80年代後半から90年代のアメリカンブームに重なるようにビジネスバイクのカスタムが人気となり、そこからレトロ・スポーツモデル、ストリートカスタムブームという大きな波が広がっていった。そんな90年代、街中に溢れていたオシャレバイクの中には50ccクラスの姿もあった。
まとめ:RIDE編集部
画像: Honda ベンリイCL50 1997年

Honda ベンリイCL50

1997年

60年代スクランブラーをイメージ

1967年に発売され若者を中心に好評を得たスクランブラー「ベンリィ CL50」のデザインをイメージさせたモデル。

ニー・グリップラバーを装着したスリムで流線型の燃料タンクや、セミロングタイプのシート、精悍なアップマフラーなどによる個性的なレトロ・スタイルは、当時の若年層のトレンドにマッチするものだった。フロント・サスペンションは、オフロードバイクイメージのブーツを装着。

リア・サスペンションも、コイルスプリングを露出させることで、オフロードバイクイメージを高めた仕様としている。また、前後17インチのタイヤはブロックパターンを採用している。


画像: Honda ベンリイCD50 1987年

Honda ベンリイCD50

1987年

1968年から2003年まで発売されていたロングセラーモデルのCD50。経済性・耐久性・実用性にすぐれた4サイクル・OHCエンジンを搭載したビジネスバイクだ。

90年代はベンリイシリーズが50S、CL50、CD50と3タイプをラインアップして、様々なニーズに応えるシリーズとなっていた。

画像: ▲1970年型。サイドスタンドの新設、デラックスになったシート、大型化したキャリアなど、装備は一段と充実させたモデル。

▲1970年型。サイドスタンドの新設、デラックスになったシート、大型化したキャリアなど、装備は一段と充実させたモデル。


画像: Honda ベンリィ50S 1996年

Honda ベンリィ50S

1996年

シンプルでスポーティなS

ビジネス用途において実用性、耐久性、経済性に優れた4サイクルエンジンを搭載し、好評を得ているベンリイCD50をベースに、シンプルでスポーティさに溢れた外観にすることで、若年層のトレンドを掴む個性的なスポーツバイクとして誕生。

外観は、スポーティなセミロングシートを採用し、自由度の高いライディングポジションを可能としている。ハンドルは、セミアップタイプを採用することでよりスポーツ性を強調。

小型のサイドカバーを採用することで、T字型バックボーンフレームを際立たせた軽快なデザインとしている。

画像: ▲ベンリイ50S スペシャルエディション(1997年)

▲ベンリイ50S スペシャルエディション(1997年)


画像: Honda DREAM50 1997年

Honda DREAM50

1997年

60年代のレーサースタイルを再現

伸びやかなロングフューエルタンクやシートストッパー付きシートの採用など60年代のレーサーをイメージさせたスタイルに、世界最小の量産50cc・DOHC・4バルブ・単気筒エンジンを搭載したロードスポーツバイク。

95年に開催された「第31回東京モーターショー」に参考出品し、個性的なスタイルを求める10代の若者から、60年代に思いを馳せる40代・50代の大人まで幅広い層に人気を博し、1997年に販売することになった。

世界各地のレースで活躍した市販レーサー「ホンダ CR110 カブレーシング」を彷彿させつつ、前・後ディスクブレーキの採用など、車体各部にきめ細かな仕上げを施し現代風にアレンジしている。

画像: ▲ DREAM50 スペシャルエディション(1997年)

▲ DREAM50 スペシャルエディション(1997年)

まとめ:RIDE編集部
この記事は月刊『オートバイ』2022年1月号特別付録「RIDE」に収録したものを再編集して掲載しています。

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