなモデルのAE50

AR50のパワーユニットを移植し、リアサスにもユニトラックを採用。厚手のシートと大柄な車格でオフロードでも存分に楽しめる本格トレールとして誕生したのが、AE50だ。同時期に発売されたAR50は6速ミッションで、AE50は5速ミッション。AR50とは違うコア層に愛されたバイクだった。

まとめ:RIDE編集部
この記事は月刊『オートバイ』2022年1月号特別付録「RIDE」に収録したものを再編集して掲載しています。

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