ヤマハ「テネレ700ワールドレイド」の特徴

画像: YAMAHA Ténéré 700 World Raid 総排気量:689cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 シート高:890mm 車両重量:220kg

YAMAHA Ténéré 700 World Raid

総排気量:689cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
シート高:890mm
車両重量:220kg

より長く過酷な旅に耐えるリアルアドベンチャーへ進化

往年のパリダカマシンの血統を受け継いで、2020年に登場したオフロード色の強いヤマハのアドベンチャーモデル「テネレ700」。このモデルをベースにさらにオフロードでの走行性能を向上させ、さらに装備の改良でハードな長距離ツーリングへの適性を高めたモデル、「テネレ700ワールドレイド」がヨーロッパ向けに発表された。

画像1: ヤマハ「テネレ700ワールドレイド」の特徴

よりハードなオフロード走行のために、サスペンションをグレードアップ。フロントフォークは新しいKYB製のインナーチューブ径Φ43mmの倒立フロントフォークとなり、ホイールトラベルはスタンダードな「テネレ700」より20mm長い230mm。伸び側・圧側のダンパーとエアブリーディングスクリュー、スプリングプリロードも調整でき、地形や条件に合わせてサスペンションを細かくセッティングできる。

画像2: ヤマハ「テネレ700ワールドレイド」の特徴

リアサスペンションユニットも新タイプに変更、ストロークの20mm長いピギーバックタイプになった。減衰特性、スプリングレート、リンク比も見直されていて、伸び側・圧側ダンパーとスプリングプリロードも調整可能。

画像3: ヤマハ「テネレ700ワールドレイド」の特徴

またオフロード走行時のコントロール性を高めるために、オーリンズ製のステアリングダンパーも標準装備。18パターンの減衰設定を選択でき、地形や好みに合わせられる。

画像4: ヤマハ「テネレ700ワールドレイド」の特徴

「テネレ700」ではオン・オフ切り替え式だったABSは、3モードABSに進化。停車時にメーターを介して右ハンドルスイッチで設定する。公道向けのモード1はABSオン、グリップの低いダート向けのモード2は前輪のみABSオンで後輪はオフ。モード3は完全にABSがオフになる。

画像5: ヤマハ「テネレ700ワールドレイド」の特徴

270度クランクを採用しリニアなトルクを発揮する、MT-07系の689cc水冷並列2気筒エンジン自体は「テネレ700」と基本的に同じものだ。エンジンを保護するアルミ製ガードも3ピース構造の新デザイン。ステップも大型化されてライダーに高い安定感をもたらす。

画像6: ヤマハ「テネレ700ワールドレイド」の特徴

「テネレ700ワールドレイド」のルックスは、大型スクリーンやLEDヘッドライトなどを組み合わせた機能的で斬新なイメージは「テネレ700」から受け継いでいるが、スクリーンやフロントカウルなど、多くの外装パーツのデザインは新しくなっている。

画像7: ヤマハ「テネレ700ワールドレイド」の特徴

燃料タンクは容量がスタンダードな「テネレ700」の16Lから23Lにまで拡大されて、航続距離は約500kmまで伸びている。しかもタンクを左右に分割、それぞれをエンジン側面にまで伸びた形状にする、パリダカマシン譲りのデュアルタンクレイアウトを採用。容量アップをしながら重心は低くでき、軽快な操縦フィーリングはそのまま。

画像8: ヤマハ「テネレ700ワールドレイド」の特徴

デュアルタンクに合わせてデザインし直されたシート。オフロード走行で、ライダーが積極的に動いて体重移動を行いやすいフラットな形状となり、さらに滑りの異なる2種類の表皮を使い分けている。もちろん座った状態での快適性も確保されていて、さらに脱着可能な後部シートを外してキャリアなどを装着することも可能だ。

画像9: ヤマハ「テネレ700ワールドレイド」の特徴

新しい5インチサイズのカラーTFT液晶メーターは、3つの異なる表示スタイルを選択可能。車体のCommunication Control Unit(CCU)とリンク、MyRideアプリをインストールしたスマートフォンと連携もできる。メーター右下には、ナビゲーションなどの機器に電力供給、各種デバイスを充電もできるUSBタイプAポートも設けられている。

ヤマハ「テネレ700ワールドレイド」のカラー・海外での価格・発売時期

「テネレ700ワールドレイド」のボディカラーは、往年のパリダカマシンを想わせるアイコンブルーと、シンプルで精悍なミッドナイトブラックの2色を用意。ヨーロッパでの発売開始は2022年5月頃の予定となっているが、国内向けモデルの情報は現時点ではない。参考までにイギリスでの価格は、11600ポンド≒約182万円だ。

画像: アイコンブルー

アイコンブルー

画像: ミッドナイトブラック

ミッドナイトブラック

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  • 画像1: ヤマハ「テネレ700ワールドレイド」登場! グレードアップした前後サスにデュアルタンク、パリダカマシンの血統を受け継ぐ1台
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画像: 【欧州の公式動画】2022 Yamaha Ténéré 700 World Raid: Beyond the Next Horizon www.youtube.com

【欧州の公式動画】2022 Yamaha Ténéré 700 World Raid: Beyond the Next Horizon

www.youtube.com

ヤマハ「テネレ700ワールドレイド」の主なスペック

全長×全幅×全高2370×905×1490mm
ホイールベース1595mm
シート高890mm
車両重量220kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
総排気量689cc
ボア×ストローク80×68.6mm
圧縮比11.5
燃料タンク容量23L
変速機形式6速リターン
キャスター角27°
トレール105mm
タイヤサイズ(前・後)90/90-21・150/70R18
ブレーキ形式(前・後)φ282mmダブルディスク・φ245mmディスク

まとめ:小松信夫

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