文:中村浩史/写真:森 浩輔
ショット 取材レポート

Schott グランド ストア 東京
お邪魔したのは渋谷、公園通りの横にある旗艦店・渋谷店。非常事態宣言も解除になって、休日だけではなく平日にもお客さんが戻って来たのだという。バイクで行くならJR渋谷駅からNHK方向へ約10分というところ。
東京都渋谷区神南1-5-4
TEL:03-3464-1913
営業時間:11:00〜20:00(無休)
Schott PR担当 山崎雄城 氏
山崎さんもオートバイには興味があるそうで「仲間内で僕だけなんです、バイクに乗ってないの。免許欲しいんです!」とのこと。
革ジャンの間口が広がっています
革ジャンの中でも、オートバイ乗りに馴染みのある「ライダース」は、1913年創業のアメリカブランド「ショット」がモーターサイクルジャケットという名前で、世界で初めて世に送り出したものと言われている。
「今でも革ジャン=ライダース=ショット、というイメージで来て下さるお客様は多いです。お客様の中でオートバイに乗っている人、乗っていない人の比率は、乗っていない方が高いのですが、この1〜2年は、オートバイ乗りの方の比率も上がってきています」とは、ショットのPR担当である山崎さん。
実はご自身も革ジャン好きで、ご自宅に5〜6着、モデル違いの革ジャンをお持ちなのだという。取材時に着ていたこのダブルライダースは、もう8年ほど着ているのだとか。
「特にこの1年は、コロナ禍ということもあって、外出したい気持ちからオートバイ人気が上がってきている感じがするんです。出かけられないから、出かけられる時期が来るまでにいろいろ用意するアイテムの中に、革ジャンが含まれているのかもですね。いずれにせよライダースをお求めになるお客様は増えています」
オートバイに乗る/乗らないに限らず、革ジャンの人気はジワジワ上がりながら一定しているのだという。それは、革ジャンというイメージのハードルが下がってきているかのようだ。

「革ジャンって、少し前にはワルとかハードなイメージが強かったじゃないですか。それが今では、女の子が街着に使ったり、ミュージシャンが衣裳にしたり、と目にする機会が増えてきた。それで『あ、自分も着ていいんだ』って間口が広がったんだと思います。カッコいいな、着てみたいな、と思っても、やっぱり初めての一着は抵抗ありますよね。僕もそうでしたもん」
山崎さんはオートバイ乗りではないけれど「前にシブめにイジったカブに乗ってました」という。もちろん革ジャンで! シブ目のカスタムカブと革ジャン──なんてイイ組み合わせ!
「ショットの革ジャンと言うと、ブ厚い革で頑丈で、着込むごとに自分の体に合っていく、って側面はあるんですけど、アメリカ製だけではなく日本の企画のソフトなラム革を使った着心地も柔らかい『カフェレーサー』という品番もあるんです。アメリカ製造というこだわりは変わりませんが、ラインアップやバリエーションは少しずつ変わってきています」
ショットと言えば、やはり人気はダブルライダース。ストリートでの一番人気だが、オートバイ乗りにはスタンドカラーも人気が上がっているのだという。決して安い買い物ではないだけに、しっかり考えて、人生で一着は持っていたい革ジャンだ。
そういえば『買い替え需要がなくなるから良すぎるモノを作るな』という声を創業時から一貫して無視してきたのも、このアメリカンブランドだ。
「はじめは着心地が硬く、着れば着るほど自分にフィットしていくのが革ジャン。着続けるにしたがって、ショットの魅力はどんどんわかります!」

▲入り口すぐはレザーばかりではないアメカジなアパレルショップ。もちろん、こちらのコーナーも人気!

▲ショップ内はご覧の品揃え。工房が隣接しているので、サイズ直しや修理、メンテナンスも行なってくれる。
ショット おすすめレザージャケット
613SJH ワンスター
カラー:ブラック / ブラウン
サイズ:34 / 36 / 38 / 40 / 42 / 44
税込価格:18万5900円
ショットの超人気モデル「613SJHワンスター」。ショットらしいダブルのシルエットで、馬革を使用。ピシッとした硬めの着心地を育てる楽しみがある!
カフェレーサー
カラー:ブラック
サイズ:S / M / L / XL
税込価格:6万4900円
ライダーに人気の「カフェレーサー」。なんとエルボーとショルダー、背中にもパッドが入っていて、近年になって人気が上がってきたという。羊革を使用し、手触りも着心地もソフトな一品。

556US コーチジャケット
カラー:ブラック
サイズ:36 / 38 / 40 / 42
税込価格:10万3400円
ストリートスタイルとしても人気だという「556USコーチジャケット」。タウンユースとしても使いやすそうなコーチジャケット型でフロントはスナップボタンのみ。
文:中村浩史/写真:森 浩輔
この記事は月刊『オートバイ』2021年12月号別冊付録「RIDE」に収録されたものを再編集して掲載しています。